築地☆初潜入

万年橋あたり

 世界にその名を轟かせる築地。そこから僅かに5Kmほどしか離れていない場所に10年近く住んでいる割には、今まで訪れたことのない、ワタクシにとっては聖地のような場所です。いつでも行けると思う場所に限ってなかなか足が向かないものです。例えば東京都民が東京タワーに昇ったのは小学校以来だとか、東京ディズニーランドに行く回数が、地方からやって来る人の方が多いだとかそういうことのように。
 いつか詳しい方に案内でも頼んで、と思い今日かでズルズル来てしまいましたので、今回は他の用事もありましたので、一人で行ってみることにしました。っていうか他の用事のために最寄の駅を考えたらたまたま築地が近かったって話なんですけどね。

 大江戸線両国駅から電車に乗り築地市場で降ります。潜在意識の中で築地といえば魚のイメージが強いためなのか、地下鉄の構内でもそこはかとなく魚のニオイが漂っているような気がしましたが、これは気のせいでもなさそう。
 A1出口から出て一瞬背を向けて間違えた方向に歩こうとしましたが、180度振り返って歩き出すとすぐそこが場外でした。

 出発したのが遅かったため、もう仕舞い支度のお店が続々と現れていて、既に閉まっていたお店もありました。さすがは朝の早い街です。まずは巡り歩きをする前に、チョッと遅めの昼食を摂ることにします。食べるところはいくらでもあるのに、どこへ入ればいいのか事前に下調べなどしてきた訳でもないので、決めかねてしまいます。とはいうものの、せっかくなので魚は食べたいという思いから、何気なく海鮮丼のお店の前を横切ると、奥にまだお店があるようなので、入るとそこは何軒かお店があり、向かい合うお店でも、結局同じお店だったりと、通路を挟んでいくつものお店が並んでいました。手近なお店でまぐろ丼を注文。お店の方にメニュー撮影の許可をもらいパチリ。外国人観光客の姿も多く見掛けましたが、このように日本語と英語の表記になっています。
 威勢の良いオヤジさんに注文したまぐろ丼¥700也。何故かアジア系の女の子が作ってくれましたが(謎)。酢飯に大葉を敷いて切り置きのまぐろを並べたもの。うーむ、やはり観光地のこうした海鮮丼や刺身定食類を全国で食べて参りましたが、ここ築地もやはり例外ではありません。築地ならではのレベルとは思えませんでした。美味しいお店もあるのでしょうけれど、情報を知らなければ、何度も足を運んでみなければそうしたお店に合わないのかもしれません。まぁ大して期待していなかっただけにガッカリ度合いも少なかったんですけれど、味噌汁をつけますか?と味噌汁が別料金でこの内容だと、別の場所でまぐろ丼を出すお店に負けてしまいますよ。
     
 さて空腹も落ち着いたところでぶらり歩き始めました。あらためて見ると、やはり魚の取扱いが多いので寿司屋さんが多いようです。ちなみにこの写真では見にくいですが、右側には料理道具を扱うお店が幾つもあり、合羽橋に行かなくても、そういえばこれも欲しかったんだと料理人の皆さんが買い出しついでに買って行けそうな感じです。
 ふらりふらりと歩きながらも、この後の用事のこともあるし、また次回じっくり見て回りたいという思いで、今回はざっと回るだけにします。

 おでん種を扱うお店の店頭では、紀文マークの入った名札をつけた店員さんが立って接客しておりました。引いてみると、ここが紀文の総本店ということで、そういえば同級生で紀文に就職した人がいたなぁと学生時代のことを俄かに思い出しました。築地勤務とか言っていたけどここがそうだったんですね。

 乾物屋の店先に並ぶあご(飛魚)の焼き干しや、サンマの煮干し、珍しいところでは鯛の煮干しなど興味を引くものを少し見て周り、値段と量もチェック。なるほど、なるほどと参考にして結局は買わずに、新大橋通りを渡って、万年橋方面に歩き出したのです。