犬と猫とアレルギー

 ワタクシ、結構なアレルギー持ちでして、一番のメインはカモガヤというイネ科の植物の花粉に対するアレルギーです。これは小学生に上がった頃に札幌市内から、近隣のベッドタウンだった北広島という町に、親が子供には自然のある場所が良かろうという考えで移り住んだことで発症してしまったのです。くしゃみや鼻水を出していたのか、親に連れられて札幌市内の総合病院の耳鼻咽喉科に行きました。その頃は病院というと小児科ぐらいしか知らないので、耳鼻科という専門の部門があるのを初めて知りました。
 アレルギーの原因となる物質を検査するために、か細い我が腕に五ヶ所ぐらい豆注射をされましてしばらくすると、刺した箇所に赤く膨れ上がったり、膨れ上がったものの赤みが無かったりと様々な変化があり、その結果カモガヤという植物の花粉に反応していることがわかったのです。
 それ以来自然溢れる場所からやはり都会派ということが分かったワタクシは(なんちって)、病院通いをしながら1・2年後には札幌に転居することとなったのでした(他の要因も勿論有りましたけれど)。カモガヤの花粉だけでなくハウスダストも、もちろん駄目ですし犬や猫といった動物の毛も炎症を引き起こす可能性とがあるので、生まれてこの方ペットというものは飼ったことがございません。しかし小学生レベルで自分の体質を完全に理解している訳でもなく、近所の友だちのお家を訪れて遊んで帰宅すると目が真っ赤。親に尋ねられて思い返せば、そのお宅ではインコだったか小鳥を飼っていたのでした。何度か痛い目にあってから、鳥にも近づけなくなりました。
 また高校2年のある夏の終わり頃の話。ビワが出回って来ていたので皮を剥いて食べると、美味しく食べられるのですがどうも口の中に違和感があるのです。イガイガするというか、痒いのですね。その年はそれほど気に留めるまでもなくビワのシーズンが終わって、翌年。やはり夏場にスモモを同じように食べるとまたあの違和感が感じられるのです。他の果物は何とも無いのですが。更に翌年桃も食べてみるとダメ。これは種の周りに果肉のある果物がダメなのだろうと避けるようになりましたが、その後も毎年のように食べるとダメな果物が発覚。リンゴや梨、スイカや果てはイチゴまで。又、おかしなことに生だとダメなのですがケーキなどに使われるシロップで似たものや缶詰のものはなんかはOKだったりするのですが、色々と考えるのも煩わしいので自然と果物を口にしなくなりました。柑橘類はまだ問題なく頂けるようですが、母親が以前見たTV番組ではワタクシのような症状を持つ人物はメロンを食べると死に至るとか、いうことを言っていました。そうは言っても試してみる気もないし、メロン自体好きではないのでノーサンキューです。フルーツ・ラテックスアレルギーという症状があることが存在することを知ったのもこの数年です。
 もう一つ、甲殻類アレルギーというのも有りますね。これは調べてもいないし、そもそも発症したりしなかったりの差が激しいので、体調が弱っている時に、ジンマシンが出る程度だったりするのですが、鍋にカニを入れて食べていたら脇腹が痒くなり服を脱いでみると世界地図のようなジンマシンに驚いたことが有ります。元々母親がカニや海老を大好きで貪り食べるように見ていて不快感を覚えるようになって以来、食べるのを避けていたのですが意識の中で避けていたから、アレルギーを持つようになったのかとも思いましたが、中華料理を食べているとよくエビが入っていますけれど、問題はないんですね。しかしながらエビの皮を剥いて調理しようとしたら手が痒くなって辛い思いをしたことが有りました。ここら辺はどうにもよくわからない問題です。
 さて、犬や猫、ペットとしては二大巨頭ですが、先述の通りペットを飼った経験のないワタクシ。ひと様のお宅に伺うと飼われていたりして、どう接したらいいのか解らないのですけれども、犬は3回程噛まれているので苦手な部類。ところが、犬と猫、アレルギーの反応が出にくいのは犬なのですね。猫は擦り寄って来られたりして、懐かれるのは嬉しいのですが、あの毛にヤラれてしまった過去の苦い経験が思い起こされてどうも腰が引けてしまうのです。相性が良いので撫でてあげたいのですが、触った後に一々手を完璧に洗わなければならないことを考えると、面倒な状況の時もありまして・・・(ノД`)。
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 ところで、最近のことですが、路上に落ちている犬のフンがイヤなものですね。ペットブームで犬や猫を買う人が増えた一方で、様々な問題が引き起こされているようですが、一部の非常識な飼い主の振る舞いによってペットを飼わない人によって全ての飼い主が判断されるという側面があることを認識してもらいたいものです。犬は散歩が必要なペットですが、散歩の途中のマーキングや落し物をするものですね。しかし非常識な飼い主はスマートフォンを片手に自分の興味を満たしペットの所業にはお構いなし。落し物は片付けて去る、という基本的なルールを端から無視しているのか、あら、私は携帯を見ていたからペットが落し物をしたなんて知りませんでしたよ、なんて言い訳は通用しないのですけれどもね。現場を見たら『忘れ物ですよ』、って持たせてあげたいぐらいなのです。