Dream TheaterからJ.S.Bach

昼ごはんは手打ちのうどんで

 以前から何度か取り上げているように、Dream Theaterというバンドが好きで、現Vo.になってからの"Images and Words"Images & Wordsから8作目の"Octavarium"Octavariumまでの殆んどを持っております。ここで『持っている』のは確かなんですけれど、満遍なく聴いているかというと、そうでもないのが正直なところなのです。
 ちなみにオリジナルアルバムはこんな感じ。

  • When Dream And Day Unite (1989)
  • Images & Words イメージズ・アンド・ワーズ (1992)
  • Awake アウェイク (1994)
  • Falling Into Infinity フォーリング・イントゥ・インフィニティ (1997)
  • Metropolis Part 2: Scenes from a Memory メトロポリス・パート2 : シーンズ・フロム・ア・メモリー (1999)
  • Six Degrees of Inner Turbulence シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス (2002)
  • Train of Thought トレイン・オブ・ソート (2003)
  • Octavarium オクタヴァリウム (2005)
  • Systematic Chaos Systematic Chaos (2007)

 で合間に幾つかライブアルバムも発売されています。現在は10作目"Black Clouds & Silver Linings"Black Clouds & Silver Liningsが出ている模様。まだ聴いていないけど、前作の"Systematic Chaos"は賛否両論で余り購入意欲が湧かなかったのです。
 CDラックの状況はこんな感じです。恐らく一番聴いたのは"Awake"で次にほぼ同じくらいでやや落ちて"Images & Words"ではないかと推測されます。通して聴いたのは断然"Awake"です。同時に購入したTestamentの"Low"が思いのほか良かったしスラッシーな出来上がりで気に入っていて、"Images & Words"から曲調が変わり『ダーク&ヘヴィ』になったとして物議を醸したとされる"Awake"ですが、そのような事情があったため全く気にならずに二つのCDを楽しんでおりました。『物議を醸した』というのはよほど後になってから知ったことで、インターネットで知ったことでした。また特に"Awake"の発売後、偶然にもドイツに行き(個人旅行で)ライブに行ったというのも印象が深まった要因の一つであります。ワタクシは音楽は大好きでもそのミュージシャンのライブまで行くというのは余程のことがない限りはないのです。
 しかしながら、その後の"Falling Into Infinity"の方向性に、ん、何か違うな、と違和感を感じつつも、何回か聴いて棚に収まったままです。続く5作目の"Metropolis Part 2: Scenes from a Memory"はヒットした2作目の収録曲"Metropolis Part 1"をモチーフにしたコンセプトアルバムということで、またまた大ヒット、歴史に残る名盤として"Dream Theater"のファンのみならず、評論家からHM/HRをこよなく愛する音楽ファンの太鼓判を押される一枚となりました。が、これもワタクシはそれほど熱心に聴いていた訳ではなく、その後の"Six Degrees of Inner Turbulence"、"Train of Thought"、と発売されるたびにやや惰性ながらも買ってしまう状態が続きました。"Six Degrees〜"は2枚組みのアルバムでやや冗長な感じもしましたが、たまに聴くと良い感じです。それよりも、この時にも申し上げているのですけれども、『ダーク&ヘヴィ』な仕上がりの"Train of Thought"は結構久し振りになかなか良かったなと思えたのですが、これもネット上での評判は芳しくはないですね。どうもワタクシがバンドに求めている路線と多くのファンが求めている路線は異なっているようです。
 またワタクシが持っている中で一番最後の"Octavarium"はバランスのとれた良い作品だと思いますが、とうとうその後の作品から『(Dream Theaterという名前に)お付き合いで』買うということはなくなってしまいました。
 というのもどうにも5作目の"Metropolis Part 2〜"が何度聴いても馴染めないのです。#1、2、3と聴いていてもうお腹一杯なのですね。詰め込みすぎた音とでも申しましょうか、もういいや、ってCDを替えてしまうことが多いのです。彼等に多大な影響を与えたRushの'70年代の作品群MOVING PICTURESにしてみたりPink Floydにしたり。どちらもプログレといわれるジャンルですが、プログレッシブ・メタルというジャンルを確立したとされるDream Theaterとはまた違いますね。Pink FloydDark Side of the MoonなんかはDream Theaterの後に聴くとスカスカの空間の多い見通しの良い音楽に聴こえて仕方ありません。デイヴ・ギルモアのクリーンなギターのトーンは唯一無二の個性で、これだけ音数が少なくてかつ雄弁なギターというのも素晴しいと唸ってしまいます。
 さてCDのコレクションからさまざまなCDをピックアップして聴きながらPCをいじるということが多いのですが、この頃ではどうにも気分にフィットしない時には、以前購入したクラシックのBoxセットを引っ張り出して聴くことが多くなりました。J.S.Bach然り、アルゲリッチのピアノ然り、Deutsche Harmonia MundiDhm 50th Anniversary Boxの50枚組み然りといったところ。余り大きい音ではなく聴くともなく聴いているとしみじみと心に沁みるときがあります。う、マズイ歳をとったってことですかなΣ( ̄ロ ̄lll) ガビーン