ラーメン店における三つ巴

久留米にて

 チョッと気取ったラーメン専門店でもない限り、たいていのラーメン店(中華料理屋さん)では昼の3強としてラーメンに餃子、炒飯という物がありますね。また夜の3強といたしましては、ビールに餃子、ラーメンといったところでしょうか?
 昼のセット物ですとラーメンに半チャーハン(逆パターンの炒飯に半ラーメンも然り)、もしくは餃子を組み合わせたりという感じですが、ピッタリ同時のタイミングで到着というよりはどちらかが少し遅れての配膳はむしろ普通。ラーメンの出来上がりと餃子の焼き上がりがピッタリ同時というのは調理人が複数の場合以外は、むしろ餃子が焼き上がってからラーメンの出来上がりに合わせて運ばれてきたんじゃないかと邪推するワタクシです。
 これが夜になるとより事態は複雑化し、『ラーメンに餃子、そして瓶ビールね』なんて注文しようものなら瓶ビールが最初にやってくるのは間違い無しとしても、わずかばかりのザーサイをつまんでビールを飲んでいるともうラーメンが出来上がり、ビールのお供として最強の餃子は遅れてやってくるというパターン。だからワタクシはいつまでたってもラーメン屋さんでの一人飲みが出来ないんであります。瓶ビールを飲んで餃子をつまむと、お腹が膨れてしまいラーメンに辿り着けないし、ビールで膨れたお腹にそもそもラーメンは美味しくないという認識。

 ところで先週のニュースでこんなことが有りました。
ラーメン店対応に立腹、3時間居座る 容疑で男逮捕 明石署
 一定期間過ぎると、記事が削除されるかもしれないので以下、引用・掲載しておきます。

 ラーメン店の対応に腹を立て、店に約3時間居座ったとして、兵庫県警明石署は8日、不退去の疑いで明石市の会社員の男(32)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は8日朝、明石市内のラーメン店で、男性店長(33)から再三、退店を求められたにもかかわらず、約3時間店に居座り続けた疑い。「事実と少し異なる」などと容疑を否認しているという。

 同署によると、男は午前4時ごろに来店。ギョーザとラーメンの順に提供するよう注文したが、ラーメンが先に出てきたため店長と口論になったという。午前7時ごろ、110番で駆けつけた同署員が説得したが応じなかったため、逮捕した。

 う〜ん、何だかなぁ。三時間居座り続けるこの容疑者もヒマだなぁ(時刻的に見て恐らくは酔っていたのだろうけれど)、とも思うし、順番を指定して注文されていたのなら、この店長にも落ち度はあるとも言えるでしょう。誰かのコメントで、それなら一旦ラーメンを下げて、餃子を出した後にもう一度作りなおせば良かったのでは?との意見に賛同します。
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 少しの間、知り合いのお店で手伝っていたことがありますが、そのお店は博多ラーメンのお店で、ご存知のように博多ラーメンは細麺で実に茹で上がりが短いのです。それも硬さが柔らかめから硬め、更にはハリガネ、粉落とし、果ては湯気通しなんてものがあるそうです。そのお店では『やわめ(100秒)、『普通(50秒)』、『かため(30秒)』、『バリカタ(15秒)』、『ハリガネ(8秒)』という茹で時間でした。

 ある晩、カウンターのお客さんがラーメンに半チャーハンと生ビールを注文したのですが、生ビールを提供し作り手を見ていると、ラーメンを作って提供します。その後、半チャーハンを作って提供したのですが、お客さんは先に出したラーメンに手を付けずに(カウンターの上に小高い台がありそこに提供するスタイル。お客さんはそれを自分自身でカウンター上に降ろして食す)、丼を睨むのです。どうやらそのお客さんの心理としてはビールを片付けてから半チャーハンとラーメンを食べたかったようなんですが、作り手は注文の入った通りに作ったのです(先述の通りラーメンの出来上がりが非常に早いので、お客さんも予想外だったのかも)。作り手は手付かずの丼を見て、お客さんとやり取りの末、半チャーハンを提供して丼を下げてました(後に作り直していた)。
 ワタクシからしてみれば、作り手もラーメンをすぐに作ってもいいか尋ねるべきだったかとも言えるし、お客さんもそういったタイミングでビールの後に食事がしたければ一気に注文するのではなく、ビールを飲んだ後に時間差でラーメンと半チャーハンを注文すればヨロシイのではないかと思うのです。
 博多ラーメンのスピーディーさ、またそのお店のシステムで替え玉が割引チケットで一玉無料だったりすることもあって、作る側もピーク時は常に煽られているという事情もありますが、お客さんも注文時に一気に済ませるのではなくタイミングを見計らったら如何なものかなと思う、そんな出来事でした。
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 そんな訳で、中華料理店での一人飲みに憧れるワタクシは、瓶ビールを飲みながら餃子の焼き上がりを待ちビールの残量に心もとなさを覚え、追加の瓶ビールを頼むと結局締めのラーメンには辿り着けないのでした(涙)。