有楽町にて魅惑の横丁巡り

玉菊 有楽町

 さて一記事挟んで再び先週の有楽町に話を戻します。

 東京国際フォーラムの前の交差点を渡り、線路沿いに進むことにします。実際おとといの火曜日にこちらの路麺店を訪れてかけそばを頂いたのですが、これまた一昔前のスタイルを頑なに守っているお味でした、ハイ(^_^;)。美味い、不味いは申しますまい。人によって、そしてノスタルジーを感じるか否かは、ひとえに貴方の感性に掛かっているのですから。

 まぐろを売りにしている玉菊というお店の一軒挟んだお隣りに、グッと気になる看板を発見。これまた年季が入っていますねぇ。こういうところのラーメンといえば、食べる前からもう『昔懐かしの』というキャッチフレーズが脳裏をよぎる、いわゆる誰もが考えつく中華そばタイプでしょう。餃子なんかも間違いのない逸品だと推測できます。

 ところでこの時は、あいにくの強風に煽られノボリが邪魔でなんという文字が書かれているのか、決定的なシャッターチャンスを逃しがち。それにしてもウヒャ〜、と心の中で喝采の本物のレトロ感にあふれています。

 少し時間をおいて別角度から。丸三横丁が正解でした。早速入って見ることにします。

 ちょっとカビ臭いような、それでいてどことなく懐かしさを感じさせる、そんな雰囲気に満ち溢れています。いやぁ近代的な街である銀座、そして再開発の進む東京駅の近くにこんな場所がひっそりと、そしてしっかりと根付いているのですね。貴重な場所でしょう。

 その路地には5・6軒の小さなお店が軒を連ね、そのままガード下の通路に出ちゃいました。少し南に下り、先ほどの東京国際フォーラムの前の交差点から来る道を渡るとやはり似た様な感じのガード下のお店、吉乃川酒蔵というお店、きっと直営店なのかもしれません。写真を撮り終えすぐに引き返すことにします。

 これが振り返って、丸三横丁を含むガード下の入り口。有楽町高架下センター商店会なる文言が書かれています。すぐ傍にイトシアなど近代的な建物が立ち並ぶ中、かなりのギャップを感じさせます。でもこういうのが、ワタクシたまらなく好きなんですよね♪

 そのガード下の通路をしばらく歩いてクランク状になった角を曲がると見えてくるのが、ミルクワンタンの文字も眩い(ワタクシの中で個人的にという意味ですが)鳥藤さん。うーん、渋い佇まい。

 きっと学生時代にならおおよそ興味を惹かれそうにないのですが、今の歳になってくると俄然興味が湧いてきます。愛読書である酒のほそ道の中で筆者が訪問記と一つの作品にまとめ上げていますが、もしみやけんさんが興味を持たれたなら挑戦してみようと、待ち合わせの銀座口改札へと戻るのでした。