2009春・キャンプ始動

霞ヶ浦

 今回の三連休は雨のち曇り・晴れ(曇り)・曇りのち雨という予報で、せっかくの休みを有効に使って遠出しようかと思っていても、そうもいかない天気なのです。ということで初日・金曜日は朝からの雨でもちろん出掛けられず家で鬱々としていると昼からはなんと快晴!こんな事だったらサッサと用意しておけば良かったと悔いるも後の祭り。一日ゆっくり過ごすことにしました(涙)。
 ということで土曜日、早めに行動開始(って前日にパッキングしてないのかっ!)。荷造りが終わってバイクに括り付けると10:30に出発。篠崎まで京葉道路(国道14号線)で移動、そこからは有料道路の京葉道路経由高速で、と目論んでいたのですけれど、幕張〜穴川16kmの渋滞となっています。もともと、今回はそれほど高速を使おうとは考えていなかったのですけれど、出鼻を挫かれるのはやるせません。船橋ICで降りて下道で行くことに方針変更。果たして降りてみるとそこ(旧道の国道14号線)も渋滞の車列。バイクはすり抜けが出来るのですけど、久し振りに乗ると感覚がつかめないので少し慣れるまで怖いのです。
 そうは言ってもまだまだスタートしたばかりですので先に進まなければなりません。少しずつ勘を取り戻しつつようやく国道296号線の分岐点。今回の目的地は霞ヶ浦。この国道296号線は成田方面に出られますのでこれで行ってみることにします。途中、八千代までは仕事で何度も来たことのある道。一本道でかなり混むのです。案の定激混みの大渋滞です。片側一車線の、横道からの進入車両も多くてすり抜けも出来ずノロノロ運転が続きます。早めの昼食を摂ろうなんて考えていたのは甘かったみたい(泣)。国道16号線を越えたら空くだろうと思っていたけどその先も一本道でこれは本当に国道なんだろうかという激しい疑念に襲われます。
 いい加減そろそろお腹も空いてきたしと、時計を見ると13時目前。長寿庵という蕎麦屋さんの手打ちという看板に導かれるがまま入りました。メニューを見ると手打ちのせいかもり蕎麦でも¥700と結構いいお値段。それならばと目に付いたセットメニューうな丼セット¥1,100。せいろと、うな丼、海草とキュウリのポン酢和え、お新香、味噌汁、デザートに紅茶のゼリーが付いてこれはなかなか充実した内容です。出て来るのがチョッと遅いのが難点ですけど、その後食べている時に蕎麦が無くなったのかご主人が打ち始めていたので本当に手打ちの打ちたてが楽しめる良店です。
 さて久し振りのクラッチの握り・放しで少々痛んできていた手首も回復して、再び出発。酒々井(しすい)で国道51号線に乗り換え成田市街を目指します。とはいうものの酒々井から成田市の入口まで再び渋滞の片側一車線。それでも先程までの国道296号線ほど細くもなく整備されているので走り易さは比較になりません(嬉)。一気に成田市街を走り抜けると、以前は成田市ではなかった大栄(たいえい)まで快調に走り目指す霞ヶ浦まではもう少し。来ていなかったうちにどんどん市町村合併が進み、いつの間にやら香取市になっていた旧佐原のアピタ(ショッピングセンター)に併設されているジョイフル山新で炭を調達して、地図を確認。目的地はすぐそこです。
 農道を走り抜けると看板が見えてきました。和田公園という中にあるキャンプ場で、稲敷市に申し込む無料のキャンプ場です。意外に綺麗に整備されていて無料とは何とも申し訳なくなるぐらいです。とりあえずテントを張って、今度は近くにあるお風呂へ♪時間はまだ早めの15時過ぎ。
