東北二周目〜青森横断〜

種市のキャンプ場

 あと少しと判っておりながら、より良い条件で岩手側に残って明けて8月14日、この日も快晴。朝の海はやはり気持ちがいいものです。直ぐ近くで昆布を拾い集める夫婦。出荷するのか、個人消費なのか。昨夜のアラ汁の中に冷ご飯を入れて雑炊。これは岩手の山の中で昨日の朝に炊いて持って来たものでしたが全く問題なし。
 34206.8Kmスタート。走り始めて間もなく八戸入り。本当にもう間近だったんです。八戸市内で給油。朝一番みたいなものでつくづく八戸には泊まってみたいものですが縁がないと苦笑。大田和彦氏の著作に出て来る『ばんや』を発見しながら横目で通り過ぎ、十和田湖方面へ。途中キリスト伝説のある戸来村(現在は新郷村という)を回りキリストの墓と言うのを見ました。この話を知ったのは小学6年生ぐらいでしたのでもう20ウン年前のこと。ようやく思いが適いました。
 そのまま北上し十和田湖に出て奥入瀬渓流に。去年も来ているのでかなり端折りましたがやはり銚子大滝で撮影。今年も良いお天気で良かったです。渋滞気味の国道をやり過ごし酸ヶ湯温泉へ。ここも去年来ていますがお風呂が素晴しい(お湯、そして建物)ので立ち寄らないわけには参りません。お風呂の後にはそばを頂き、とても混雑していてあずましく無いのですが(北海道弁で落ち着かない、東北も同意)、風呂上りの身体にはもりそばが美味しくて。そば自体はそばの香が殆んど感じられませんが(そば十割りとのことですが)、蕎麦湯はもうどろっと濃厚でコチラがメインみたい。去年は温かいそばだったので、コチラは初体験。混み合うためか冷たいのは時間が掛かります、とのコメントつきで。
 のんびりと食事を済ませ、青森市内へ下ります。中学の修学旅行で初めて本州に渡った思い出、高校の修学旅行で最後の青函連絡船から乗り継いだ夜行列車の中継点、青森駅。途中飲み屋街も見ましたがなかなか魅力的です。改めて冬にでも来たいですね、電車で。
 市内で再び給油し、西へ向かい五所川原経由、鯵ヶ沢へ。ここは『技のデパート舞の海関の故郷、イカが有名らしいです。海浜公園で今夜のキャンプ地を探すのですが、あまりに整備され、監視員もいそうで気が引けます。近くの海水浴場にも足を伸ばすのですが、あまりにも海水浴客が多すぎて無理そうです。近くにいた青年(いわゆるヤンキー風の兄ちゃん)に話し掛けるとここでキャンプをやるヒトはいないそうで、夜には公園自体チェーンで封鎖されるとのこと。諦める前に一回り。どうも無理っぽいのでバイクに戻ると、こちらに興味を持って話し掛けて来た女の子。さっきのお兄ちゃんのお友達だそうで。バイクの陰で西日を遮っていたのですが、どう考えてもエンジンの近くは暑いでしょうに。呑気に『そうだね〜』と話をします。どこか良さそうなところは?としばらく話しながら街に入るところで見掛けた浜を紹介してもらいながら、情報を仕入れました。純真無垢な少女(18・9?)はキャンプなんかして怖くは無いの?と聞いてきて、安い民宿もあるんだし、○ブホテルも安くてその方が良いよ、って教えてくれてこちらがドギマギしているのってOTL。
 なにはともあれ無事に浜で一晩過ごせました。