Complete Recordings on Deutsche Grammophon 1978-1988

　先月の後半の記事の中で、もう暫らくは新規購入は控えて、今まで購入した分を聴き込むことにすると述べたにも拘らず、またしてもCDを購入してしまった。というのも、今年はショパン生誕後200年ということで、こんなCDのBox Setが発売されているのです。

Chopin Complete Edition

このようなComplete Worksものは、門外漢のワタクシにとってはありがたいものであるのと同時に、下手すると気に入らないものも多数ゲットしてしまう危険性も孕んでいますが、17枚セットで￥5,728(20100710現在)なら￥337弱/枚と非常に格安なので、5枚ぐらい気に入ったものがあれば元は取れるようなものです。そんなこんなでアマゾンを眺めていると、結構頻繁に値段が変更されていて、先月末から今月の頭ぐらいは￥6,600ぐらいはしていたりしたので、指を咥えて値下がりするのを待っていたのです。
　そんなある日、いつものように値段をチェックしていたら以前に購入したJ.S.BachのComplete WorksのBox Setがかなり高い値段に跳ね上がっていることが判りました。

Complete Works 155 CD Box Set

本日現在で、新品で￥85,987、中古でも￥ 38,000と法外な値段です。ちなみにワタクシはアンダー￥15,000で入手しましたが。
　となると、迷っている内に品物がなくなる恐れもあるし、もし見つけてもかなりの出費を覚悟しなければならないという危惧を抱きまして、めぼしいBox setを探してみるとあるはあるは、キラ星の如く見つかります。ということで、自分の中で折り合いをつけて*1すぐさまアマゾンに発注しました。

Complete Recordings on Deutsche Grammophon 1978-1988

Complete Recordings on Deutsche Grammophon 1978-1988　Herbert von Karajan・Anne-Sophie Mutter・BPO(一部VPOの記述あり)　Classical　￥3,331　通し番号：1765〜9
ムターのバイオリンを聴くのは、実は初めてではないのですが、こんなCDを持っていましたがどういう訳だか手放してしまったようです。曲自体が余り魅力を感じずに聴き込むというほどでもありませんでした。
　しかし、今回のこのBox setでは実に良い演奏、そして曲を聴かせてくれました。知らない曲が多かったのですが、ハッとさせられるフレーズや音の数々。一流といわれるのが頷けました。

　5枚組みのCDですが、このように紙のスリーブに入っています。ケースとブックレットの写真こそカラーですが、スリーブの写真はモノクロ(悲)。もう少し色気が欲しいですね。そしてそれぞれのスリーブが同じ写真というのも詰まらないですね。その点廉価版のBrilliantのJ.S.Bachの155枚セットはスリーブの絵柄も全て異なっていたし、テーマごと(オルガン曲、カンタータ、コーラスなど)によって色分けされていて立派でした。

　もっとも、中身のCDのカラーリングは各CDによって異なる色にペイントされているのでその点はGood！なのですが。元々はそれぞれが一枚ずつ販売されているものをこのようにまとめ売りされているので、もしバラで購入したらとんでもない金額になってしまいますから、スリーブのモノクロには目をつぶりましょう。
1. CD1: Mozart Violinkonzert No.3(K.216)＋No.5(K.219)
2. CD2: Beethoven Violinkonzert Op.61
3. CD3: Beethoven Tripelkonzert Op.56＋Tchaikovsky Violinkonzert Op.35
4. CD4: Violinkonzert Op.77
5. CD5: Mendelssohn Violin Concerto Op.64＋Bruch Violin Concerto No.1 Op.26
　全体的に良かったのですが、今回の収穫は特に、CD4のBrahmsというのはもっとモッタリした印象の曲かと思ったら意外にイケる曲で、これならもっと聴いてみたいなぁと思ったこと。そしてCD5のMendelssohnの曲は以前から探していた曲でとても嬉しく楽しめました。

Karajan, Beethoven: The Symphonies

Symphonies (Complete)　Beethoven　Herbert von Karajan・BPO Classical　￥3,004(二枚で10％オフ)　通し番号：1770〜75
　もうひとセット。カラヤンとBPO(Berlin Philharmonic Orchestra)が収録したL.V.Beethovenの交響曲集。Beethovenの交響曲は全9曲なので一枚ずつに収録かと思いきや曲により長さのバラつきがあるので二曲で一枚や序曲も収録されていて全6枚。それにしてもアマゾンのデータは間違いが多いようです。先のバイオリン協奏曲集も後半は間違いだらけなので修正しました。

　こちらのセットも紙のスリーブに納められていて、何とも判りやすい数字が描かれていてシンプルの極み(笑)。
CD1:Sym No.1＋4，Egmont
CD2:Sym No.2＋7
CD3:Sym No.3＋Leonore
CD4:Sym No.5＋8，Fidelio
CD5:Sym No.6,Coriolan & more
CD6:Sym No.9

　CD自体は赤い塗装で全て同じ仕様。曲名とCDの番号が割り当てられています。

　ここで気になったので過去のBox setを振り返ってみるとこんな感じです。Wagnerのオペラ集『Wagner: The Great Operas from the Bayreuth Festival』ではこのように更に上を行くただの紙のスリーブに半透明のセロファンが円形に貼り込んだもの。うーん、何だかなぁ(『阿藤快』風で)。Deccaよもう少しやる気を見せておくれヨ。\6,434+340(送料)で購入、33枚組みです。

　反対に非常に凝った内容の『Deutsche Harmonia Mundi　50jahre-anni-ans-years』はこのように各CDでイラストが異なります。宗教画っぽくてワタクシの好みです。

　中はご覧の通り黒い塗装で何やら模様が描かれていますが全て同じ仕様のようです。別にCDを眺めても音が聞こえてきたり、シンプルだから音が良い、逆に悪いということもなさそうですが、やはり多少は手で触れてCDプレイヤーに入れる際に眺めることもあるので、意匠が施されていると嬉しいのが人情というものではないでしょうか？

*1:一般的には言い訳をこしらえて