新ユニットを実際に聴いてみる

Twボックスも用意しました

 さて昼間買って来たArt Audioの『4LL 04』という10cmという小型のウーファーユニットを手持ちのエンクロージュアーに収納し聴ける状態になったのは、もう日も傾き暗くなってきた頃。ハンダ付けだけではなく、開口部のヤスリ掛け、内部配線材の交換、TW(Tweeter)ボックスの確認、とやることが盛り沢山で買って来てポンと付けという訳にはいかなかったのです(汗)。思うに、この『4LL 04』という品番は上位機種の『ART 6LL02』というのが16cmウーファー(これも激安¥940)ということから推測するに、4:4インチ≒10.16cm、6:6インチ≒15.24cmですから頭の数字はインチサイズ、04は4Ωだからかというと6LL02は8Ωだから、あれ?合わないぞ。まぁそんな品番はまぁ良いことにしましょう。

 作業をしながらもメインのシステムから音を鳴らしていて音楽を聴いていたのですけれど、使っていなかった方のB-4にCDプレーヤーのヘッドフォン端子からケーブルで接続。音量調整はヘッドフォンのボリュームとパワーアンプのアッテネーターで。以前使っていた日立電線のケーブルに東日京三電線のエコケーブルをほんの少しだけ取り付けたもの。というのもB-4のSP端子は昔のアンプなので現代のような太いケーブルが入らないので苦肉の策で、30cmほど足してあるのです。それにしても長らくこうしてオーディオをやっていると使わなくなったものでも取って置くと、なんとかまとまるものですネ。接続して音を出してみると、いきなり凄い音が出てきました。以前使っていたままの設定でボリュームが上がっていたようです。少しだけ音量を下げて、パワーアンプの左右のアッテネーターのバランスを取ります*1B-4の横の床の上に置いてあったのですけれど、床が振動するぐらいの低音が出ていました。フルレンジの場合、初めての音出しの時はボリューム設定を間違えると耳をつんざくような思いをしますが、ウーファーの場合は足元に来ますね。

 とりあえず、置く場所もないのでメインSPの横のDVDを見る時のためのサブSPの上にポンと置きました。SPの設置という意味では振動を防いだり、足元をしっかりしたところに置くという意味で、専用のスタンドを利用したり何かの台に置くというのが望ましいのですけれど、これは最悪の置き方です。しかしながらこれでも意外なことにそこそこ聴ける音なのです。ウーファーで高域はスぺック上では〜10KHzまでなのですけれども、シンバルの音の伸びは望めないものの、スティックのアタック音はしっかり聴こえるのでこれだけでも音楽になっています。むしろキンキンしたウルサさが薄れマイルドに聴けたりします。また、ほとんど宙吊りの状態なのですけれど、意外なほどに低音感があってとても¥1,480で買ってきたユニットとは思えません。古いアンプとはいえ、こうしたユニットを鳴らすには贅沢過ぎるほどのアンプなのですから、ドライブし切っているとも言えますが。
 とあるHPで読んだことがありますが、一般的なメーカーのスピーカーの原価(ユニットやエンクロージュアー、端子といった部品代)はおおよそ売価の6分の1だそうです。部品代の他にも加工費、開発費、梱包代、輸送費、広告費等などが掛かりますので、それぐらいでないと商売にならないそうです。ということからすると、板材が¥1,500、SP端子¥1,000、内部配線¥20、ネジ・ボンド代¥50、SPユニット¥1,480の計¥4,050が材料代、この6倍だと¥24,300となります、ふ〜んなるほどねぇ。

 これがシステム全体。メインのスピーカーが大きいのでおもちゃのように見えるぐらいですけれども、これがなかなかどうしてしっかりした低音が出ています。ソプラノの高音域は一般的なソプラノで10KHz、トップクラスだと18KHzほどまで出るという説もあるそうですから、ふつうのPops系のVo.なら聴けることになりますが、今しばらくはエージングの為に少々大きめの音量で鳴らしてみることにしましょう。メインと較べるとウッドベースの基音はなりますが、ブィーンと低く落ちていく感覚が出ません。そこら辺はメインのウーファーでもFoが32Hz程度なので、チャンデバのPEQで30Hz付近を持ち上げているのでフェアではないのですが。

*1:Rch+1、Lch+3となっていたのです