神田・立飲み巡礼

カツオとオクラ

 昨夕は、秋葉原へCDのケースだけを買いに行って来ました。紙ケースのCDだとスリーブ状になっていたりしてCDを滑らせて取り出し、収納をする際に擦り傷が付くような気がして自然と聴くのを敬遠してしまうのです。薄いプラスチックのケースでしたらそれほど収納スペースも取らず、元のケースの隣に置いておけば具合が宜しいようです。
 二・三軒ほど(ガード下近くのお店から、あきばお〜まで)回って最初のお店が安いようなので戻って買い物を済ませると、もう秋葉原に用はないので(グズグズと居ると物欲の嵐が吹き荒れるのです)、ガード脇の橋を渡って、神田方面に向かいます。線路脇の道をひたすら歩くと、神田の街の明かりが見えて参ります。
 まずは三角形の立ち飲みの『かどころ』さんで、と目論んでいましたが、店内は案の定一杯です。っていうかコチラのお店、4人で満席なんですけど。外もギッシリお客さんがへばりついていて、新参者が入る余地はないようです。唯一窓際の席が空いているようですがそこのスペースは使ったことがないので、他へ行きましょう。
 時計を見ると、18:00過ぎですから、恐らくホッピー最安値(時間限定でセットで¥210)の『海鮮道場』【追記】その後価格改定があり少し値上がりしたようです。は候補から外れるのですけれども、手軽ですし近くまで行って見ますと、入ろうか迷っているような二人が居ます。ははぁ、立ち飲み初心者で入りにくいのかなぁと思ったら、そこで飲んでいたのでした(写真はイメージです)。正面から店内を見るとギッシリ満員、すぐに諦めます。
 お店の脇を抜けてガード下を出ると左手に立ち飲み屋さんがありました(ここら辺は初めて来たのでよく判らないのです)。ざっとノレン越しにに見えるのはサラリーマンの巣窟のようです。値段も高そうではないので、とりあえず一杯引っ掛けるには丁度良さそうです。勝手が判らないものの長いテーブルにスペースを見付けてカウンターに行ってお茶割り¥320と厚揚げ¥250を貰います。TVをぼんやりと眺めながら飲んでいると一日の疲れが中和されていくような気がします。しかし、テーブルとテーブルの間隔が狭く後ろに陣取ったサラリーマンがタバコをくゆらせながら相手の人と話をしつつその手を振り回し、身振り手振りを交えて話をするものですから、後ろに居るワタクシにとっては落ち着かないこと夥しいのです。一杯で切り上げてお店を出ることが出来るのも立ち飲みの良いところ。次のお店に移りましょう。
 さりとて特に当てもなく思い出したのは、グルメッチー☆さんや元坊さんと行った本石の『加賀廣』というお店。加賀屋さんの系統のお店で座って飲もうかという作戦です。お店の場所はもうすっかり把握しているので、道すがらどこか他にもあるかなぁと、目を配りながらブラブラと歩きます。しかしお店に辿り着くと、既に活況を呈しており一人客が入れるようなスペースがありません(カウンター席がないのです)。そのような事情は理解できているので、No プロブレム。先程来る時に見掛けた未知の通りに行きましょう。
 先程は見逃したお店ですが通りの中ほどにまた立ち飲み屋さんを見つけました。『芳』さんというお店です。なんとお読みするのでしょうか?ドア越しには余り込んでいるようではないのでコチラにとっては好都合です。細長い店内は4割ほどの混み具合でしょうか、立ち飲みなのですが、折り畳みの背の高い椅子が置かれていて、ユックリ座って飲むことが出来ます。そして事実皆さん椅子に掛けているのですけれど、立ち飲み屋さんでは立って飲むのが筋かと思うので、他の二人連れと同様に一人立ってTVの方を見ながら飲むことにします。
 カウンターでホッピー白のセット¥370とカツオとオクラのサラダ風¥380を選んで、席に戻ります。カツオはオクラとカイワレを和えてあり、ポン酢のようなタレが掛かっています。タタキのようになったものが多いのですが、こういうのは初めてで気に入りました。
 中¥260を追加して二杯目を飲み干すとそろそろ良い気分です。
 再び先程の『あかしや』さんの方を戻り先程写し忘れたのでお店の写真を撮っていると、その向こうに『味の笛』の神田店を発見。こんなところにあったんですね。もう何年も前から知っていたんですけど。別の角度から見るとこんな感じです。 お店はやはり混んでいて人気があるも判りますし、良いお店ですが御徒町店にはもう何度も行っていて納得済みなので今回はパスします。
 結局、次のお店は結局決まらず、と言いますか『大勝軒』を見つけてしまったので気になってしまい、ラーメンが食べたくなってしまったのですけれども。大勝軒はデフォルトで量が多いので食べてから軽く飲もうかと思っていても現実はそう甘くもなく打ち止め。電車に乗って両国まで戻るといつものバーで軽く引っ掛けて帰ることとなりました。