森下・みたかや酒場と住吉・高島屋〜ミニこけん〜

にこごり、高島屋さんにて

 二日ほど前に元坊さんからこちらの方(城東地区)で飲みませんかとお誘いメール。千葉での仕事の帰りということだそうで、同じ川向こう組みの蒼龍さんも誘うと快諾して頂けました。この三人でというのは初めてのことです(嬉)。
 元坊さんからの提案で決まったのが都営新宿線菊川駅から徒歩7分ほどのところにある、『みたかや酒場』さん。住所的には森下になりますが、菊川の方がアクセスしやすいです。

 以前の仕事は事務所が近くの立川(たてかわ。東京西部の立川市ではありません)にあったので、仕事帰りに何回か立ち寄ったお店が何軒かありました。『みたかや酒場』さんもいつかは行きたいとこちらの記事で読んでいて思っていたのですけれど、お店の前に到着した時に実際には5・6年ほど前に来ていたことがあることを思い出しました。
 待ち合わせの時刻よりやや早めに到着したワタクシは長いカウンターの奥の角に3人分席を確保し一安心、隅にテーブル席もありますが基本はかお店を目一杯使った変形のカウンターです。
 瓶ビール(サッポロ・ラガー・通称:赤星)の大瓶をチビリチビリ飲んで待っていると元坊さん到着。ワタクシの携帯には電波が入らず圏外状態で遅れる旨の蒼龍さんのメールは本人の到着より後に知ることになるのでした(涙)。
 元坊さんと先に始めて注文した小肌の酢締め。他所では市販の酢締めを使うこともありますが、こちらのお店は魚に力を入れているようでして、まだ鱗が若干残るぐらいで自家製ということが見て取れます。柔らかい閉め具合で好みです。少しつまんだところで蒼龍さん到着。改めて乾杯です。
 マグロのあら煮¥400。尾の部分で太い骨のまわりに身がミッチリ付いています。鍋で煮込まれているときは分かりませんでしたが、男性のこぶしほどの大きさに3人は圧倒されてしまいます。濃い目の煮汁で味の濃さを予期していましたが、食べて見るとこれが意外にマイルドなお味。実に良い塩梅なのです。


 にこけんの三人ですからもちろん煮込みも。ワタクシ煮込みの鍋前でしたからよく見えましたけれど、脂の分厚い層があり弱火で温められています。小鉢に盛る際に良く混ぜてタップリと。濃厚なビーフシチューのような味わい。コクがありますが煮詰まってしょっぱいという感じはありません。他のお客さんの注文した焼きそばは、ザル一杯の野菜を豪快に炒めてるのですけれど、最後には胡麻油の風味付けをしたりして、興味をそそられます。大雑把に見えて意外と繊細な味付け加減だったりするのです。

 それが証明されたのがこの『ち貝の酒蒸し』。帆立貝の稚貝ですね、鍋で強火で炊き上げているので硬くなっているかと思ったら、ホクホクの仕上がりで塩加減も良好。だしの染み出たスープは絶品、元坊さんの『冷たいそうめんを浸けて食べても』のアイディアにも唸ります。それにしても一品一品が大振りなのでこれも3人で食べて丁度良いぐらい。食べ盛りならいざ知らず一人客で注文する際は注意が必要かもしれませんね。

 豊富なメニューからは、書かれていないような裏メニューもあるのかうなぎのくりから焼きもあります。捌いてから串を打ち蒸して、と本格的な関東スタイルで調理されるので少々時間が掛かりますが味は本格派。間違いありません。また是非訪れたい名店です。銘々4杯ずつぐらい飲んで食べて一人頭¥2,500程でした(安&満足満足)。








 次に向かった先はお隣の駅、住吉にあるワタクシ馴染みの『高島屋』さん。もうそれほどつまみは食べられませんので、軽くサッパリとしたものを。ということでお新香¥210。お通し(無料)のかっぱえびせんも良い味を出しています。ここではいつもワタクシはレモンハイ¥290。酸っぱいだけではない微妙な味が口の中をリフレッシュさせてくれるのです。
 元坊さんは以前お連れしたことがあるのですけれど、蒼龍さんは初めて。ということで、ワタクシイチオシの煮込みを試してもらうことにします。脂も丁寧に取り除かれ、先ほどの『みたかや酒場』さんのそれとは対極にあるような煮込みです。具はモツとコンニャクだけ。でもこのコンニャクが良いんですよね、味が染みていて。
 他の下町の飲み屋さん情報を話しながらも、話は発展して意外に深いところまで、それぞれ専門の分野での鋭い考察を交えながら盛り上がりますが、そろそろ帰るのが大変な方もいるので、と少し早めにお開き。雨も降り出し早々に引き上げました。

どうも皆さんお疲れ様でした。