雨そぼ降る荻窪ワンダーナイト後編

金魚

 というわけで、一軒目で気を良くしてお次は駅前に戻り『鳥もと』さんを訪れます。先程よりも混み合っていて焼き台の周りにはもう立錐の余地もありません。仕方なく隅の方でちんまりとウーロンハイと冷奴を頂きます。表から見るよりもかなり広く、40人くらいは収容出来そうで、奥のほうは公衆トイレになっています。また『金魚』という立ち飲み屋さんにも繋がっていて壁が無いのです。建物同士に屋根を差し渡しているような感じなのです。
 位置的にあまり良いとは言えず、このお店は又今度という気分になってきたところで、『金魚』の方からJazzの音色が聞こえてきて即行でお会計、『金魚』に移動します。
 先程の『鳥もと』さんとは違い、こちらは生ハムや洋風のつまみの充実したお店で、若いスタッフが生き生きと動いています。レモンハイを頼んでメニューに見つけた牛筋煮込み¥350を注文。塩味の煮込みは最近の流行りのようです。筋も柔らかく煮込まれていて味付けも丁度いいです。ゆずコショウが添えられていて香りもGood!

 隣で飲んでいた女性は生ハムをつまみにお酒を飲んでいましたが、なかなか様になっていて格好イイのです。話し掛けるとナンパみたいなので止しておいたのですが、スタッフの口調からはどうやら常連さんのようでした。するともう一人やって来てそれが娘さんでした(驚)。食材の写真を撮りたくなって許可を求めると、他の客を撮らないのなら、という条件付でOKしてくれたのですが、カメラを構えると、その女性がちょっと軽くポーズを取ったり。気さくな方でした。

 さてそろそろ、いい気分になってきたのですが、やはり先程(昨日の記事に出した北口商店街の写真参照)の辺りが気になって参ります。元坊さんに教わりながら『やき屋』さんという立ち飲み屋さんも訪れたのですが、満杯で諦め、ぐるりと回り迷いながらも一軒『冨士』という中華屋さんに決めてラーメンでもと入ります。メニューを見るとラーメンは¥450。サービス品の半チャン・ラーメンは¥550。
基本的にワタクシの胃袋は損得勘定で出来ているので異存はある訳もなく注文すると半チャンといいながらもしっかり一人前ぐらいの量、これはお得ですね。ラーメンはしなソバのような伝統的な味で細めの縮れ麺。共に少々濃い目の味付けでしたが、すっかり満腹になり、中央線に乗って帰途についたのでした。