浅草☆南千住☆ナイトウォーク

醤油らーめん@浅草製麺所

〜連日続けて飲み歩き・街歩きネタですけれど、記事になるネタがおしているだけで、実際には神田編は2月2日火曜日のことです〜
 土曜日、昼間は晴れていたものの外出することもなく日がな一日PCに向かっていると、流石に夕方になると出掛けたくなるもの。ということで身支度を整え防寒すると、カメラを携えトップリ暮れた夕闇に出ました。
 家を出て三目通りまで出ると、最短距離で浅草方面に出ます。三目通りから浅草通り、吾妻橋というのが一番でしょう。

 東武浅草駅前。旅の始まりはやはり電車の駅ですね。たまにはここから電車に乗って日光にでも出掛けたくなる今日この頃です。ついこの間も旅番組(旅サラダ)で日光から冬の中禅寺湖を訪れるというのがありまして、本当に今度の休みにでも訪れようかと思ったぐらいです。
 ここの地下鉄の入り口から降りて行くとチョッとした地下街になっていてここも面白いのですね。地下街の入り口に掲げられた看板・案内板を撮ろうとしていたら、WBをいじっていたのでかなり暗く写ってしまいました。と、そこにオバちゃん達の集団がガヤガヤとやって来ましたので諦めてしまい非常に暗い写真になってしまいました(泣)。

 最近本で読んだ立ち飲み屋さんを探しながら歩いているといつものように伝法院通りに出ました。本で読んでもキチンと調べずにただ歩き回っているだけなので、発見できるはずもなく夜の町歩きになっています。それでもアッチヘ行って、再び戻ってコッチヘフラリを繰り返し、自分の知らない街並みに出くわすのは面白いものです。

 『気合だ、気合だ、気合だ!』でお馴染みのアニマル浜口氏のトレーニング・ジムを発見。ジムだけではなく、和太鼓の普及にも努めているのか太鼓センターと書かれた横断幕も掲げられています。コチラは気合とは無縁の生活をしているのでご遠慮いたしますが。
 その向こう(西側)に見えた仄明かりに誘われてやって来ました。手前のお店は字が飛んでしまっていますが『しまんと』という居酒屋さん。そのままズバリ四国は高知のご出身のマスターなんでしょうか?食材もそういった感じのものがメニューに並んでいました。バイクで四国には何度か訪れましたが、高知に行ったのはもうかれこれ3年ほど前になりますね、また久し振りに出掛けたいものです。日本酒好きのワタクシにとっては、新鮮な海の幸と美味い日本酒の揃う四国は好きな土地であります。『もつ久』というお店は外に何も品書きなど書かれていなくて情報に乏しくどんなお店なのかは不明。ただ外観からは良さそうな雰囲気が漂っていましたが。

 そこから少し北の方に進んだところの、路地の突き当たりに見えるお店の明かりは、『笑ひめ』という居酒屋さん。こういうお店を連続で見付けるというのは何かの偶然なのでしょうか?こちらはチョッと女性受けしそうなお店。やはり愛媛の特産であるじゃこ天ももちろんあります。今度来て訪れて見たいかなと思いましたが、今回はもう既に頭の中で候補店がありますので、遠慮しておきましょう。
 前回『めぐりん』という地域循環バスに乗ったルート付近で、いくつか良さそうなお店がチラホラ見えていたので、そこを歩いてみようと思って、記憶を辿りながら歩いてみたのですけれど、やはり歩いた感じとバスに乗って移動するのでは感覚が全く違うのでどうもその道が見つからずにただただ暗い夜道を散歩しただけの結果となってしまいました。ということで途中で探索は諦めて目的のお店に向かいます。

 その今回の目的のお店とは『大林』さん。渋い古典的な外観はキリリと引き締まり、夜閉店後には場所柄(山谷の中心部)なのか、鉄の柵で扉部分を閉じるという物々しさ。以前の仕事でこの吉野通りを何度も自動車に乗って、それこそ何百回も通っているので、一度は入ってみたいと思っていたのでした。
 ガラリと引き戸を開けると、静かな店内にお客さんがチラホラと。大き目のカウンターの配置は予想とは違いましたが、それでもどこかで見かけたような作りです。テーブル席に何人か先客がいましたが、予想を裏切る若めの客でした。こちらのお店ではカメラは御法度と何かの情報で読んだことがありますのでさっさと諦めて雰囲気だけを愉しむことにします。
 壁に貼られた品書きを眺めながら品定めをしていると、ほぼ続けて後から入ってきた常連客らしき客に先にサーブされてしまいました。こちらも様子を窺いながらチュウハイ¥320を頼みます。提供用のグラスに氷を入れた後、お客の前で計量用のグラスに焼酎を注ぎいれそれをグラスに移し、炭酸の小瓶から注ぎおしまい。炭酸は半分ほど残して、後の濃さの調整はお客がします。
 お通しの白菜漬けをつまみながら恐らくこのお店の売りである牛もつ煮混み¥400を注文。注文を待つ御主人はジロりと周りに目を配りお客の様子を見ています。壁に並んだお酒や焼酎、ビールのボトルの数々はラベルを一様に揃えて並べられていて、御主人の人柄が表れているようです。煮込みはもつだけを煮込んだ甘さを抑えた味噌味仕立て。それほど量はありませんが一人でつまむには丁度良い量。二杯目の焼酎だけをお替りし、にら玉¥320も頼みました。奥の厨房では奥さんらしき人が調理を担当。ひと品ひと品、華やかさがある訳ではないのですが、手堅い料理が揃えられています。
 TVではNHKのニュースが流されていますが、つまみを食べ終え丁度飲み物もなくなったのでお会計してもらうと¥1,250でした。
 出た時にも写真を撮り、そのExif情報によると、入ってから出るまで30分弱。緊張していたせいか時間は感じませんでしたけれども、長年憧れのお店でしたが、もう気は済みました。この日のお店の雰囲気とは相性が悪かったようでした。

