横須賀遠征

 先週の休みの日には、久々に横須賀に遠征に出ることにしました。働いている間、次の休みはどこに行ってやろうかと画策しているのですが(←真面目に仕事をしなさい)、休みの前々日からその傾向が強まります。お気に入りの川崎は前の週に訪れているし、少し遠征できるとすると千葉・船橋も捨てがたい、でも自分の記録を見るともう横須賀には4年近く行っていないことに気付かされ決定。京浜急行に乗って一時間ほどで到着。

 横須賀中央駅で降りると、目当てのお店に直行したいですが久々に来たので興奮に身を包まれアッチへ行きたいし、コッチも見たいしと思考がまとまりません。歩道橋の上から亀松・お多幸・中央酒場などが居並ぶ横丁も魅惑的ですし、でも反対側のりそな銀行のある辺りに提灯がズラリと並んだ横道も気になりましてそちらはお初なので散策がてら行ってみることにします。
 若松マーケットと呼ばれるその一帯は結構な大きさの飲み屋街。今度来る時はカメラを携えてこようと心に決めながら、まだ早い時間なのでオープンしているお店が少ないです。ブラブラ歩いてできるだけ今まで歩いていない道を通りながら目的のお店に到着です。

 大衆酒場ぎんじさんです。今回来る前にリサーチしていて偶然見つけたお店で、その佇まいにすっかり魅了されてしまいました。江東区住吉の高島屋さんに通じる渋い佇まい。でもお店の大きさは予想していたより結構大きいです。引き戸をガラリと開けるとお客の視線が一斉に集まります。余所者と即座に見破られたんでしょうか?L字のカウンターの、ほぼ入り口付近に陣取りました。
 まずはホッピー¥500と湯豆腐半丁¥250を頼みます。

 湯豆腐とは言っても、いわゆる関東のそれ*1ではなく川崎の天下さんと同様、出汁で煮てあり味付けが施されています。ここのは更に温まった豆腐に練がらしをペタリペタリと塗りつけてあり、そこに刻んだねぎ、鰹節が掛けられてあります。そしてこの鰹節、目の前で手の空いたお姉さんが削り器で削っているのです。味が薄かったら醤油を、と促されますが十分味が染みていて美味しい湯豆腐です。こうしてみると豆腐に辛子も良いもんです。
 思いの外、従業員も多く6人ほど居たでしょうか、TVも見るでもなくそれぞれの動きを見ているだけでこの酒場の雰囲気を堪能できます。ホッピー二杯とお酒(招徳)を頂いてお会計。
 ブラブラと記憶に残る街並みを探します。

 角打ちのヒトモトさんの筋向かいに焼き鳥のお店を発見。細い路地には人だかりができていてお店の立呑みコーナーになっているんでしょうか、それとも販売だけしているのでしょうか、10人ほど寒空の下集まっています。

 相模屋さんというお店です。隣にはモスバーガーが有ります。今度入ってみましょう。
 以前訪れたお店は一応チェックしますが、天国さんはありましたがもーりさんは見当たりません。また逆に以前は無かったようなドン・キホーテなんかができています。少し先まで足を延ばして目についた立呑みに入ることにします。

 立呑み市場さんです。外からでも混み具合が判りますが、立ち飲みですから多少混んでいても入ることができるので問題なし。ここでもホッピー¥350を頂きます。まぐろの刺身も¥200と嬉しい価格。

 遠洋漁業の基地と知られる三崎が近いこともあってか、都内のやはりマグロの刺身を廉価に食べさせるお店のものと比べると、圧倒的に質が良いです。これが¥200で食べられるのなら横須賀の人は幸せだなぁと密かに思うのでした。

 中焼酎おかわり¥150とともに鶏の唐揚げ¥250を追加。小鉢にてんこ盛りの唐揚げはそれでもなかなかの大きさで一人でつまむにはちょうど良いです。外の垂れ幕に『千円あれば大満足』の言葉に偽りなく¥1,000以内で気持よく酔えたのでした。(続く)

*1:鍋に水を張り昆布一切れ、プラス豆腐