御徒町でヘロヘロ歩き

最上醤油の扁額

 嘘のような本当の話。先日の神田編で少し述べたように、一週間ほど前に新しくカメラを購入したのですが、二代目の『OLYMPUS SP560UZ』の調子が悪くなってしまいました。飲んでいる途中でしたので、それ以上は余り触らないようにしていたのですけれども、帰宅後、素面(しらふ)で充電池の電圧不足かと思い、充電しなおしてもダメ。通常の状態では電源を入れると、レンズ部分が稼動してウィーンとせり出して撮影準備が整うはずが、何かが干渉しているかのような音がしてレンズが引っ込んでしまうのです。新しいカメラを買ったから焼きもちを妬いたのでしょうか?なんて洒落になっていなくて、昨夕、小川町にあるオリンパスのサービスセンターに持ち込んだところ、画像を見たりは出来るので、何かホコリなどの障害物が挟まっている可能性があり分解修理のお預かりで、概算で¥14,700の見積もり。これならば、新しいH90なんか買わなければ良かった、とも思いますがこればかりはタイミングですから何とも言えませんネ(><)。
 さて、サービスセンターの受付終了時刻18時に遅れないように焦ってやって参りましたが、そのまま神田方面で飲むことも考えられました。しかし、もう一つ上野でも買い物の予定がありまして、千代田線の新御茶ノ水から一駅、湯島で降りると春日通りを御徒町方面に歩きます。アメ横で欲しかった自分の買い物と上野駅不忍口に程近いOSドラッグで頼まれものの買い物を済ませ、結局アメ横のガード下のお店で自分の買い物は安くゲットできて一安心。お店によりますが、押し並べて昔の記憶よりも高いし、価格comでの最安値よりも大幅に高かったので諦めていたところで思い掛けないお店で、最安値よりも安く買えて大満足。
(写真は後述するボヤキさん)
 一息つこうと吉池直営の『味の笛』で激混みの店内でチューハイ¥200とマグロ・タコのブツ¥300を。食べログなどで、フードのクォリティについてひとくさりしている人がいましたが、やはりこちらは魚屋さん直営なのですから魚を食べていれば問題なしではないでしょうか?過去に何度か取り上げているし、画像はなし、滞在時間も15分ほどでした。


 そろそろ歩き疲れてきたので、座りたいので駅の南側の『ボヤキ』という立ち飲み屋さんへ。文章的におかしいのですがこちらのお店、大半は椅子席になっていて座ることが出来るのです。もちろん、お値段は立ち飲み価格。ホッピー¥350を注文し、しばらくメニューを眺めているとホッピーセットというのがあることに気がつき、そちらに変更してもらいます。
 落花生、焼き物を味噌、塩、タレのいずれかを選んで二種一本ずつ(種類はお任せ)、ホッピーのセットが付いて¥550で、なかなかのお得なセットです。見るともなしに薄型TVを見ながらホッピーの中をお替り。


 今回初めて頼んだ『スルメ天ぷら』¥300がまたお酒に合うんですネェ^^b。サクサクした衣の食感と油の馴染んだスルメが旨味を倍増。丁度ホッピーの外もなくなりお会計は¥1,200でした。場所はやや駅の改札から離れているとはいえ、なかなか良心的なお店で最近のお気に入りです。場所はガード脇、えぞ菊、御徒町らーめん横丁の目の前にあります。
 ややほろ酔いになったワタクシは目の前の『御徒町らーめん横丁』に入りましたが、蒙古タンメンの中本の行列に当てられ、トイレを使っただけ(共同のトイレがある)で出て来てしまいました。




 そのままフラリフラリ昭和通りを越えて多慶屋の裏手に出ると、そういえば、と思い出したのが、こちらの松井商店という酒屋さん。夕方からの営業ですが、立ち飲みのお店だとこちらの本で紹介されていたのです。

東京角打ち―立ち呑み百景 (SAKURA・MOOK 9)

東京角打ち―立ち呑み百景 (SAKURA・MOOK 9)

 ここで、ウィスキーのロックを頼んだのですが、連日の蒸し暑さから来る疲れのためなのか、ヘベレケになってきました。何を頼んだのか全く思い出せないのです(恥)。ただ覚えているのは、心地良い音楽が思ったよりも大きくはない音量で鳴らされていて、ラジカセから接続されたアイワの外部SPから流れていたのは覚えています。また今度お邪魔するときはシャキッとして行こうと思います。


 お店のカウンターでフラフラしているのもみっともないので、一杯でお暇しましたが夜風に吹かれながらブラブラ歩いていると、もう一軒、末広会商店街で見掛けた酒屋さんを思い出しました。店先で立ち飲みをさせてくれるのです。少し歩いて探し当てると、あと15分ほど(20:30)で店仕舞いだけど、と旦那さんが言いますがこちらもそれ以上は持たなさそうなので望むところです。キリンの一番搾り¥230を購入して、仮設の台の上に置いて飲み始めました。何を話す訳でもなく店内を眺め回しながら飲んでいると、こりゃまた立派な扁額ですね。亀甲萬を頭に、ヒゲタとヤマサが左右を分けています。以前も醤油の話で取り上げましたが、山の右(ヒゲタ)と左(ヤマサ)に『上』(お上の認定した優れた醤油醸造元の証)のマークが付いているのです。

大きな地図で見る
 地図で見ると、この『上』の文字があるのと同じように、地理的に言うと駅から北に向かって(JR銚子駅の表玄関的な方。南口は今ひとつパッとしないというか住宅街。)西側にヒゲタ、東側にヤマサがあるのは偶然なのでしょうか?
 無言の圧力の中、旦那さんの指でカタカタ鳴らす音をBGMにビールを飲み干す酔っ払いなのでした。