荒ぶる血/ジェイムズ・カルロス・ブレイク
- 作者: ジェイムズ・カルロスブレイク,James Carlos Blake,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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さて。
久々の本ネタなのですが、前回紹介した『風の影』といっても、読んでますー、的に書いただけなんですけれども。
面白い本というのは実に読ませます。話の展開と、読み進めるスピード、残りのページ数が気になるなんて本はそうざらにはないのです。その点、『風の影』は読み終えるのにクロウしました。だって詰まんないんだモーン!話は、何だか村上春樹氏の展開にも似て、どこかで読んだような・・・という感じが最後までして、今ひとつピンと来ませんでした。それでも書評なんかでは2006年でもベスト〜にはいる作品であるとかないとか。下さった社長に、正直に感想を言うと感性が違うんだねぇ、と。それでも書評を盾に評判は良いんだけどなぁ、とぶつくさ。どうも書評を気にして本を選ぶタイプのようです。
『風の影』以降読んだ本。『狂嵐の銃弾』、『いつも旅のことばかり考えていた』、『旅のいろ』、『天使と罪の街』、『マルドゥック・ヴェロシティ』、と他にも何冊かあったけれども。全て頂き物。
そんな中、久々に読み進めるスピードが速かったのは『荒ぶる血』でした。全体的に、物悲しいトーンが流れながらも破天荒な生き方をする主人公。なかなか良い感じの終わり方でした。