神保町ビール紀行・後編

Brussels

 さて引き続きましては。
 二軒でビールと餃子等頂いて、そろそろお腹も膨れて参りましたが神保町ではあとおススメのお店があります。
 『ランチョン』さんを出まして駿河台下方面に向い、左に折れるとベルギービールを始めとする世界のビールを飲ませるお店があるのです。それが『Brussels』という、初めて見掛けたときにその名に惹かれて入ったバーです。当時ヨーロッパを一人旅して来た後で、ベルギー・ドイツ・オーストリアルクセンブルグと回って来たのでベルギービールにとても馴染んでいたのです。当時ビールの国民一人当たりの消費量世界で二位というビール好きの国だということを知り、興味を持ったのがきっかけです。またベルギーはチョコレートでも『Godiva(ゴディバ)』で有名ですね。

 閑話休題
 そんなお店でベルギーで慣れ親しんだ、『Stella Artois』の生が飲めたのですが、今回はあいにく無かったです。しかし瓶ではあるのでグラスに移したものと、友人が選んだフルーツを使っていないのにもかかわらず、フルーツテイストのビール。この日は『本日の生』ということで、生ではあまり馴染みのないシメイ(修道院系)の生の樽を発見、これは結構珍しいですね。

 また、前回来た時に、とても気に入ったポテトフライ。これはベルギーではジャガイモが名産だからなのようですが、ポテトも旨いのですけれども、付けるマスタード・ケチャップ・自家製マヨネーズのマヨネーズが美味しいのです。かねがね述べてきたようにワタクシはマヨネーズが苦手なのですが、前回注文したときに偶然付いていたマヨネーズを知らずにポテトに付けて食べたらなかなかイケたのです。聞くとグレープシードオイル(ぶどうの種から抽出したオイル)を使った自家製ということで、その時一緒に行った友人を含め4人で争うようにして食べ切った思い出があります。
 今回改めて食べてみましたが、やはりマヨネーズ嫌いのワタクシでも嫌な感じのしない味です。無論、相当酔っ払っていないとバクバク食べる気になどなりそうに無いのですが。
 こうして、餃子・包子を食べた中華(中国)、ドイツ風のビアホールスタイル、ベルギービールのバーとビールをメインに飲み歩いて来まして、すっかりビールっ腹。河岸を変えてサッパリと行きましょう。都営新宿線に乗りまして向った先は・・・。

 住吉は『高島屋』さんです、ワタクシ一押しの居酒屋さんです。もちろん個人の趣味の違いがあるので一概には言えませんが。前回元坊さんと訪れてからですので、少々のご無沙汰です。
 外には自転車が一杯寄せて停められていて中からは、騒がしい声が聞こえます。どうやらママさんバレーの練習の帰りのようです。チョッと嫌だなぁとためらいましたが、折角ココまで来て一押しの居酒屋さんの雰囲気を味わってもらえないのも忍びないので意を決して扉を開けます。カウンターの奥に掛けようとしたら4人掛けのテーブルを勧められました。

 ココではいつもレモンハイ。レモンジュースを入れ、以前はニホンシトロン、現在ではアズマタンサンでアップ(満たすこと)します。この味ですねぇ。何だか今回は写欲が湧きまして色々と撮ってしまいました。煮込み¥370を注文して撮ってみましたが、最初は何故かグラスの方にピントが合ってます。酔っているんでしょうね、再び撮り直して、いつも変わらぬ味、やはりココの煮込みは丁寧な仕事をした敬意を払う価値のある煮込みです。いつもの通り最高の味でした。