さらば長崎、そしてさらば九州

天神にて最後のおでんとお酒

 前日訪れたばかりの長崎。前日は雨模様の熊本からやってきて、曇り空ぐらいから晴れ間も覗かせるほどまでに回復していたのですが、明けてこの日は雨が降り出しています。夜は宿を取らずにネットカフェで一夜を過ごすこととなったワタクシ。今回の旅では効果的にネットカフェを使ってきたので何の疑問も持たなかったのですが、この長崎でのネットカフェがまぁひどかったのでありますね。一晩中電気が煌々と点けられており、何かと規則の多いお店で、落ち着かないこと夥しい。毛布というかブランケットも普通のものではなく実感として3分の1の幅ぐらいしかないシロモノ。よくこんなの探したなぁという感想です。ここまで少々長い旅を続けてきた旅人にはキツい経験でした。更には昔とは変わってしまった現実、このまま雨降りの一日を過ごして夜また飲み歩くということを考えると、とてもその元気が湧いてきません。もう帰ろう、とりあえず博多へ戻ろう、と強まる雨を眺めながら旅人は思ったのでした。これがもしこの日も晴れた天候の良い一日でしたら違った展開だったのかもしれませんが、難しいものですね。


 前日長崎に辿り着いた時に見掛けていた長崎県営バスターミナルの中二階にある『ブックカフェ』というお店。開店時刻の10時まで待って早速ちゃんぽんを注文。予約したバスの出発時刻は10:35。間に合うでしょうか?

 って、自動販売機で買ったチケットの時刻、年月日もメチャクチャなんですが?ここまで狂っていると苦笑するのみ。

 10時の開店準備で掃き掃除をして忙しそうなところ、チャンポンぐらいしか出来ないんだけどと仰っしゃる年配の店員さん。いやぁ、そのチャンポンが食べたいから来ているので上等です。少なめのスープがやや不満残るところですが、朝から名物のチャンポンを頂いて満足。これで思い残すことはありません。博多に向けて高速バスで移動します。スルッと天神の博多バスターミナルには13時前には到着。もう慣れた天神の街を闊歩し、お土産に例の激辛高菜を買おうとフクショクさんへ向かいますが、残念品切れ。翌日の昼には入りますと言われるものの、無いという現実に直面しショック状態の旅人の空虚な頭蓋には虚ろに響くのみ。
 ブラブラと恣意的に時間を潰し、19時出発の深夜バスの出発を心ひそかに恐れながらけだるい午後を過ごしたのでした(東京まで15時間の旅、初めてで緊張しました。トイレ付きなんだけれど、ああいうのは苦手で酒も夕方には飲み終えていたのでした)。