 あそう温泉『白帆の湯』というキャンプ地からは霞ヶ浦を挟んで反対側に位置する温泉。バイクで20分は掛からないのですけど、直線距離ならホントに直ぐなのです。泉質はメタケイ酸含有規定泉(低張性―中性―冷鉱泉)といういわゆる『沸かし』です。源泉温度は16.4℃だそうですから(HPより)。1階のフロントで券売機で購入した700円のチケットを渡し階段で3階まで上るとお風呂があります(二階は休憩所)。眺めの良いお風呂は気持ちが良いものです。クラッチ操作に疲れた左腕を意識的にお湯に浸けて疲れを癒します。窓から見える眺めはこんな感じ。 実際にはこれは出てから撮影したのでもう少し違った風景ですが、なかなか良い眺めでした。遠くには筑波山も見え晴れた日には眺めの良いお風呂が楽しめそうです(この日はやや霞み掛かっていました)。さてノンビリしていたいのですが夜の準備が全くしていないのでそろそろ行きましょう。近くのスーパー(タイヨー)で食材を買ってお酒も仕入れます(嬉)。
 キャンプ地に戻ると日も暮れてきているので早速火を起こします。松林になっているので燃えるものはふんだんにあります。地面で直接焚き火をしても良いのか判りませんし松の根が傷むのは忍びないのでいつものように、ユニセラTGを使います。最近はこれをもっぱら使って炭を燃やしています。焚き火というのは意外と調理に向かないし(火力が安定していない、熾き火にならないと食材がヤニ臭くなる、鍋が煤で真っ黒になり後片付けが大変)、キャンプ地に着くまで初めてのところは特に、焚き木が確保できる保証が無いからなのです。
 普段は家で岩手の切り炭¥1,980/6kgを使っているのですけれど、今回は初めてオガタン(おがくずを圧縮して固めた人工的な炭)を買って使ってみました。¥1,480/10kgと格安です。『みなみ備長炭』という商標名ですが、通常備長炭というのは非常に高価で火持ちは良いのですが着火するのに苦労します。これはどうでしょうか?
 周りに落ちていた松の葉や松ぼっくり、小枝を組み合わせ風向きを調整したら丸めたティッシュを火口にして点火。松は良く燃えますねぇ、あっという間に火が点きます。少し落ち着いてきたら炭を少しくべます。暫らく放っておいて、ホッピーを作ります。最近はスーパーで売っているのを見つけるとキャンプでもホッピーが楽しめて嬉しいですね。 寶焼酎のワンカップを一本飲み干す頃にはほんわか良い気分で、炭火も良い具合です。今宵の宴の食材は、写真のアスパラ、エリンギ、サンマ¥45/本、とメインの鯖¥133/本(!)。魚は写真に取り逃しましたが、サンマはそのまま一本塩焼き、鯖は背開きにして塩を振り、身から焼いて皮目の方を焼きながら醤油をタラリと、絶品でございました。カップのお酒も焼き台に載せて直火燗。アルミ缶だからこそ出来るお酒も回り、午後九時過ぎには就寝。
 夜中も目覚めることなく、朝4:20。トイレに行きたくなり目が覚めました。サッサと済ませるとそこからは眠ることもできなくなり、グズグズと5:30までシュラフの中で過ごし、起床。
 遠くの曇り空が不気味です。昼頃から雨の予報ですから早めに帰りましょう。手早く朝食を済ませるとテントを撤収。7時過ぎには準備完了。(手前の細長い背高のテントは釣り客のもの。鯉を狙っているのか発電機を持ち込んで車にはコタツまで用意してTVを見ながらアタリを待つという寸法。こうした人が多く居て、夜通し発電機のエンジン音が鳴っていました。神経質な人は避けた方が良さそうです。)
 いつもより早めの出発ながら雨に降られる前に、と大栄ICから高速に乗り錦糸町には9時過ぎに無事到着。久々のキャンプとしてはこんなものでしょう。
《メモ》
スタート:42168.5km
ゴール:42387.7km
差引:219.2km
給油3.95+6.24L=10.19L(21.51km/L)
ガソリン:レギュラー¥103