CrazySexyCool/TLC
- Intro-Lude
- Creep
- Kick Your Game
- Diggin' on You
- Case of the Fake People
- CrazySexyCool (Interlude)
- Red Light Special
- Waterfalls
- Intermission-Lude
- Let's Do It Again
- If I Was Your Girlfriend
- Sexy (Interlude)
- Take Our Time
- Can I Get a Witness (Interlude)
- Switch
- Sumthin' Wicked This Way Comes
'94年発表の2作目、奇跡のような名作です。もう何度聴いたか知れませんが、何度聴いても飽きません。
・・・とは言うものの、購入した最初の頃はそれほど熱心に聴き込んでいたわけではありません。その頃ブレイクしていたドラマの『ロングバケーション』の中で"Waterfalls"が使われ、何となくチャートにも他の曲がヒットしていて、それじゃぁ、ってんで買ったような記憶があります。ジャケットは赤一色であまり趣味の良いものとは思えませんし、聴き馴染みのある数曲、それも"Waterfalls"を中心に聴いておりました。
しかし、夜中に観たPVで"Creep"だったと思いますが、観て『ヤラレた!』と思いました。もうキマッているんですね、アムロちゃんがいかにR&Bが好きで真似をしようにも踏み込めない領域というのが歴然としてあるように思いました。
学生時代に他学部の授業でしたが『ポピュラー音楽概論』という授業に潜り込んで聴講しておりました。そこで言われていたのが、『日本の音楽は、'85年まで洋楽(主にアメリカのポップス)に完成度という点で劣っていたのが、ようやく追いついた』ということでした。それから、およそ10年後なのですが、追い付いた部分もあれば、やはり及ばない領域というのがあるということを実感しました。
その頃ノリにノッているベイビーフェイス、LA・リード、ダラス・オースチンという錚々たるメンバーが料理したわけですから、完成度が低いはずもなく聴き込むほどに味わいがあります。
Dance、という点では1作目のほうがダンサブルな曲が多いですが、丁度この頃からクラブが興隆を極めそういった雰囲気にピッタリの曲がチラホラ、#2、#4なんかがそうですね。しかしそれ以上に、歌物の完成度が高くこれが聴き続ける魅力なんでしょう。#7の"Red Light Special"のイントロのG.(最近はこれがG.なのかG.の音のSynth.なのか判じかねておりますけれども)の音でノックアウトされてしまいます。#11はプリンスのカヴァー曲。これの出来も大変良いですが、これを聴いた後に、オリジナルを聴くとやはりオリジナルの良さも判ります。収録の『Sign 'O' the Times』