みりんができました

みりんできた♪

 もう結構前に出来上がっていたんですけれど。昨年の12月14日に仕込んでおりました。ウェブで情報を探せばワンサカと出てくると思います。皆さん挑戦されているのですね、意外と。
 当ブログをご覧頂いている読者の皆様ならご承知の通り、ワタクシは和食を中心とした食生活ですから、みりんは結構の頻度で使う欠かせない基本調味料の一つ。砂糖とは違い、直接的な甘さを出したくない時や、煮物の最後の照りを出したりと、みりんでしかできなこともあります。
 基本的な作り方は、発酵食品のことならこちら、という『男の趣肴』というページの『みりん風調味料』の記事を参考にしました。以前は『みりん』だけだったと記憶しているけれど、『みりん風調味料』になったのは当局との風当たりを避けるためだと思います。みりんを作ることは、酒税法の関係上、酒販免許・酒造権を持たない素人衆が手を出すことは御法度。そのために出来上がり後に、重量の2%相当の食塩を投入して飲用に適さないもの、という言い訳を作るとのことです。

 基本的な作り方は、先述のページを参考にしてもらうとしまして、もち米をゆるく炊いて(蒸すのが本当)、そこに焼酎を加えて混ぜ合わせたところに、米麹をあわせてそれを保存瓶で3ヶ月放置しておくだけと、極めてシンプル。味噌作りと同様に仕込みだけが手間で、あとは放っておけば出来てしまうというワタクシ好みのシロモノ。使う焼酎は出来上がりの度数を高めるために35度のものを勧められていましたが、別に25度のものでも出来上がりが若干低くなるだけで出来ない訳ではなさそうです。

 実際に、ワタクシは35度のホワイトリカー1.8Lを2本買ってきましたが、最初4Lの保存瓶で入れたら、一杯いっぱいになってしまい1本で諦めました。使用した量的にはもち米1袋1kg、米麹600g、ホワイトリカー1.8L1本でした。その数日後に改めて5Lの保存瓶を購入する機会に恵まれて、移してからビニール袋に何重かにしてくるんで3ヶ月放置。出来上がりの頃を迎えて、最初は麹ともち米で一杯だったのに、分離して見事なアメ色になったみりん。もう少し増やしてもそれほど変わるまいと、欲望のまま保存瓶に入るだけの焼酎25度を加えて更に数ヶ月。

 そして、チョイとした事情があり保存瓶を使う必要があったので今朝から出来上がったみりんを絞る作業を始めたのでした。米の形がまだ残っていますね。
 最初はザルで漉せばすぐに済むかと思いきや、これが意外と難物ですぐに目詰まりして漉せない状況に陥りました。落ちるのを自然に待つなんて、超贅沢な鑑評会用の日本酒のような絞り方はできませんので、方針転換。清潔な手ぬぐいを用意してそこに『もろみ』を入れて両手でギュウギュウ絞るのです。

 朝起き抜け、まだ素面の段階で始めても、かなりのアルコール臭で酔ってしまいそうなぐらい。何とか上澄みで汲み出したものと、絞って漉したものと。それぞれ空になったペットボトルの焼酎の容器に入れておきました。結構な量が取れました。左が2.7L、右が4Lのペットボトルです。
 まだ少し濁っていたりするのですがこれも2・3日で沈殿して分離するそうです。絞りカスは酒粕として使えるそうですから、魚を買ってきて粕漬け作りが楽しめそうです。もちろん、最後には量に応じて2%の塩を入れておきましたよ。