一泊三日 大阪の旅 その3

 はて、気がつけば仰向けに寝っ転がっています。見覚えがないようなあるような・・・。少し起き上がってみると、目の前にはPCのモニターが。以前お世話になったネットカフェに来て泊まったようです。財布の奥深くにある会員証までキチンと探しだして、入店手続きをしているのには自分でも驚きましたがね、全く記憶が無いです(-_-;)。
 痛むアタマを押さえながらも、身の回りのものを改めると財布も(もちろん中身も)問題ないのですが、携帯電話が見当たりません。カウンターの店員さんに確かめてみても落し物はなかったとのことです。会計を済ませてすぐ下のコンビニで(何故なら起きた時に全く記憶が無いもののコンビニのおにぎりの包装紙がテーブル上にあり、何故だか食べこぼしのおにぎりのご飯にまみれて眠っていたから)尋ねても空振り。コンビニにあるだろうと期待をしていたので落胆してしまいました。
 心斎橋方面に向かいながら、見つけた交番で遺失届を出してから、docomoに行き手続きを済ませましたが、保険に入っていたために金額的損失はそうでもない事が判明。しかしながらすぐに電話が手に入るのではなく保険を利用した場合は後日送られてくるとのことで、翌日錦糸町に届けてもらうこと、この場では代替機を貸してもらえることとなりました。Gmailの二段階認証にしていたのでログイン出来なくてすったもんだがあったのですがそこは割愛。
 ということで、今回の旅の記録として画像がないのはそういう訳なのでした(>_<)。
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 若干気を落としつつも、心斎橋から難波、そしてOCATへと足を運び、帰りの便のバスを予約しようとしましたが、来た時との価格差が結構あるので、来た時に利用したさくら交通さんを再び利用することにします。ウェブでも申し込みできるのですが、スマートフォンでは面倒なので電話予約で無事にOK。
 地下のJR難波駅から電車に乗り向かった先は、お気に入りの京橋駅。お気に入りの場所で気落ちした気分を吹き飛ばしましょう。まずは目指したのが、その佇まいに一目惚れした京屋本店さん。果たして行ってみると、まだ14時過ぎにもかかわらず、キッチリ長めの暖簾がかけられ、その一部真ん中辺りが持ち上げられていまして、中が見えますると営業中。カウンターに2・3人、テーブルに4・5人とまだ口開け近いのでしょうか。カウンターに席を一つ構えます。瓶ビールをお願いしようとしましたが、冷蔵庫からムンズと掴んだ大瓶がアサヒなのを見て急遽取り消し(アサヒは苦手なんですよ、ワタクシ)。今の地元の錦糸町界隈と同様、こちら大阪もアサヒのお膝元なのですよね。ハイボールに切り替え、アテは?の声にナマコ酢を。これは日本酒のほうが良かったかなぁと若干の後悔をグビリとハイボールで流し込みます。
 目の前で煮こまれている関東炊きを眺めながらの昼飲み。気分が良くなって参りますね♪。看板にも掲げられているミヨシ正宗を澗でいただきます。コシがあるのに飲みやすい良いお酒ですねぇ。ゆるゆると昼酒の時間が過ぎていきます。関東炊きからはまだ食べたことのなかったコロを頂いて、名物らしき"どて焼"もつまんで早めに終了。
 どうにも腰や膝が痛いので(前日歩きまわりすぎたせい)一軒マッサージを挟んで夕方また居酒屋めぐり。前回気が付きませんでしたが"満ぞく屋"さんというチェーン店のようです。普段99%訪れることのないチェーン店ですが、ビール大瓶¥400(税抜)の値段の安さに惹かれますよね。瓶ビールをゆっくりとグラスに注ぎ足しながら、周りを見ればほぼ満席の大繁盛店。値段も安いのですが、そこそこ料理も悪くないのです。否、むしろこの値段なら立派といえるものでしょう。目の前に鉄板が設えられていて、ひっきりなしに紅しょうがとねぎを入れた玉子焼き(名代出汁巻き)が旨そうですが、一人で食べるとなると、今後のことを考えて涙をのみ我慢します。富士山麓ソーダ割りで締めてなかなか満足させられました。
 お次はまたしても初のお店でしたが、鳥の巣という串揚げのお店。少し離れたところで飲んでいたサラリーマン二人連れの軽妙な会話が面白くてつい聞き入ってしまいましたが、お店の雰囲気もワタクシ好み。ド昭和な感じです。ハイカラと言って差し支えないような仲居さんの制服を褒めると本人たちはあまりお気に召していない様子ですが、その方函館ご出身だとかでこの地で北海道出身者に会えるとは思いませんでした。
 さて、京橋の締めはと、選んだのが明けごころさんというお店。ここ京橋には立ち飲みのお店も含めて幾つか(自分では3軒本店・南店・中店と認識していますが、もう1軒洋食店があるそうです)あるようですが、本店に突撃。瓶ビールはクラシックラガーでひと安心。メニュー的には魚関係が強くて値段的には特に安くはないようです。それでも今回の大阪への旅でお気に入りの京橋での締めには相応しいチョイス。満足して予約したバスの乗り場のある梅田方面に。
 梅田の駅にたどり着くと少し早めでバスの時刻まで少し飲めそうです。となると、前日も訪れた『樽 金杯』さんに行くしか無いですね。ほぼ満員だった前日とは違って半分ほどの入り。落ち着いた雰囲気で、こうして食べログとかのレビューを見て思い返してみると、禁煙だったのも気に入った理由の一つ。ニヤニヤ笑みが零れそうになるのを抑えて、白鶴の冷や(常温よりやや冷えているぐらい)を頂きながらすっかり満足した夜となったのでした。朝の思い沈んだ気分はどこへやら・・・(^_^;)。