日暮里お初ツアー

ニュートーキョー@日暮里駅前

 もうすっかり恒例になったみやけんさんとの京浜東北線沿線を巡るツアー、今回は日暮里編です。上野鶯谷編からの続きで、のはずが一旦大井町大森編を挟み込んだので、原点に戻って日暮里へということになりました。上野でも後から駆けつけて下さったぽぱいさんをお呼びしようと気がついたのが、決行する前々日。お仕事柄これでは間に合わないだろうと、お声を掛けませんでした、スミマセンm(_ _)m。

 駅から降りて来て、日暮里駅前バスターミナルの向こう側にある『いづみや』さんが今回の一軒目に選んだお店。『いづみや』さんと言えば、大宮の駅前にある昔ながらの大衆食堂兼飲み屋さんと言った風情のお店なのですが、日暮里にもあることを知り、是非とも訪れたいと思っていたお店。駅の出入り口からのお店のロケーションも非常に似通っているので何かしらの関連性があるのではないかと予想しておりましたので、そこら辺をお店の方に後ほど聞いてみたいところです。




 下見をしていた時よりも15分ほど経過していたためなのか、グルリとお運びの通路を囲むようなカウンター席は8割ほどが埋まる混み具合で、それも殆どが常連客さんのようです。奥の方にはテーブルの並ぶ小上がりがあますが、ここはカウンターで飲みたいものです。奥の方に二人並んで掛けられる席を構えてまずはビール大瓶¥470を注文。生ビール中が¥600(現在主流のサイズよりも大きめ)なので、これは完全に瓶ビールのほうがお得。『瓶ビールが得をする』の法則はここでも証明されました(笑)。銘柄は選べるんですか?と尋ねるとウチはサッポロだけだからどれ選んでも同じよ、と年季の入ったオネエさんが曰います。もちろんサッポロの赤星には二人ともニッコリ。軽妙な客あしらいのこのオネエさんのやりとりを見ているとつい吹き出しそうになります。煮込みはないとの事でしたので、すかざず代案の肉豆腐¥300をチョイス。意外と薄味で、それでもしっかりと豆腐に味が染み渡る逸品。


 二人で飲めばビールも大瓶とは言えすぐになくなり、ホッピーに切り替えます。みやけんさんの話だと、大宮ではレディメイドの一杯タイプで提供されるとのことでしたので、お任せしていたのですが、実際運ばれてきたホッピーはジョッキに氷が入っているとは言えたっぷりの焼酎とホッピーのボトルが各々に。焼酎は規定の印である二つの星の遥かに上。これなら中二つをとって、ホッピー一本でも良いくらいでした。というのもこの後まだ先は長いので酔いを調整しておこうという目論見だったのです。しかしながら、居心地も良いこともありオネエさんのコントのようなやりとりを見ていると心が和んでしまうのです。

 とは言え、初めての街でここだけでは勿体無いのも事実。一緒に頼んだカキフライ¥410も大ぶりでふたり仲良く分けて食べてね、と小皿を持ってきてくれるオネエさんにそろそろお暇を告げると、あら早いのね、と少々会計が立て込みながらも『飲食が¥1,200以上のお客様には粗品を進呈します』とのことで、実際お会計は二人で¥2,380でした。あと20円足りなかったかぁと、思っていたらオマケで二つくれたのが何と、日本酒の紙パック(一合入り)。聞いたことのない知らないメーカーでしたが、いやぁ、こう言うのは下さるというその気持だけで嬉しいものなんです。
 そうそう、『いづみや』さんというのは大宮にもあるけれど、と話を振ると、大宮の支店なのよ、とあっさり教えてくれました。そうだったんだなぁと、納得。


 次に当たりをつけておいたお店は検索するとすぐにヒットした豊田屋というお店。総武線沿線にも平井に同じ豊田屋さんというお店がありますが、これも暖簾分けなのでしょうか?『おさかな料理』と書かれている通り、先程は刺身を注文するのを迷いましたが*1、こちらでは期待ができます。メニューを撮り忘れたので全ては覚え切れませんが、隣りの一人客がつまんでいた刺身では戻り鰹が入っていましたし、カンパチなんかもあったと思います。
 しかし、我々ふたり共通の大好物を何気なく眺めていたメニューに発見、それは牛レバ刺しでした。もちろん、速攻注文しました。ここでは引き続きホッピーでスタート。それにしてもあまり広いとは言えないものの、席数のほとんどが埋まりかなりの賑わいを見せています。カウンター(六席ぐらい?)に席を構えましたが、ほとんどがグループで楽しそうに飲んでいます。それを壊さぬように、しかし鋭く全体を見回している飲み物からホールを担当のお兄さんの存在が光ります。注文しそうな客の雰囲気をすかさずキャッチし、トイレに起とうとしたワタクシに、先客が入っていますので、と言葉を掛けたり。こういうのが本当のプロなんだよなぁと感心してしまいました。

 また料理も概ね高水準かなと思われました。前日にもカマ焼きを食べていたのにも拘らず*2、またしても注文してしまったカマ焼き。カマ焼きは下手するとパサパサの焼き上がりの悲しい結果に終わるお店もありますが、こちらのは非常にジューしーな焼き上がりで、ふたりで美味い美味いを連発してあっという間に食べてしまいました。塩加減も絶妙でしたね、減塩の方には濃すぎるかも知れませんが酒のつまみにはピッタリの塩梅です。










 煮込み好きなふたりはもちろん煮込みも注文、ついでにイワシ刺しももらいましょう。煮込みはオーソドックスなもので、濃すぎず薄すぎずいい意味での中庸、普遍的な味。出てきた器のサイズを見てこれならもうひとつ頼んでそれぞれ一個でも良いなぁと追加しようとしたら、コレでお仕舞いなんです、と残念(涙)。アッサリした煮込みでした。イワシ刺しはご覧のとおり(クリックしたら大きくなります)、活きの良いのが見るからに判ります。さて、そろそろ頃合いも良いし結構楽しませてもらったのでお会計してお次に参りましょうか。良いお店に巡りあえて満足したふたりはお会計を済ませてエンジンがしっかり掛かった状態で、駅の方へと戻って行きました(続く)。

*1:いづみやさんではメニューにマグロ・イカしかなかった

*2:前日は神田の新月さんに行っていました