みりんの粕を使って粕漬け

イナダのカマ 味淋粕漬焼き

 先日お伝えしたように自家製のみりんを作ってみましたけれども、その時に副産物として出来たのが、みりんの絞りカスである酒粕。これを捨てるのはもったいないということで、取って置いてそこに魚の切り身を漬け込んでおきました。手頃な素材として鮭の切り身(無塩)とイナダのカマをチョイス。
 帰宅してから重量を測り、その2%に当たる塩を計量して振り掛けて、3時間ほど冷蔵し、滲み出た水分を拭き取り、酒粕の床に漬け込む、こんな要領です。計算すると塩は3gと3.5gでしたので全体的に降り掛かる程度でいいかなぁと計量は省略。

 二日漬け込んだ状態で、昨晩焼いてみました。匂いを確認すると舐めてみたみりんのアルコール分に対して、あまりキツいアルコール臭や甘い匂いもしません。七輪に炭火を起こして串を打ち焼きます。こうしないと網に貼り付いて焦げ付きますし、意外と身が崩れてしまう結果となります。
 本当に焦げやすいので弱火でじっくり焼くのがコツでしょうか?程良く焼き上がったところで早速実食。

 塩分が少なかったようで、味が少々ボヤけてしまいましたが、アルコールもキツくはなくなかなかの仕上がり。日本酒の酒粕に比べると意外なことに甘みを感じないのでキリっとした味わいです。もう少し塩分を強めにというか、キチンと計量して漬け込んだものをもう一度作ってみないとイケませんね。
 今朝は残りの鮭の方を焼いてみましたが、こちらは半日長く漬け込んだせいもあり、酒粕の風味が強い印象。でも加熱することでアルコールは飛びますから仕事の心配はありません。これはなかなか面白いものが出来上がりました。