川崎巡り:韓国・中国入り乱れ

酒幕(ジュマ)さん

丸大ホールを出た私達はまだ夕暮れには程遠い川崎の街を京急の駅方面に歩きます。京急川崎の駅を越えると、前回行った世界の山ちゃん川崎砂子店があります。手羽先が相当気に入ったらしくMさんはとりあえず入れるかチェックしますが、あいにく四人では無理で(そりゃそうです、18:00を少し回ったばかりですから)、軽く路線変更。韓国食材&雑貨屋さんの酒幕(ジュマ)さんです。前回と同じ店員さんが居たものの、最初はピンと来なかったようですが、全種類のキムチを貰った、と説明するとようやく思い出したらしく微かに笑みを浮かべてくれました。前回の経験を踏まえて、幾つか食べたいキムチをピックアップし、外のカウンターで待ちます。当然飲み物はマッコリ♪ヤカンに入れて出してくれますが1Lの瓶から移し替えても、4人ですからあっという間にあいてしまいます。
出てきたキムチをつまみに二回目の乾杯。昼間に較べて幾分涼しくなったとはいっても、やはりクーラー無しでは暑いです。しかし、日本語の殆ど聞こえない韓国料理屋さんで、マッコリとキムチをつまみに飲んでいると、気分はすっかり韓国の屋台で飲んでいるようです。手加減なしの辛いキムチは後を引きますね。今回選んだキムチはオイキムチ、ネギ(アサツキ?)のキムチ、スルメの細切りキムチ、小松菜のキムチ、それと白身の魚の辛味煮付け(これは絶品!)をつまんでいると、マッコリがスルスルっと口に入っていきます。Mさんは汗が噴出して止まらなくなっています。もう全く見た目が悪いのですが、春雨にエスニックな香辛料(辛くはない)を効かせて腸詰にした料理は塩に唐辛子を混ぜたものに付けて頂きます。マッコリをヤカンでもう一つ追加して、サービスで出してくれた煮物と他のお客さんのを見て半分でと注文したのにもかかわらず、ほぼフルサイズで来たトッポギを頂くともうすっかりいい感じになってきました。これだけ食べて飲んでやはり四人で¥5,350。前回よりも色々食べたので、少しお高目とはいいつつも一人頭¥1,400強。

 ここで一つ休憩を入れようということで、バーでお酒を飲むことにします。『Bar Hashishi』さんです。ここでは前回のバーテンさんが憶えていてくれて、カウンターで少し会話を交わしながら、それぞれ好きなカクテルを飲みます。結構先程のトッポギがずっしり溜まりお酒が進みませんでしたが、アイリッシュウィスキーの『Bushmills』のソーダ割りでリセットされました。すっきりした所で、Mさんがバーテンさんと挨拶代わりのテキーラのショットで仲良く乾杯。

 その『Bar Hashishi』で前回ご紹介してもらった、中華料理『金龍飯店』さんです。店内に入ると、なかなか広いです。壁面にはびっしりと品書きがありますが膨大な品数の中から選んだのは焼き餃子二人前と春巻。合わせるビールは青島ビール¥350、少しぬるめでチョッとガッカリ。今まで少しづつつまんでいるようですが、トータルするとやはりお腹に溜まってきてしまいます。
それでも、焼きたての餃子をつまみカリカリの春巻を食べていると、食欲を刺激されたらしく、Nさんが炒豆苗¥900という塩味の炒め物を追加、ニンニクが効いていてあっさりした味付けに全員が気に入りました。どういう訳だか、いかに安く上げて満足できるか?というのがサブテーマになりつつあるので、この炒め物の値段にはやや引き気味でしたが、結果お会計は、¥3,800程と一人当たりやはり¥900程です。まぁチリも積もれば何とやらの喩えではないですが、結果的には使ってるんですがね。

 そろそろ皆満腹になって来ましたが、次なるお店は、そう『世界の山ちゃん』川崎仲見世店です。時間的にも少し落ち着いてきた時間で、運良く入ることが出来ました。ワタクシもMさんもそれほど評価している訳でもなく、普通の居酒屋の名物メニューが手羽先という認識ですが、それにしてもココの手羽先は食べてみる価値があります。他の女性陣はそれぞれ山ちゃん初体験です。
 割りに広い4人掛けの席に少々驚きつつも設備の整った、それに気持ちのよい接客、コチラのお店はなかなかのレベルです。早速手羽先を3人前とそれぞれ飲み物をオーダー。ワタクシはもちろん、今日初のホッピーなのです。しばし談笑していると手羽先が運ばれて来ました。スパイシーな塩コショウに少し甘めのタレが絡んで、パリパリの食感。みんなもうお腹一杯のはずが、瞬く間に食べ切ってしまいます。恐るべし、山ちゃんの手羽先ですね。すると持ち帰って電車の中ででも食べようか、それとも明日のお楽しみに、と持ち帰り用に2人前追加したのですが、運ばれてくると、誰ともなく、もうちょっとだけつまんじゃおうか?と箱を開けて食べ始めるのです。いやぁ癖になる味なんですね、恐れ入ります。結局持ち帰り用の分も食べ切って4人で5人前を完食、飲み物はお替りした人も含めて¥3,720。

 もう駅の方に向って歩きますが、酔いの回ったMさんが、さっきの『金龍』で「まだラーメン一杯ぐらいは入る」とワタクシが言ったのを思い出し、「天龍に行こう、ラーメン食べようって言っていたんだし」と強引に向います。え〜、手羽先食べる前の話なんですが、と思いつつもやはり『天龍』銀座街店の方に足が向ってしまいます。でもさすがに、ここでSさんが今日はこれにて、と一足お先に退散。我々にいささか呆れていたのでは?と思いましたが、日曜日なので少し早めに帰り着きたいということだったようです。

 もう何も食べられないよ〜(泣)とNさんですが、瓶ビール(キリンラガー)¥550とワタクシはタンメン¥504を注文。こうなったら意地でも食べようと思うのです。しかしリーズナブルなコチラのお店のタンメン、名物だけあって、実にイケるんです。少し平打ちっぽい麺とシャキシャキした野菜、あっさりしつつコクのあるタンメン。こんなお店が錦糸町にあればなぁと、いつも思います。もちろん錦糸町にも何軒も中華料理屋・ラーメン屋さんがありますが、値段と内容でココに勝るところはな意と思います。半分ほど食べ終えたところで、もう本当にギブアップ。みんなに任せて何とか食べ終えることが出来ました。本日6軒目で打ち止めです。
 そんなこんなで結局川崎22:45発東京行き東海道線に乗り込み、無事帰還できたのでありました。