大阪から鳥取へ

 前日京橋という街を楽しんでいたワタクシではありますが、これまでは西成あたりをターゲットにしていたのです。そちら方面を攻めることも考えていたのですが、前回述べたとおりに再度大阪に舞い戻ってから帰京するという手を思いつき、さほど未練を感じなくなったワタクシは次なる目的地の鳥取を目指すことに致しました。
 鳥取方面には大阪からですとJRを使おうと考えておりましたところ、Itopさんからの情報提供で高速バスを使う手があるとのことでした。今まで高速バスというのは使ったこともなく、正直なところ考えもつかなかったのです。さすがは地元民の有力情報です。
 東京〜大阪間の夜行バスというのがかつて使ったことのある友人・知人の評判を聞く限り極めて悪名高いものでしたので今回は初体験ということになります。旅の始まる前に電車の時刻表を買っていたのでザックリと調べると、何度か乗り継ぎもあるし、結構費用がかかるので高速バスが一番便利らしいことがわかりました。心斎橋から道頓堀とブラブラしていたワタクシは高速バス乗り場であるOCAT(大阪シティエアターミナル)へと足を運びバスのチケットを取ります。所要時間3時間ほどで¥3,700とのことです。初めて乗るので安いんだか高いんだか判りませんが、Googleで調べる限りJRだと最低でも¥5,680(2014年5月現在)かかるらしいので案外割安なんですね、乗り継ぎもないし。
 画像は朝ご飯のかけうどん¥170です、海苔が載せられているのが珍しいですね。昨夜のバッテラを頂いたお店でもかけうどんが¥240と安かったのですが、こちらは更に安い¥170。それでも4/10から値上げされたとの張り紙が厨房内に貼られていましたが、それまでは¥160だったんですね(驚)。東京を含む関東ではこのお値段で食べられるレベルではないです。お出汁は利いていて麺は言わぬが花、といったところ。見ていても生麺の箱からムンズと掴んでお湯で湯掻くだけですから。でも出汁が旨いんですよねぇ。

 バスの発車時刻まで何となく繁華街を巡り、14時に大阪を離れましたバスは鳥取駅バスターミナルに17時前に到着。初めてのバス移動は思いのほか快適なものでした。この経験がこの後の旅行の鍵を握っているとは、まだ誰も知らなかったのでした(お〜い、一人旅だよ)。 

 実際にItopさんがお住まいなのは、ここ鳥取駅から数駅移動しなければならないのでその時刻まで駅前を散策しましょうかね。その前に時刻と乗り場を再確認して、と改札を見るとアナウンスしている女性駅員さんの姿(美人さん)。何とはなしに見ていると違和感があるのですが、この駅大きい割に自動改札ではないのですね、ビックリ。地方とはいえ県庁のある都市なのでこれにはいささか驚かされました。旅愁たっぷり、いい感じです。

 駅前のタクシープール。左手にバスターミナルが有ります。通りの向こうにアーケードが見えています。これまたいい感じ、目指すはあそこですね♪

 駅の構内からも外からも入れますが、駅そば屋さんを発見。券売機を眺めてみると、そば・うどんの順列になっていますね。前日関西入りしてからうどん圏に入っていたのでどうしてもそこら辺が気になるところ。関東のお店では、そば・うどんの表記がされますが、大阪ではうどん・そばの順。ここ鳥取ではまずそば・うどんの表記順の券売機を発見。これがデフォルトなのか、旅行者向けなのかは不明ですが、駅そば屋さんとしてはこれ以降の基準となりえるのではないでしょうか?

 通りを挟んで向こう側のアーケードまで来ました。入り口に立ち食いそば屋さんがあり心惹かれるものの、土曜日の中途半端な時間ということもあってなのか寂れたアーケード街は殆ど人影がありません。飲むにはまだ早い時間ですしね。期待通りの商店がすぐに見つかります。このヤレ感、堪りませんね。でもちょっと営業中の状態を見てみたかったかも。

 少し進むとラーメン屋さんの隣にまたしてもお休みの土産物・水産物販売所の横にそば屋さんを発見。喜楽さんというらしいです。根昆布がどうとか、そばの効用がどうとか能書きの多いお店ですが、そういうのは無しにして店先をスッキリさせたら良いんではないか、と思うぐらいの賑々しさでした。それにしても蕎麦を前面に押し出しているあたり、蕎麦文化圏なのでしょうかやはり。
 通りがかりのラーメン屋さんでは牛骨ラーメンが売りになっていましたし、若干の独自性は感じつつ、そろそろ移動する時刻を気にしつつアーケード街を後にしたのでした。