御徒町・春日通りから佐竹商店街を抜けて

串煮込み@金魚

 八重洲での飲み会の翌日、風邪気味ということもあり休養することにして一日休みを取ったのですが、一日寝たり起きたりを繰り返していたら、夜になって出歩きたくなる虫が騒ぎ出したので、近所に出掛けたにもかかわらず、あいにく『鳥義』さんは臨時休業。仕方ないのでこれまた行きつけのM屋さんに行き、しみじみと一人酒。これはこれで中々おつなものでございます。
 翌日仕事の後、毎度の秋葉原詣で。なのですが、特に欲しいものも決まらず、今宵はこれまでと見切りをつけた後、はてどうしようかと、思案しながら、昭和通りを北上、御徒町・上野方面に当てもなく歩きます。途中幾つか気になるお店もありましたが、まだ先に歩を進めたことがない(記憶がない)辺りまでこの日はズンズンと歩きました。はて、そういえば少し前に訪れた御徒町の『金魚』というお店で、親しくお話させて頂いてから少し経つなぁと思い出しました。教わって作り直した糠床もココのところ良い具合になってきているのです。
 お店はまだ混み始める前の、嵐の前の静けさとも言うべき時間。コチラのお店では19:00までに入店すれば、一杯焼酎のサービス(お店指定の銘柄)が受けられるのです。
 お通しを頂きながら、ウーロンハイで歩いてきて乾いた喉を潤します。この日のお勧めである『菊の花と春菊のおひたし』¥450も心憎い味付け。シメジも入っていて歯触りの違いを楽しめます。
 この間糠床のコツを教わった方が、気が付いて下さったのでサービスの焼酎を頼み、少しお話をし糠床を作り直しましたと報告をするととても感心し、喜んでくれました。その絶品の糠漬け。コチラのお店のものは34年物ということだそうですが、酸っぱかったり、臭みは全くなくフレッシュな糠の良い香りが野菜の旨みを引き出しています。胡瓜・大根・人参とものによって漬け時間も変え、皆丁度良い塩梅。どうもご馳走様でした。自分の糠漬けと比較するのに良い勉強になりました。
 ミミガーと串に刺さった煮込み(タンとモツ)。ミミガーは味噌ダレがかかり、お好みでコーレーグスを掛けて頂きます。個人的には七味も好きなんですがネェ。この間も覚えていてくれたSさんも来てすっかり顔馴染みに。すると奥にいたのか初めて来た時にお話させて頂いたIさんもひょっこりお替りの焼酎『ダバダ火振』をもって来てくれました。(やはり最後に話すと以前来た時のことを覚えていてくれました。^^v)そういう理由だけではありませんが、ココの店員さんは皆、感じが良いのです。すっかり満足して、お会計。
■金魚
■住所:〒110-0005 東京都台東区上野5-27-7
■TEL:03-3834-0107
■営業時間:月〜金 17:00〜23:00(ランチタイム 月〜土・祝 11:30〜14:00)
      土・祝 17:00〜22:30
■定休日:日曜日 (祝日の場合営業)
 御徒町の駅を通り抜け、春日通りを東に向けて歩き出します。都営大江戸線新御徒町の駅入口の横を南北に続く佐竹商店街。『明治31年に日本で 2番目に商店街組合 を結成しました』・・・そうで、歴史のある商店街ですね。
 以前ここを通り抜けたところをうろついていて良さそうだったので久し振りに訪れてみたのです。端から端まで歩くのですがイザさっき目を付けたお店に戻ろうにも、結構な距離があるのでついっと通りに出たところ、暗闇に頼もしく光る赤提灯と酒の文字。
 一瞬迷ったのですがやはり惹かれて入ります。ガラリと引き戸を開くと、常連さんで決して広いとはいえないお店はギッシリ。女将さんが一人で切り盛りしているお店で、地元の常連さんで賑わっています。レモンハイ¥300を片手に聞くとはなしにぼうっとすれば、一日の疲れが癒されるってもんです。決して余計な詮索もしてこないけど、コチラがレモンハイを追加すれば、とある常連さんの前にあるレモンコンクのボトルを「ハイ」と手渡してくれる人情味溢れるお店はいつまでも続いて欲しいものです。あまりに良い雰囲気だったしそっとしておきたいので、お店の名前はヒ・ミ・ツ。