鳥取から米子へ

のどぐろちゃん

 さて、Itopさんのお住まいの町へと電車で向かいました。Itopさんは心臓が余りよろしくなかったり、持病が色々とあったりなので駅まではねこママさんがお迎えにいらしているかと勝手に想像していましたが、電車を降りて改札に向かうと何とまぁご本人その方がいらっしゃっていましてビックリ。平塚で会って以来なのでしばらくぶりです。つらつらと話をしながらお宅に向かいますが、徒歩で5分ぐらいでしょうか、間もなく到着。
 大阪で購入した土産物や、東京から運んできたあれやこれやを渡して、少しだけ荷物が軽くなったようなならないような。夕方頃合いも良いので早速ビールをプシュッと。久々の再開を祝しての乾杯です。
 到着した日は寒くもないですが、支度の都合上そして、飲みながら食べられるということもあり、野菜たっぷりのお鍋でした。鳥取のお酒ということで、地酒が用意されており、これを冷やでスイスイ飲んでしまいます。次の日に焼き物をするということで、その仕入れを打ち合わせて何だかんだで23時頃には寝床についたでしょうか。
 翌朝特に二日酔いになることもなくスッキリ目覚めたワタクシは、ねこママさんと共に車で『かろいち』という道の駅的な市場へ。魚、野菜・食品、飲食店、イベント会場とそれぞれが独立していてなかなか大規模な事業体になっていますが、野菜は関心したものの魚はややお高め、品物はよろしいいんですけれどもね。道路を挟んだ向こう側に漁港がありその手前に幾つか魚屋さんがお店を構えていまして、そちらの方が何割か安く買えるように見受けられました。
 他にも市内のスーパーや市場を巡って買い出し終了。帰宅して少し昼寝をさせてもらいまして夕方から火を熾しました。驚いたことに、この最初につけた炭がねこママさんのお母様の自家製とのことでした。火付きは良くすぐに赤く火が熾ります。当然それだけだともちが悪いので市販の硬い炭も併用してそちらに火が回るのを待ちます。*1
 のどぐろとカレイの丸干し。カレイは買い出しで幾つもの店舗で見掛けましたが、沢山の種類がありまして何というカレイだったかは失念してしまいました、残念。

 火が安定するまでということで、マグロのさし身と牡蠣も用意されています。焼き牡蠣用に買って来たはずですが、生食も行けるようなのでワタクシとItopさんは生でいっちゃいます。5月に入ってなので『牡蠣はRの付く月』を外れていますけれども、こちらは岩牡蠣岩牡蠣にしては早かったようなので走りの岩牡蠣ですね、クリーミーさに欠けるとの伝ですが結構大きいのでこれと焼き牡蠣にして二つも食べると結構お腹に堪ります。
 結果、カレイまでは食べられましたがのどぐろちゃんは食べ残して、あくる日の朝ご飯で食べることになりました。あ、そういえばここにはないですが、イカの一夜干しも食べたから無理もありませんね(;´∀`)。
 夜通し吹いているかのような強い風でしたが、朝方は前日と打って変わって雨まで降ったようでした。この日の天気予報はやはり雨模様。Itopさん宅をお暇して鳥取市内へと向かい、鳥取nightを楽しもうという訳です。かつてバイクで旅をしている時は、島根から境港に入り、大山を横目にトラバースし、倉吉の奥三朝町の投入堂を拝見し、下山した後に鳥取砂丘を眺めて城崎へと向かったので鳥取の市内では泊まっていなかったのです。今回の旅のお供の文庫本4冊の内の3冊はこちら。

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)

ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇 (新潮文庫)

ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇 (新潮文庫)

ニッポン居酒屋放浪記 立志編 (新潮文庫)

ニッポン居酒屋放浪記 立志編 (新潮文庫)

 こちらの著書の中の『立志編』の鳥取の記述の中でというか扉の写真が何とも良さそうなおでん屋さんの風情。文章もまたそそるので是非とも訪れたいと思ったのです。そのお店の名前は『大八』さん。Googleの地図検索ですとすぐに見つかったのですが、その該当箇所はというとこちら。

 お店の名前も違うし、こりゃ、無くなったかと諦めましたが、良く見ると以前のお店の看板が取り付けられたようなネジ穴が見受けられます。やはり潰れてしまったのでしょうか、残念です。
 さりとて時計を見ると頃合いもよく記事中掲載されていたもう一つのそば屋さんへ向かいますが、これが前日発見していた喜楽さんというお店。