 『大林』さんを出ると、『タカラ酒場』の前を通り東浅草2丁目の交差点を右に曲がると、見えて来ました『丸千葉』さん。また来ちゃいました^^。今年に入って早三回目、去年よりもペースアップです。
 やっちゃんと皆が親しみを込めて呼ぶホールの店員さんにも覚えられ、カウンターの端、厨房のほど近くに陣取りホッピーを注文しました。つまみは三点盛りから始めましょう。この日はマグロ赤身、ホタテ、甘エビの組み合わせ。これは他にも貝だけ三種類だとか他の組み合わせもあります。いつもながら賑わうお店にいると、それだけで負けていられないと、妙な闘争心に火がつきます。そもそもここに居るだけでエネルギーをもらえるのです。これはワタクシの考える居酒屋の条件としては非常に大事なことだと思います。どんなに美味しい料理や酒を出すお店でも、居心地の良さというのはとても重要で、ごくたまに何とも言えず落ち着かないお店というのもあるものです。ワタクシは比較的腰の軽い飲み方が多いので、一軒で二杯ほどそして二品ほどで次のお店へ移動して、ということが普通なのですけれど、居心地の良いお店というのは時間が経つのを忘れ、自分の普段の飲み方を捨ててでもそこに居たいと思わせてくれます。
 この週二回目のアジフライ¥500。果たして出てきたものはタップリの付け合せにアジが二枚付け。亀戸の『松ちゃん』のアジフライも素晴らしいですけれど、こちらも負けていませんよ。

 一人でもお店の賑わいを愉しみながら飲んでいますが、時として一人客にはやっちゃんが声を掛けて軽口を叩いていきますので気が抜けません。もちろんそっとしておいて欲しい時はそうしてくれるのでぼんやりを愉しむお客さんも居ます。目下の悩みは、次第に増殖するキープボトルが元々の棚に収まりきらず、カウンター下のスペースからも溢れてきていることのようで、ブツブツどうすりゃ良いんだようと呟いています。

 ホッピーもなくなり、お酒に切り替えます。お品書きに身欠きにしんの文字を見つけたので、頼んでみました。小さい頃実家では『身欠きにしん』と言うと、長手方向に三分割にしたものを焼いて砂糖醤油に浸したもの。しかし、今では味覚が変わったのかそんなものは食べる気になりません。あれは実家だけの食べ方なのかは今では謎ですけれど。果たして出て来たものは、普通に焼いたものでした。それでも久し振りに脂の乗ったニシンを食べて満足、満足。いつもは純米だ、吟醸だと小うるさいワタクシですけれど、ここに来たらそんなことには頓着しません。いつものように満足し満ち足りた気分でお会計、¥2,520を払って冷えて来た外に出ました。
 ついでと言ってはナンですけれど、前回来て気に入った『橋場』さんにも立ち寄ることにしました。もうここら辺から酔って来ているので正常な判断が出来なくなってきているようです。焼酎(芋)のお湯割りを頼んで、お通しの鯨のひと口カツをつまみますが、なかなかつまみが決まりません。その上酔いが回って眠くなってくる始末ですから、ご迷惑をお掛けする前に退散。今度はゆっくりとこちらを目指して来ることにしましょう。こちらのお店、看板を改めて見ると、『もつ焼き 焼肉』となっていますのでそれも忘れずに。

 その『橋場』さんの前の道をひたすら南に下り、浅草方面を目指します。このルートが来る時に探していたルートです。何軒か良さそうなお店も見えますが、帰り着くことを優先して歩いてしまっていたようです。言問通りまで来ると、、行きに見つけていた『浅草製麺所』というつけ麺・ラーメンのお店に無意識のうちに入っていました。

 錦糸町にもある『太陽のトマト麺』のお店の系列店だそうで、つけ麺をメインに据えているようです。ワタクシはつけ麺の良さがまだ判らない未熟者ですから普通に醤油ラーメン。お店のブレーカーの調子が悪いらしく、食べている途中で何度か落っこちてしまい、真っ暗な店内で麺を啜り食べ終えましたが、お会計をすると¥650だったはずが『¥390ですぅ』とな?照明が落ちたせいでご迷惑料・サービス料金だったのでしょうか?とキツネにつままれたような気でお金を支払ってお店を出たのでした。