再会

 先日のお休みは、大井町の晩杯屋さんへ。陽の傾きかけた時刻ですが、既に1階は八割方埋まっていました。とは言え立ち飲みのお店ですから、即座にこちらへどうぞと案内されたカウンターの1席。隣り合うのは年配の男性一人客とこの酒場に似つかわしくない、彼氏付きの長身の女性。向かい合ったお客と楽しげに言葉を交わしています。飲んでいる内に親しくなったという感じでしょうね。こちらは鮫洲駅から歩いてきてヘッドフォンでデスメタル(Braindrill)を聴いていたので、そのまま外さずにホッピー白を注文。間に入ったワタクシは、スミマセンと断って飲み始めましたが、隣の女性もカウンター下の自分の荷物を少し自分側に避けてくれたりと気を遣ってくれていたんです。しばらく心地良く飲んでいたんですけれど、その女性が彼氏の方へと向かって話している内に、頷く度に長髪を結んだ髪の毛がバサリバサリとワタクシの側へとアタック。決して広い店内でもないし、肩寄せ合っての立ち飲みですから文句は言えませんがもう少し、自分の振る舞いが他人にどういう思いをさせているか、思い至って頂けたらなぁと。似たような経験で、上着を着ようと袖を通す際に他人の邪魔になったり、ぶつかったりしている人居ませんか?
 と愚痴を少しこぼしたところで、本題。昔アルバイトをしていたお店、大井町にも支店がありまして。仲良くしていたパートのオバちゃんが居ます。って言うか10年ほど前には居たので、顔を出してみると半分以上諦めていたのに元気に働いていました。御年75だそうです(驚)。しばらく世間話をしていると、何とその当時に新入社員で入ってきていた社員の方が他にいるとのことで売り場を巡ると、なんとまぁかれこれ10ウン年ぶりでしょうか、懐かしいお顔が。
 見た目こそお互い変わっていましたが、速攻で名前を呼ばれたのには驚きました。こちらもこの数日、昔のことを思い返したりしていたので、すんなりとフルネームで言えますが、その方曰く、新入社員で入った当時の環境は鮮烈に記憶に残っているそうで、懐かしい名前を幾つも紡ぎ出してくれました。
 こちらは飲んだ帰りで暇ですけれども、相手は仕事中。お邪魔にならないように話をしてましたが気が付けば1時間が経過、慌ててお暇しました。当時はそこまでそれほど仲が良かった訳でもないのですが、懐かしい顔を見て、そしてほぼ同世代として今の状況を語り合って良い再会を果たしたのでした。