北極会・顔見せ

石井 お通し

 今回の北極会は残念ながら仕事の都合で集まらず、唯一キチンと来られるというのはKちゃん、あとは仕事の都合で来られたら連絡します、というNさんとSnowさん。そんな不安定な状況の中、北千住に向かったのでした。カメラの修理品を神田小川町で引き取った後、千代田線の新御茶ノ水から移動したワタクシは、それでも充分早過ぎるぐらいの18時10分過ぎにには到着。一杯引っ掛けて居ても余りに早過ぎるので、しばし北千住駅のビルとなるルミネ内の書店でナニゴトか買い求めたりして時間を潰し、18時半過ぎに仕方なくルミネを出ると東口のもつ焼きの『ごっつり』へ参ります。こりゃ、大したものですね、既に一階の立ち飲みのカウンターはほぼ満席。少し詰めてもらって潜り込みます。飲み物はいつものようにホッピーの白。ワタクシがホッピーを好むのは外(ホッピー本体)と中(焼酎)の割合を自分で決められ、酔いを調整できるからであり生ホッピーを尊ばないのはそういう理由なのです。待ち合わせまでの気ままな時間をゆるーく酔う状態に持って行くために中2外1の配分で飲み始めます。お通しはタコのポン酢掛け柚子コショウというなかなか奇抜なものをチョイス。ワタクシ、タコにポン酢なら単体で、と言う発想なのですがそこに柚子コショウを畳み掛けるようにトッピングとは勉強になりました。

 しばし、カウンター内のオリちゃんの所作を眺めながら、ゆるく飲んでいましたが、予定よりも早いKちゃんの到着メールで現実に引き戻されお替りしたばかりのホッピーをぐいと飲み干して集合場所へ。東西を結ぶ駅の下の連絡通路を抜ければすぐに西口です。果たして合流した我々は、まずは一軒目に焼き鳥の石井さんへ。大人数ならまず入れませんが、今回のように少人数なら入れる可能性もある人気の繁盛店。ダメもとで入ってみるとすんなりお客と入れ替わりに入れました。Kちゃんはまだ北極会は二回目なので、我々には定番のお店でも殆んどが初めてのお店です。

 まずは瓶ビールで乾杯し、最初に頼むのはレバ刺し¥500。Kちゃんは特に苦手な食べ物もなく頼もしい存在です。とはいうもののここのレバ刺しなら臭みなど微塵もなくプリプリした歯応えでプリンプリンの食感が堪りません。丁度スポットだったのか、我々の後は満席になり入店を断られるお客さんが続出、良いタイミングでした。
 共通の音楽の話をしながら(King Crimsonを教えてあげたら、結構気に入ってくれて、お気に入りはRed
Red: 30th Anniversary Edition
ということです)、焼き上がりを待っていたレバ焼きが来ました(嬉)。

 こちらのお店を紹介して下さった『アクビ』さんのイチオシのレバー若焼き、塩と味噌ダレ(各¥100!)。おそらく都内最強のレバー焼きだと思います。若焼きというのはレアのことで外側がカリッと焼けていて中は生のまま。ほんのりと熱が通っている感じです。塩の方は胡麻油が掛かっていて、味噌ダレは甘辛さが絶妙です。もちろん、Kちゃんもこの味がお気に召したようで、紹介したワタクシめも大満足なのでした。今回はKちゃんに北極会で良く訪れるお店の紹介なので、軽めに石井さんも終えて、次に参ることにします。

 お次はもちろん、少し歩いて大はしさんです。混んでいて入れないことを念頭に置いてガラリと引き戸を開けると、やはりいつものように大盛況の店内。しかし、少し待てば入れそうなので入り口近くに置いてある腰掛けに座りしばし待つと10分ほどでカウンターが空きました。Kちゃんもこうしたお店がお好きなようで目をキラキラさせ、場の雰囲気を楽しんでいます。何だかんだ言っても、南千住の丸千葉でも人一倍楽しんでいましたからね、嫌いじゃないのです、こうしたオヤジくさい大衆酒場が。


 焼酎の梅割り(炭酸)をクイクイと飲みながら、それならボトルにしたら、とオヤジさんに言われつつも、やはり二人では一本は辛いのでそれでも二杯飲みつつやはりここでは基本の肉豆腐を注文。我々が散々褒め上げてきた肉豆腐の味を堪能してもらえたようでこちらも満足満足☆。追加では豆腐だけを頼み、ワタクシも久しぶりのこちらの煮込みの豆腐の味を堪能しました。





 最後はやはり、北千住での隠れ家的な居酒屋グループの『萠蔵』さんの系列、でんでら亭へお邪魔します。とはいうものの、そろそろアルコールの影響で怪しくなってきたワタクシは、場所が判らなくなって、近くからおばちゃん(社長さん)へ電話して誘導してもらう始末。無事店内に入ると、かなり飲んできたのでコースは無理なのでその旨話すと、軽めに出して頂いていつもながら助かります。お通しはいつもながら洒落た三品。小魚の佃煮風、野菜(見た目と裏腹にカボチャ風の冬瓜、しし唐のあしらいの着色した大根)、何かの煮凝りのような寒天よせといったラインナップ。やはりこちらのお店は落ち着きますねぇ、いつも最後なので余り食べられないのが残念ですが、もし一軒目に選んだとしたらここだけで長居してしまいそうです。

 Kちゃんもすぐに気に入ったようで、二人でたわいもないことを話しながらお酒を飲んでいると、結局Snowさんも来られないことがメールで伝えられ、そろそろこちらも時間的にいい頃合。23時を潮時に錦糸町方面に戻るべく北千住駅へと向かう二人なのでした。