ディープな王子をサラリと2

王子 山田屋さんにて

 王子の街を、みかりんこさんのウハウハな体験話を聞きながら縦断して辿り着いた先は、大衆酒場の本物レトロ、山田屋さんです。しかしながらこのご時世、節電のために店頭の看板の照明が消えていて一瞬、あれもう閉店かなと焦ったワタクシ共でした。でもやはり明かりの入らない看板はフォトジェニックではないので画像は割愛。
 ガラリと開けて入っていく特攻隊長のみやけんさんの後についていくと、おお懐かしのディープ大衆酒場どっぷり浸った雰囲気が素晴らしい店内でございます。

 お店の中は超満員とまでは行きませんが、タイミングよく4人が入れたという感じで、他に空きテーブルがチラホラ有るぐらいでした。お店の内装を含めてレトロ調を模したのではなく、本当に歴史が積み上げてきて醸成されたお店の雰囲気というものは素晴らしいですね。似非レトロよ消え失せよ、と言いたくなります。
 これは外せないという半熟玉子¥240を2つ、各自食べたいものを次々とオーダー。一瞬の間の後怒涛の如く運ばれてくる料理の数々。ハムカツにメンチカツ、から揚げと定番のツマミは手堅く揃っています。




こちらの店ではあいにくホッピーが置いていないので、ここでは焼酎のそれぞれ割物を選ぶこととなりました。ワタクシとみやけんさんは炭酸割り、みかりんこさんは必殺のウーロン割り、ぽぱいさんはトマトジュース割り。このトマトジュースは無塩のものでしたので、ワタクシでも飲めそうでした。焼酎の種類も多く選べるし日本酒も多いしこのお店はワタクシとってもお気に入りなんです♪運ばれてきた半熟玉子は、一瞬あれ?と思ってしまいました。以前の記憶ではソバが添えられていたからなんですが、時としてこのようにそうめん(冷麦?)に変わる場合もあるようです。それにしても普通のツマミとしてもそうなんですが、飲む前に軽く食べて胃腸を保護するという観点からも優れたものであると思います。



 トイレの出入り口脇に置かれた冷蔵庫からはお客さん達がセルフで瓶を取り出し、この栓抜きでガチャリと栓を抜いて席に戻るというシステム(主に慣れた人のみ?)こちらのお店では帰り際のお会計時まで下げ膳をしないの各テーブルに瓶が置きっぱなしになるからこそのシステムです。お店側もお客さんに協力してもらえて手間が省けるから一挙両得(笑)。
 ブハブハと笑い話からしんみりする話までひと通り話しているといつしかお会計時。このお店は開店も早い(16時)けれど閉店時刻も早いんですね。飲み足りない我々一行はお会計を済ませてその安さに驚きながら、お次の店へと向かったのでした。(続く)