北極会・特別編

北千住 飲み屋街

 北極会(北千住を極めようとする会)ですが、もしや(他にあるのでは)、と思って調べたら全然違う分野(ヤ○ザの組織:フィクション)で存在している(た)ようですが、北千住を飲み歩くフィールドワークの現場としている会は無さそうで一安心。
 先週開催されたばかりなのですけれども、幹事役はいつも訪れている両国のとあるバーのバーテンさん、Mintさんですが皆で北極会の後そのバーまで行って解散することが多いのです。と、もう一人のMさんは酔って帰ってくる皆の北千住話を聞かされるだけで、詰まらない思いをさせています。ということで、今週はMさんがお休みの月曜日、二週続けて北極会、それもMさんと初めて二人だけで開催することにしました。何故ならあまり多い人数だと動きが取り辛いという欠点もあるので、二人で身軽に動いてみようということなのです。
 西口に18:00集合、串揚げの名店『天七』さんも心惹かれますが、今回の目的のお店は、いつもためになる居酒屋情報を下さるアクビさんからのメールで教わったやきとり『石井』というお店。先週伺うと六時前でぎっしりでしたので、歩くスピードもついつい速まります。ガラリと開けるとやはり混雑していましたが、運良くカウンターを詰めてもらえて二席確保。二人で大瓶(エビス)を分けて、メールで教わった通りに馬のユッケ\650を注文します。お通しの枝豆をつまみ、少しして届いた一品。こんもり卵黄が乗っかり周りには焼肉のタレのような甘めのタレが掛かっています。甘いユッケが元々苦手なワタクシにとっては、これ以上甘いと辛いなぁと思いますがギリギリの瀬戸際で良いバランスが保たれています。でも次回は普通に馬刺し\550を頼みましょ。隣のお客さんが注文したのを見ると、値段の割りに量もたっぷりで良さそうでした。ビールも焼酎(芋)『平蔵』に切り替えます。切子のロックグラスにたっぷり入って\400、飲みやすい口当たりの良い芋焼酎でした。全体的に安めの価格設定、お次に焼き上がって来たのはレバー若焼き(レア)塩と味噌ダレで。メール情報にある通り、ココの焼き物は基本的に大きいのです。今まで食べた中では加賀廣@本石の持つ焼きの大きさにも驚かされましたが、串を持ち上げるとズッシリ重さが伝わってきます。まずは塩から頂きますが少し強めの味付け、コショウも軽く効いています。焼酎と合わせるともう堪りませんなぁ。外側だけ焼けていて中はシットリ半生の焼き加減は絶妙です。お次は味噌ダレ。味噌が自己主張し過ぎず、ニンニクなどの薬味も入っているのでしょうが、出しゃばることのない高バランス。辛味として豆板醤を使うのが多いようですが、恐らくコチュジャンぐらいの甘みをベースにしたタレでこのお店のレベルが判ろうというものです。二人ですっかり驚嘆し、Mさんは『海』\400のロック、ワタクシは『伊佐美』\600のロックを追加。プレミアものの焼酎を惜しげもなくこんなに入れてくれるなんて、素敵過ぎます。っていうかこの後も控えているので、これだけ飲めばいささかほろ酔い加減。
『にこけん』としてはやはり欠かせないだろうということで、煮込み\350も追加。コチラのお店は何を食べても美味しいですね。あっさり仕上げられた煮込みは様々な部位のモツが含まれ味噌で味付けされているのですが、上品に薄口。でも酒のつまみにならないほどの薄さではなく、これでこのお店のファンになってしまいました。