ハバナの男たち/S・ハンター

 さて、購入したCDの記録と呑んだくれている日記ばかりに偏っておりますお馬鹿な当ブログ(恥)。久しぶりに読んだ本の記録をば。
 今の仕事に転職して以来、仕事上がりに行きつけのお店で一杯やりながらの読書タイム。以前ほどは読み込めていないし、読んだと思っていても酔ってしまい、翌日読みなおしてみるとスッポリと記憶から抜け落ちているのは残念。読むペースが上がりません(T_T)。

欺瞞の法則(上) (講談社文庫)

欺瞞の法則(上) (講談社文庫)

欺瞞の法則(下) (講談社文庫)

欺瞞の法則(下) (講談社文庫)

 欺瞞の法則/クリストファー・ライク。前回の記事でも取り上げた暗闇の蝶に引き続き、この作品でも"蝶"がキーワードというか重要な役割を果たしているのは読み始めて興味深かった。読み始め、すぐに面白そうな予感がありましたが、途中まではなかなか話が進まずに後半に入りようやく面白くなって来まして、そこからは一気に読み進めました。

カジノを罠にかけろ (文春文庫)

カジノを罠にかけろ (文春文庫)

 カジノを罠にかけろ/ジェイムズ・スウェイン。タイトルからして何となく面白そうと古本で購入。まぁ面白くない訳でもなかったけれど、期待した程でもなかったかなぁ。カジノものというと、名作の誉れ高い、映画"CASINO"カジノ [DVD]のようなイメージが強く、また読む前からそれを期待していたので、やや見当が外れた感が否めなかった、ただそれだけです。
沈黙への三日間(上)(ハヤカワ文庫 NV シ 25-12) (ハヤカワ文庫NV)

沈黙への三日間(上)(ハヤカワ文庫 NV シ 25-12) (ハヤカワ文庫NV)

沈黙への三日間(下)(ハヤカワ文庫 NV シ 25-13) (ハヤカワ文庫NV)

沈黙への三日間(下)(ハヤカワ文庫 NV シ 25-13) (ハヤカワ文庫NV)

 沈黙への三日間/フランク・シェッツィング。この作家の作品では以前にも"LIMIT"という宇宙(月面)開発を取り上げた1〜4巻という大作を読んだことがありそれが面白かったので、すんなり入り込むことができました。それに比べると比較的コンパクトな上下の二巻ですが、今回も興味深く読むことができました。この作家は頭がイイなぁというのが正直な印象。
アステカの秘密を暴け! (上) (ソフトバンク文庫)

アステカの秘密を暴け! (上) (ソフトバンク文庫)

アステカの秘密を暴け! (下) (ソフトバンク文庫)

アステカの秘密を暴け! (下) (ソフトバンク文庫)

 アステカの秘密を暴け!/クライブ・カッスラー。これもお馴染みカッスラーの、冒険家夫婦の物語。金持ちだからこそできる最新設備・機材を駆使し、人脈を活用し何もかもが上手く行き過ぎるきらいはありますが、酔った頭で読み進めるには最適な、軽い読み物です。
死の開幕 (講談社文庫)

死の開幕 (講談社文庫)

 死の開幕/J・ディーヴァー。氏の初期作品。お得意のどんでん返しはなく、割と普通の作家並みの作品。可もなく不可もなくといったところか。
ハバナの男たち 上 扶桑社ミステリー ハ 19-12

ハバナの男たち 上 扶桑社ミステリー ハ 19-12

ハバナの男たち 下 扶桑社ミステリー ハ 19-13

ハバナの男たち 下 扶桑社ミステリー ハ 19-13

 ハバナの男たち/スティーブン・ハンター
 ワタクシ贔屓のS・ハンターの作品。今回はボブ・リー・スワガーが主役ではなく父親のアール・スワガーが若かりし頃に、という今までのサーガシリーズではなく、同じ登場人物を取り扱って、その魅力を他の方向に振り向けて、新たなる物語に仕立てあげている異色の作品。それは作者が冒頭でも述べているので、さして深い疑問も抱かずに楽しむことができました。 ちみどろ砂絵・くらやみ砂絵/都筑道夫。ここらでいつもとは趣向を変えて日本の時代物を読んでみることにしました。久しぶりに時代物を読みましたが、割と堅苦しい言葉遣いでもなく素直に楽しむことができました。シリーズになっているようですがまた読もうとは思わないけれど。まだまだ読みたい本がいっぱいあるのですから。
場末の酒場、ひとり飲み (ちくま新書)

場末の酒場、ひとり飲み (ちくま新書)

 場末の酒場、ひとり飲み/藤木TDC。この作者とは何故だか興味のベクトルが重なる方向なんですよね。太田和彦氏の著作がやや上品な方向だとすると、この藤木氏の場合は人間の根源的な欲求を探る、そんな方向の気が致します。 汚れた英雄・完結編/大藪春彦。これまた古い作品。その昔、多分小学生の頃に映画化されたような記憶があります。実はこの作者の著作は初めてなのかもしれません。日本人ライダーでありながら、外国のモーターチームで活躍し、そのプレイボーイぶりは半端無く、やや鼻につくところはありつつも、こんな魅力的な男なら関わる女性の誰もが夢中になるだろうと思いつつ、最後のあっけない幕切れは意外でした。設定が1960年代ということで、かなりの時代の流れを感じますが、意外と面白かった。

 おっと、単行本も読んでおった。
007 白紙委任状

007 白紙委任状

 007 白紙委任状/J・ディーヴァー。J・ディーヴァーが007を書いたなら、と興味を引く一冊です。海外での評価は厳しいらしいですが、それだけ007作品が愛されている証拠。J・ディーヴァーが書いたのではなく無名の作家が書いたならかなりの高評価は間違いなしと思われる。最近のディーヴァーの大どんでん返しの繰り返し(飽きた)に比べると、そこら辺のところは抑え気味で、それはむしろ好印象。 手持ちでかなり前から読んでいなかった作品。単行本で持ち歩くのに不便だったから。読むべき本が少なくなってきて、仕方なく、といった風情で取り上げたのですが、一読、すぐにその自分の態度を恥じました。これは面白いです。夭折とも言えるかもしれない、まだ60代の若さで亡くなった著者の遺稿と言いますか、PCの中に残されていた未発表作だったそうです。
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 そういえば、今日はこんなのが届いていました♪
SIGN 'O' THE TIMESSign O the Times/Prince R&B ¥821 通し番号:2,020〜2,021
 二枚組、彼の傑作アルバムとされている作品。送料(¥340)込み、このお値段ならOK!まだまだ聴きこまないと。'90年代、TLCにカバーされた"If I was your girlfriend"を収録。

 TLC ver.