赤羽橋角打ち巡り

味の笛にて、鯛刺身¥400

 ちょうど一ヶ月前のことです。会社の終業時刻間際、メールがやって来ました。ン?何だろうと見ると、ぽぱいさんから。突然だけど三田方面に用事があるから来られるかい?とのこと。どこで飲もうか思案していた時間でしたので、渡りに舟とばかりに了解メールを送信して、船堀駅へと急いだのです。
 車中で最短ルートを探るべく携帯電話のiモードを駆使して森下で乗り換え。赤羽橋についても馴染みのない駅なのでどちら方面なのか掲示の地図とニラメッコ。とりあえず地上に出て微妙に地図と違う現実の道路を渡り、ぽぱいさんの姿を発見。

 まずは『丸辰 有澤商店』という酒屋さんへ。見た感じは至って普通の酒屋さんですが、奥にたどり着くまでに店内、レジの横に煮魚の皿があるのが角打ちの証。ちょっと狭くなった通路を抜けると、そこは飲兵衛パラダイス。先客が思い思いに楽しんでおります。早速我々もテーブルを確保してドリンクを選びます。マゴついていると常連らしき紳士が、手取り足取り教えて下さいます。

 結局分かったのは最後にお家計で、セルフで缶ビールなどを選び、つまみも通ってきた通路にあったりするので、勝手に取るということ。ふきの参照煮が良さそうなのでこれを選んでまずは缶ビールで
喉を潤します。缶ビールを缶で飲ませるのではなく、きちんとグラスを使わせてくれるのはうれしい心遣い。ビールで乾杯した後は、日本酒を選びますが、これまた難しい選択です。¥250というリーズナブルな値段ながら店主自ら蔵元まで出向いて仕入れているらしい佐賀のお酒もこのお値段だったり、もう少し出すと有名どころの地酒もチョイス可能。ワタクシも100種類以上はこれまでに日本酒を飲んできた自負はありますが、まだまだ知らないお酒に出会える、そんな嬉しいお店なのです。

 ぽぱいさんとワザと違うお酒にしましたが、これも飲み比べるため。それぞれに個性が違って面白いものです。このお値段で楽しめるのなら、高いお店で飲んで料金を払うのが馬鹿らしくなります。

 酔っ払ってはいけないとばかりに、次のお店に向かうべくお店をでるとポツリポツリと雨が落ちてきています。足早に携帯の地図を片手に急ぐと、さほど遠くもない場所にありました、『河米 伊藤酒店』というお店です。酔っ払って忘れる前に、と外観を撮っていると次々に灯りに吸い寄せられていく虫の如く、お客さんが入っていくので慌てて後に従います。中は普通の酒屋さんというか小型のスーパーみたいな感じですが、仮設のテーブルがアチラコチラにニョキニョキと置かれていて、こちらも賑わっております。負けては居られないと、奥の方のお酒を選んで、つまみは陳列棚に。これは定食屋さんのようです。ぽぱいさんはマカロニサラダを、ワタクシはアジの開き(¥250)を選んでレジへ。こちらは飲むテーブル側とは違うレジが独立しており、そこで払ってから飲むようです。別に料理のカウンターがありそこでサービスされるものもあるようです。

 先程のお店とは又違ったリラックスした立ちのみというべきでしょうか。それぞれに良さがあります。日本酒を追求したければ有澤商店さんですし、一日の疲れを癒したい、お疲れさん、とリラックっすをしたい向きにはこちらのお店で気兼ねなく飲むのがよろしいようです。
 火がついた我々は、もう一軒と大江戸線に乗り込み、御徒町のこれまた角打ちを狙ったのですが、あいにくその日は早じまいとのことでしたので、馴染みの味の笛にて締めたのでした。ということで、ようやく陽の目を見た記事アップです。さて今夜は、何処へ?(笑)。