梅干しを漬けてみました

自家製の梅干

 今年は突然ではありますが梅干しを漬けてみましたよ。梅干しが好物な訳でもないですし、むしろ苦手な部類に入るのですが、たまに料理に使ったり(ささみ梅焼き)するのに市販のものを買おうとすると、意外にこれがてこずるものでして。減塩のものが幅を効かせている昨今、梅干しをいざ買おうとするとその原材料表示を見てみるとまぁこれが色々な調味料・保存料・化学薬品の名前のオンパレード。大体塩分濃度7%〜11%ぐらいのものはそういった薬品漬けのものが多く、かえって身体にに悪そうなので塩と紫蘇だけで着けられているものというとかなり高級品だったりします。それならばと今年は漬けてみたのです。

 最初に買った梅は、まだ見事に青い梅で、参考にしたHPでは梅干しには青梅は使うものではないというようなニュアンスの文章があったので、泣く泣く別の物に仕込むことにして、その後色々と調べていると青い梅でも追熟ということで使えるということが判りました。何せ生まれて初めてのことですから手探りで進めるのです。
 それまで1kg¥399だったものが2Kgで¥580に値下がりし、喜び勇んで買って帰りました。先に買った梅よりも若干黄色みがかっていていい香りがしています。ザルに入れて部屋の中で追熟、翌日にはかなりの色まで熟してきていました。その日も別のお店に立ち寄るとかなり熟したものが一袋だけ売れ残っていたのですが、かなり傷んだ梅も入っています。仲の良いお店の女の子に、これ傷んでいるんだけれど(安くならない?)と言うと、社長に電話してくれて何と¥100でゲット。前の日のものと合わせて傷んでいるものを取り除き計量してみると、2.1kgになりました。ヘタを取るのもTVを見ながらだとなんて事もないです。
 これに焼酎をまぶして(霧吹きで吹きつけて)、重量の18%の塩で漬け込んでいきます。もっと減塩でもできるそうですが、初心者が失敗しにくい濃い目のコースにしてみたのです。

 幸いにして今まで色々な保存食品や味噌を仕込んできましたから、樽なんかは持っていたのでやや大きめの樽に半分ぐらいになるように梅を入れて塩を入れてと何層にもして上から2.7Lのペットボトル入りの焼酎を重石にしました。翌朝にはかなりかさも減り水が染み出していました。結局二日ほどで漬け込んだ梅がひたひたになるぐらいの梅酢が出て4日目ぐらいから、重石を軽いものに変えました。そうして漬け始めて一週間後に、どうもプラスチックの樽では気分が出ないなぁと、ホームセンターに行くと瓶(かめ)を探してみることにしました。

久松 漬物容器 蓋付切立瓶 3号 A40

久松 漬物容器 蓋付切立瓶 3号 A40

 もうこれで、瓶も3個目です、我ながら呆れますが。味噌作りで使っているホーローの容器はどうも鍋肌に欠けが見つかったりと耐久性と値段を考慮に入れるとこちらの瓶のほうがヨロシイようです。今回は確か¥2,580で購入。
 ついでに併設されているスーパーを覗くと南高梅が2kg¥780で売られていて、色付きもいいようです。すぐさま追加を決定、ホクホク顔で車に向かうワタクシにすれ違う人の視線がイタイのもなんのその。結局これで都合4kgの梅干し作りとなったのです。適度に熟した南高梅は傷んだものも僅かに一個。買ったばかりの瓶を洗ってそこに漬け込み開始、一週間のタイムラグでしたが、同じ工程で3日を過ごし、その上に先に漬け込んであった梅を合流させました。境目には紫蘇を入れて混じらないようにしましたよ。
 ところがこの紫蘇、色付きがたいそう悪くあまり真っ赤にならないのです。ほんのりピンク色に染まるだけで何とも物足りなく、しかし店頭からは姿を消してしまいもどかしさを感じていた先日、また復活していた紫蘇、速攻ゲット。早速塩で下準備をして漬け込んでみると、翌朝にはしっかり真っ赤っか。
 今回の3連休は天気もいいので干してみることにしました。

 先に漬けた半分の量を干してみることにしました。漬け込んでいる汁は真っ赤ですが、さすがにこの濃さは数日前からなのでお天道様に広げてみるとまだまだ色づいているものは紫蘇に触れているごく一部。それでも色のないものもまたヨシと勝手に良い方に解釈して。本来は三日干すものだそうですが、あまりの日光の強さにこれ以上干したらカピカピになりそうなので二日でおしまいにしました。後の残り半分はまた後日干す予定です。