ふと思い立って、西武新宿線〜後編〜

新井薬師前駅

 『ホルモン』を出た後、沼袋にあるぽぱいさんのお知り合いのお店に顔を出そうかと訪ねたのですが、あいにく予約が入っていて満席ということで(仕方なく)、お隣りの新井薬師前にある『四文屋』の本店に行くこととなりました。練馬で飲んでいるときに、気になっていたお店でようやく念願がかないました。先程の沼袋もそうですが、中野、高円寺、阿佐ヶ谷、江古田と色々東京の西部を中心に展開しているお店だそうです。しかしながら支店というだけでチェーン展開しているマニュアル化されたようなお店なので、ワタクシのような居酒屋好きには適したお店です。
 店先でも飲んでいる若者も居ますが、細長い店内奥にも席があるということなので入れてもらうことにしました。やあ薄暗いながらも落ち着く店内です。ぽぱいさんとお話をしながらこれはああだこうだとメニューの分析をしながらレバ刺し¥100を注文。チューハイなんかも寶焼酎を使ったものと金宮を使ったものとがあり、かなりこだわりがありそうです。 プリップリのレバ刺し¥100。浅草橋の『西口やきとん』と同じスタイルの串に刺したタイプですが、薬味のネギも鮮やかに盛り付けられていてこれで¥100とは思えないほど。良心的ですね。
 大根のお新香(上に載っているのは紅ショウガ)、キャベツをつまみに話に花が咲きます。本当に『にこけん』として出会ってそう長い月日が経っている訳でもないのに、こうして楽しい時間が一緒に過ごせるというのは幸せなことです。
 新潟県栃尾の名物油揚げをあぶったもの。フワフワしていて外側はパリッとし大変美味しいです。煮込みはというと、伝統的な味噌味でオーソドックスなタイプでした。リーズナブルな値段設定で好感が持てます。
 そろそろ良い心持になってきた二人は、元坊さんもわざわざバイクでランチに二日続けてやって来た『五香采館』という中華屋さんに行きました。ぽぱいさん言うところのR&Bを楽しもうというわけです。
 もう外の電燈が消されていてお仕舞いと言う雰囲気でしたが、ラーメンぐらいで宜しければという条件付きで入れてもらえました。ココのラーメンが食べたくて錦糸町から来たんです、というと驚かれるやら喜ばれるやら。ぽぱいさんはラーメン、ワタクシは『ちゃんぽん@東京スタイル』を注文、待ちながら瓶ビールを二人でシェアします。
 九州の方が見たら卒倒しそうな『ちゃんぽん』。でもこれはこれで良いのです。醤油味で炒めた野菜のあんかけが乗っています。トッピングの緑が色鮮やかでとてもキレイです。お店のご夫婦の穏やかなお人柄が滲み出た優しい味に胸を打たれて、大満足の夜は更けていったのでした。