覚満淵から赤城山を下っていよいよ温泉に・・・

覚満淵@赤城山

 大沼の赤城神社をひと巡りした後、車に乗り込んだワタクシ達は来た道とは別のルートで山を下ることにしました。というのも同じルートしかないのではなく、このまま本来の目的である滝沢館へと直行できるルートがあるので、そちらを選ぶというのが筋というものでしょう。
 クルマは山道を登り始めましたが、直ぐに何か開けた場所に到着。途中表示板があった覚満淵(かくまんふち)という湿原を上から眺められる赤城公園という場所です。文字通り高見の見物とはこのことを言うのでしょう。上から見た感じはこういう風景です。

 またここは覚満淵を見るためだけなのではなく、こんな建物があり『サントリービール 群馬県産 赤城山 天然水の水源はここです』と書かれた看板の掲げられている赤城山頂駅となっております。ハテこんなところに鉄道なんか?と思いましたが、その向こう側を覗いて納得、結構切り立った場所に建っているのです。



 現在はもう使われていないようですが、ケーブルカーの駅として使われていたようです。その建物が資料館として、またレストランとしてサントリーの直営かタイアップで経営されているようです。グーグルマップでは『サントリービアー バーベキューホール』と表示されています。

 中を見学すると『赤城山鋼索鉄道』という厳(いかめ)しい名前の、それでも時代を感じさせる名前の往時の資料が展示されていました。レストランの方は時間が中途半端なせいなのかガランとして少し物寂しそうでした。
 さていよいよ本格的に目的地に向かうことにしましょう。一番高いところまでは少し上り坂なのですが、ふと運転手のMさんが心許ないことをもらすのです。『あれ、ちょっと、ガソリンが足りなくなってきているぞ』、と。直ぐに登り切って、下り方向なのですが、まだ先は直ぐに着きそうもありません。しばらくクネクネした山道を進むのですが、もうガソリンのメーターの針はE(Empty:空)を示したまま動く気配がありません。まぁインジケーターランプが点いてから5Lというぐらいの余裕が通常どのようなバイクやクルマでもありますから、大丈夫でしょう?とのワタクシの問い掛けに、このクルマ、インジケーターランプも点いていないんだよね、とやや引きつりながら、Mさんが答えてくれます。アクセルを踏み込む力もやや抑え気味に、ようやく到着。こちらが滝沢館です。本線から、また一本入った所にあり、静かな森の中の落ち着いた佇まいです。ハラハラドキドキの中、お風呂に入ってサッパリしようと、意気揚々と車から降りて建物に入ろうとしたところ、入口の立て看板には無情にも『本日の日帰り入浴の受付は3時で終了しました』との文句が(泣)。はぁー、ここまで来たのにねぇ。時刻は16時を少し回っていて、どうお願いしても無理そうなので諦めて引き返しますが、クルマのオーナーのMさんは死活問題なので付近のガソリンスタンドを聞きに入って行きます。すると、今まで来た道(県道16号線)を真っ直ぐ降りていけば10kmほどでがスタンドがあることが判明、一応念のため近くの忠治館という立ち寄りの湯も同じく15時までの利用時間ですので、今度は一目散に山を降りてガソリンスタンドへ向かいます。
 空っ風街道(赤城南麓広域農道)を越え、我々が第一次捜索で入浴施設を探していた時の、この道路から上手(かみて)だろうと設定していた道路(地元の地図によるとメロディラインというらしい県道353号線)を越えて走っていたところ、偶然にも第一次捜索で探していた入浴施設を発見。写す間もなく過ぎてしまいましたが、二人ともこれで溜飲を下げることが出来ました。その直ぐ先でガソリンを給油した二人は、そこへ直行したかって?いやいや、6年前に蹴ったそのお風呂に入る訳でもなく、自分達の記憶の整理に満足して次なる目的地へと向かったのでした(んじゃ、何でそこを探していたのでしょうか?謎)。(まだ続く)