新SPユニットとエンクロージュアーの相性

 久々に購入した激安ウーファーユニットの『4LL 04』ですけれどこれがなかなかの実力を秘めているのではと思い、鳴らし始めて一週間ほどが経ちました。とりあえず慣らし運転の意味合いもあり、シンプルなシステムでCDプレイヤー→パワーアンプ→『4LL 04』で少し大きめの音で鳴らし続けて来ました。すっかりメインのアンプには灯が入らずといったところ。電気代もかなり変わるでしょう、このままだと(苦笑)。昼間は大き目に鳴らせますが、家に帰って来て少しの間は良いですけれど22時を越える頃からはやはり近所迷惑ですから音量を落とさなければなりません。それでも1週間も経ちましたし、そろそろ折角用意したTWもプラスしてやりたい気もムクムクと起きてきます。
 それにしてもこの『4LL 04』という10cmウーファーは、単体で鳴らしていても結構上の周波数まで伸びているので、フルレンジほどではないものの聴くことが出来るのです。それも周波数特性(コイズミ無線のHP参照)は65Hz〜10kHzということで、下の65Hzというのは決して低い再生帯域ではない*1のですけれど、実際聴いてみるとなかなかのものです。同じエンクロージュアーに入れた時にFE103E(推奨標準内容積:7L)ではまぁ見事に低音がスカスカだったのに対して、今回は良く伸びているので再計算してみました。
■自作リアバスレフエンクロージュアー

  • 15mmラワン合板
  • 寸法:外寸の270mmx160mmx215mmから計算すると全て30mmを差し引いて、容積は5.772L
  • マグネット部分概算容積 0.3L
  • リアバスレフダクト部分概算容積 0.3L
  • 吸音材なし
  • 実質内容積は5.1L

■ダクト仕様

  • 寸法:40mmx40mmx70mmから計算すると

Fd=86.4Hz 

 うーん、これはFoの65Hzからするとかなり高めですね。それでも違和感なく聴けるのは何故なんでしょう?低い方まで引っ張っていないから無理せず反応の良い低音が引き出せているなんてことなんでしょうかね。86.4Hzの共振周波数の43Hzに効いているのなら、これは良いですけど。
 ところでこの『4LL 04』に近い大きさのフォステクスのFW108Nの仕様を見てみると

  • インピーダンス……8Ω
  • 再生周波数帯域……55Hz〜10kHz
  • 出力音圧レベル……86dB
  • Qo……………………0.26
  • 入力…………………50W
  • バッフル開口径……105φmm
  • 重量…………………1.6kg

 インピーダンスは違いますが、再生周波数は結構似ています。これはメーカーによってグラフの読み取り基準が違うので、何ともいえないけれど。出力音圧レベルもほぼ一緒。入力はFW108Nの方が高耐入力。標準エンクロージュアー容積に当たるVasは4.09Lですから大体ここら辺を狙うのが筋なのかもしれません。ということで5.1Lなら1.25倍でそれほど悪くはないのかもしれません。
 本当は『新SPユニットの2WAY化』のタイトルで書き始めた記事でしたが、横道にそれてしまいここで力尽きてしまい、本編は次回Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

*1:因みに人間の可聴周波数は一般的に言われているのは20Hz〜20000Hzとか