にら玉とゴーヤのなめろう

にら玉 魚三スタイル

 にこけん(日本煮込み研究会)の一員であるワタクシなので、煮込みは居酒屋のつまみの中でも好物の最右翼ですが、他にも冷奴やマグロぶつ等もあればついつい頼んでしまうもの。その中でも『にら玉』はメニューの中で見つければかなりの確率で頼んでしまうものです。全国、と言ったら大袈裟ではありますけれども、お店によって同じ『にら玉』という名前の料理でもかなりの違いがあるのは興味深いものです。
 今回は月曜日に駅前の八百屋でニラが3束189円でしたので、買って帰って来て思いついた企画。そのようなお店に行った時の写真も残っていないものも数多くあるので、それを自宅で再現してみようというもの。
 一回目は門前仲町や高橋、新小岩にある格安の、新鮮な魚を求めて人々が連日集う『魚三酒場』のにら玉を再現してみました。

 メニューというか黒い札ににら玉とシンプルに書かれたこの一品、初めて見たときは衝撃を受けました。確かにニラと玉子で作る料理なので、これだと言われればそれまでなのですが。実際の器は記憶にある限り、もう少し小振りで深さのある小鉢です。ニラを茹でたものに玉子の黄身をポンと落として。廉価なメニューが揃っているこちらの中でも安い部類の¥150ほどではなかったでしょうか。今回は白身と分離する際に失敗して黄身がこんもりとなりませんでした(涙)。
 玉子を全部落とすとシャバシャバになるので、黄身だけにするのがコツだと思います。またニラも茹で過ぎない方がシャッキリと歯応えが楽しめます。醤油を回しかけて、口に含めば玉子のまろやかさも相まって一人で1束でも問題なく完食できることと思います。
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 昨日は会社の人から自家製のゴーヤを頂いたので、もうひと品作りました。生でスライスして塩もみし、鰹節を絡めて、と勧められたのですが、そこから派生して思いついたのがゴーヤのなめろう

 ゴーヤをスライスして塩もみし、5分ほどでサッと水洗いして細かく粗みじんにしてからショウガと自家製の味噌を一緒に混ぜ更に包丁で叩きます。魚のタンパク質がないのでネットリはしないので、ある程度味噌とゴーヤが馴染んだら一味を少々、鰹節を少し加えてもう少し包丁で叩き全体が馴染めばOK。味噌の加減は味を見ながらの方が失敗がないと思います。少し味噌を控えめにしてポン酢を垂らしてもサッパリと頂けるひと品、お酒のつまみにもどうぞ。