007ロシアから愛をこめて

 久々の読書記録。ここのところまた本を順調に読むことができている気がします。忙しいような暇なような微妙な生活が続いているのですがね(^_^;)。

007/ロシアから愛をこめて (創元推理文庫)

007/ロシアから愛をこめて (創元推理文庫)

 言うまでもなく、映画James Bondの007シリーズの人気作の原作(タイトルの訳が微妙に違っています)。かねてから読んでみたかったんですよね、原作を。古いものなのでBOOK OFFなんかでの取り扱いが少ないのです、意外と。基本的には映画で何度も見た通りの筋書きで、それでも少し脚本でのイジりもあるようですが、それほどの違和感はなかったです。
深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈中〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)

深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)

深海のYrr 〈下〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

 この作者も、お気に入りの一人、フランク・シェッツィング。月面世界を描いた宇宙ものの"Limit"とは対極の深海もののストーリー。上中下巻3巻からなる長大な作品。いつも通り前半は冗長とも言えるぐらいの前振り・説明が続きますが後半は一気に読ませる手腕は流石です。でも"Limit"でのクライマックスへの盛り上げ方に較べると、やはり作品順から言っても少し及ばず、というのが正直な感想。
コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)

 またしてもお気にい入りのジェフリー・ディーヴァーの作品から。『石の猿』で初めて出会ったので作品の読み進める順序はメチャクチャなんですが。
 読ませ方がやはり上手いなぁと思わせるものの、それほどの意外性は無かったかな。まぁ彼の作品では標準レベルでしょう。
エンプティー・チェア〈上〉 (文春文庫)

エンプティー・チェア〈上〉 (文春文庫)

エンプティー・チェア〈下〉 (文春文庫)

エンプティー・チェア〈下〉 (文春文庫)

 引き続きジェフリー・ディーヴァーの作品。今回は少し後に発表の作品。登場人物がかぶっているのでそのほうがよろしいとの判断から。これは文句なしに面白かった。というのも通常の犯罪捜査を綴りあげて犯人を追い込むという捜査もののサスペンス・ミステリーというだけではなく北部・南部の決然とした文化の違いを根底に後半は法廷ものの要素も多く盛り込み大どんでん返しが待っているからです。とはいうもののファン以外の読者からは御都合主義が鼻につくとの評価が下されるかも。