本年最後のミニこけんは渋谷で

煮込み@鳥升・渋谷

 先日のにこけん大忘年会から殆んど間をおかず、一日空けて再び参りました新宿の地。所用とは言いつつも、大した用ではなく暇潰しと、にこけん会員の皆様には申し上げましたが、新しい撮影機材に慣れるために少しでも多くの撮影回数を重ねるためでもあります。
 奇しくも、本年で閉鎖が決まっている新宿コマ劇場、その周りには取り巻き、ファン連中が公演終了を待ちわびているのか所在無げにダベり、劇場の周りにはグルリと撮影クルーの大型車が停めてありました。何の公演をやっていたのでありましょうか?こういった催しには全く疎いワタクシでございます。
 目的のものを購入し、品物が揃うまでしばし近場で待機。歌舞伎町一番街なるメインともいえる通りを越えて、ハッピー酒場というお店でホッピーを飲み時間を潰します。
 コチラはワタクシ、二回目なのですが一階にある店舗はバースタイルのR&Bの流れるお店、地下一階のお店は『昭和30年代風』のと紹介書きされていてワタクシは行ったことがないのですけれども、にこけん会長の楽笑さんが行きつけのお店であるらしいのですが、二人で行ったことはないのです。
 ホッピーは中を追加して飲み干せば、予定の時間を軽くオーバーして、戻ると品物が揃っていました。引き取って出たお店のすぐ近くにあった立ち飲み屋さんでもう一杯。正に古典的なお店で自販機で売られている缶チューハイを買って、冷奴¥200を頼みます。たこ焼きの焼き台がその存在感を誇示するように店主の前にあります。他にする事も無くのんびり置いてあった漫画本をパラパラやりながら飲んでいると、恒例のメールがやって参りました。音は消してあるのでブルブルと震えるのみなのですが、楽笑さんが仕事上がりに渋谷でラーメンでも食べて帰ります、とのメッセージをキャッチ。近くに居ますのですぐさま打ち合わせて渋谷駅方面に急行することにします。
 お店を出て駅に向かうワタクシの目の前に広がる光景。どうやら酔ったオジサンが正体を無くしてしまったようです。年末年始で飲むことの多い皆さん気をつけましょう。ワタクシ?ワタクシは年末年始でなくても飲んでいますので・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ。
 山手線で代々木、原宿と挟んで渋谷駅に到着です。新宿とはまた違った趣があります。集合にはまだ早いので駅前の風景をバシャバシャ撮りながら集合場所の山家(さんが)さんへと向かいます。渋谷は若い人達が向けのチェーン系居酒屋、オシャレ系居酒屋がよりどりみどりなのですが、井の頭線渋谷駅付近にはマークシティセルリアンタワーと近代化が図られつつもまだまだ、もうもうたる煙を吐き出し日夜サラリーマンの支持を集めている古くからの焼き鳥屋・飲み屋さんがあるのです。
 『細雪』さんはあいにく休みのようなので、やって来た楽笑さんと目に留まった坂の途中にある『鳥升』さんに入ることにしました。こうした場合モタモタしているとお疲れの楽笑さんにとってはとっても辛いのは、おなじ飲兵衛として痛いほど判るのです。一階は満席で二階に通されて階段を上ります。
 あいにくホッピーが無いので瓶ビール大瓶。赤星のサッポロラガー、望むところです。外の見掛けよりも中の広さは予想外で、幾つものテーブルが並びます。




 階段から上がってすぐのテーブルに落ち着いた我々は、鳥ワサ、ポテサラ、鳥の唐揚げ、そしてもちろん煮込みといったものをつまみにシリアスかつにこけんの楽しい展望について話すのです。煮込みはオーソドックスなスタイル。少々濃い目の色は赤味噌のせいでしょうか。ドロりとした汁は、溶けてしまったジャガイモのためであるようでした。大根・人参・コンニャクといった脇役がしっかり脇を固めています。
 そうして二人で楽しく話をしては居たのですが、隣のテーブルの男が全くもって喫煙マナーの悪い男で、大して吸いもしないタバコをプカプカやりながら、左手にタバコを挟んだまま我々の方に向けているのです。当然煙はコチラにたなびき、灰皿はその存在意義を失っています。二人とも辟易してキリの良いところでお店を出ることにしました。良いお店だっただけにとても残念でした。
 気を取り直して、お次のお店を探しながら少し道玄坂を登ったりしつつも結局、楽笑さんの知っている渋谷警察署近くの串揚げの店『串かつでんがな』というお店でホッピーを飲むことにしました。
 新し目のコチラのお店は、店員さんも若くお客さんも負けじと若い人が多く、なかなかの繁盛店です。揚げ物の店らしく店内はとても暖かく、ワタクシにとってはむしろ暑いぐらいです。レコード大賞の模様をTVで放映していて聴くともなく聴いていますが自分でもビックリするほど邦楽に疎くてこれは知っているでしょう?と話を振られても全く・・・。イケマセンねぇ。
 二人とも串揚げを食べるでもなくひたすらホッピーを飲んで、結構イイ気分、それでも『すじぽん』という牛スジを柔らかく煮たものにポン酢を掛けたものをつまみに頂きます。マクロレンズに切り替えて、接写をしてみました。カメラの設定で1600x1200の大きさでSF(超高画質)にしているので、元の(Jpegデータの)大きさは1.22MBですが、ブログ上での写真の大きさの設定は570x428程度に縮小、179KBという大きさです。はてなの容量は以前お伝えした通り、ひと月で30MBと容量がひと月単位でリセットされるようになったのでこうした大きいファイルをアップできるのは助かりますね。
 帰りの歩道橋で物凄い酔っ払いがフラフラになりながら向こうから来た携帯で話しながらの若者にぶつかって、何するんだぁと息巻いて喧嘩を売り、暫らく離れて見ると逆に馬乗りになって押さえ込まれていました。こんな極端に不景気になったりして社会の歪があちこちに綻びを見せている昨今ですが節度ある酔っ払い(謎)になろうと心に誓った夜でした。