 早速入って注文。出石そばという名物の皿そばが5枚で500円。男性は15皿、女性は10皿が標準ということですが、とりあえず朝食もたっぷり摂ってありましたので軽めに10皿。ひと皿は一口との描写もありましたがワタクシにとってそれほどでもなく一口半ぐらいの量。二回に分けると中途半端な量なんですね。頂いてみるとまぁどうということはないのですが、乾麺を茹でているのが特徴的ですかね。以前出雲で頂いた出雲蕎麦というのはツユに独特な煮干しを使ったかのような特徴がありましたが、こちらは関東の蕎麦に慣れているワタクシにも違和感なく頂くことができるものでした。デフォルトでうずらの卵、青ネギ、長芋のすりおろしたものが付いてくるのが特徴ですかね。あと、運ばれてきた段階でそば湯も来たのにはビックリ。食べ終えてもしばらく居ましたけれども、昼時にワタクシ一人というのは寂しかったですね(謎)。この辺りの方は外食をしないのでしょうか?
 しばらく鳥取市内を歩き回り散策していたら、やはり先ほどのお店の近くに移転している情報が載せられた地図を発見。急行してみるとそこも既に駐車場となっていて結局諦めることにしました。目指すお店も無く、目的はひとつ達成したことで夜まで時間をつぶすのもどうかと思われる雨降りの鳥取市街。駅に参りますと昨夜からの風は尋常ではなく、次の目的地米子方面の先、島根までは快速電車、特急電車も運休とのこと。時間を追っても運休が増えていくばかりでとりあえず動いている米子まで行くことにしてその電車の時刻まで再び放浪することにしますが、どうしても気になっていた立ち食いそばを食することにします*2
 鳥取駅前そばというダイレクトなネーミング。
 券売機を見ると目的の『もりそば』は見当たらずにしばし当惑。オネーサンに聞くとざるそばを買って下さい、とのこと。いやぁ、そのざるそばがみあたらないんですがぁ、と。結局ざるうどんの並を買うことで解決したんですが、分かりにくいこと夥しいです。

 袋麺のそばを湯がいている時点で期待は奈落の底に落ちていったのですけれども、蕎麦についてはノーコメントで。まぁこういうのも有りなんです、一人旅では。こちらでもうずらの卵が添えられていたのはこちら鳥取では普通なんでしょうかね、興味深いです。袋麺2つのざるそばにいささかグッタリしつつ満腹のお腹を抱えて駅に。
 とりあえず、動ける米子までの切符を買うのに、みどりの窓口SUICAでクレジットを使わなければならなくて、一苦労。普段SUICAでピピっと通過しているとこんな当たり前のことが煩わしく感じられるのですね。その先の精算も再び、思いやられます(TдT)。
 道中、米子駅まで熱心に時刻表を精査しているとオカシナことに気が付きました。どう読み込んでいっても考えているルートが進めないのです。最初のプランはこうです。

 青い線で示した通り、島根まで行き一泊した後に、翌朝出雲に出て、大田、浜田、益田と田んぼを拾うかのようなルートで下関方面へと向かう予定だったのですが、どうも調べると途中でブツブツと時刻表が切れているのです、おかしいと思い欄外も読むと昨年夏の豪雨で鉄道が寸断されていて復旧されていなそうなんです。では代替案で緑のルートは?と調べるとこちらも津和野から地福と言う箇所が寸断されていて代替輸送のバスが出ているそうです。更に、島根で一晩過ごすためにユースホステルを調べると二年前から休業とのこと。これでは島根の夜も楽しみでは有りましたが、その後の行程、敢えて進む意義を何ら見出だせなくなってしまいましたワタクシ。スマートフォンをフル活用しウェブで調べると、米子から高速バスで岡山経由、博多入りすることができる事が判ったのです。先ほど島根までの切符を買わなくて正解でした。ということでジャン、米子駅で降りましたワタクシは早速バスのチケットを手配。実際ここまで電車で来なくても鳥取駅からも同じバスが運行されていましたが、それは電車内での熟考する時間が与えられたということで、これは神の采配ですね。

実際の米子駅改札前の情報。かなり先のことではありますが、益田からのアクセス状況が告知されています。

 夜行バスは米子駅を22:30に出発しますが、バスのチケットをゲットしたのはまだ夕方も早い時刻。米子市内を散策して夜の街を楽しむことにしましょう(嬉)。

*1:一般に火付きがいい炭は燃焼効率がいいので早く燃えてしまいますね、そしてその逆もまた然り。

*2:先程のお店で食べてからは一時間半以上は経っています