風に吹かれて、いや吹かれ過ぎて〜2010キャンプ始動〜

ラーメンショップ国道16号沿い

 いやはや『苦あれば楽あり、楽あれば苦あり』、これが人生であります。今回の連休、折角だし季節も良くなって来ているので、バイクに乗ってキャンプに出掛けたのですけれども、思い起こせば去年最後にキャンプをしたのはいつだったのだろう?と記録を見れば9月のこと。10月、11月は行っていなかったのですね、過去のことを考えてみると実に意外、歳をとったということなのでしょうか(無念)。
 昨日。久し振りのキャンプですけれども(バイクに乗るのも同様)、すっかり勘を失っているにも拘らず準備を仕出せばこれまで何度となくしてきたこと。必要なもののリストは作ってあるので、それを見ながらパッキングをして完了したのは昼前。遠出する時にはもっと早く完了するのですけれど、近場を選ぶとどうも準備に身が入らないのですよね。
 今回最初に設定した目的地は、去年も訪れた霞ヶ浦。人は少ないし、無料のキャンプ場で設備は整っているし、霞ヶ浦の反対河岸には入浴施設があり、すこしバイクを走らせれば鹿嶋市があり、鹿島神宮でも見に行こうと目論んで申し分ないと計画していたのですけれど、直前になって調べると去年の10月から大掛かりな公園の整備工事が3年の予定で行われているとの事が発覚し、急遽予定変更です。手持ちの比較的暖かな地域で無料でキャンプのできる地域というのは限られているので、少ない選択肢の中から千葉のとある海を選びました。
(昼はやっぱりラーメン)
 京葉道路(国道14号線)沿いのガソリンスタンドで給油し、空気圧を調整してから篠崎から京葉道路の有料道路を使って一気に船橋へ。どうもこの頃は幕張まで行けば良いのに船橋で降りてしまいがちで、記憶力が衰えているのかな?100円違いで行程がエラく違うのですけれども。なんとか片側一車線の狭い道路を走り終えて、広くなった道路を快走して一気に工業地帯へ。袖ヶ浦から木更津、君津の町でしばし買い物。このあたりは国道沿いに業務スーパードン・キホーテジョイフル本田と買い物には非常に便利です。
 食糧とアルコールを買い込み目的地に到達すると走っている途中でもそうでしたが、これまた物凄い風、そして砂粒が飛んで来て目も開けていられません。時間的には理想的な16時頃のことです。

 こんな時でも、海の水温が温んで来たからなのか、ウインドサーフィンを楽しむ方が居ましたが、サーフィンどころか、猛烈な風に翻弄されているかのようでした。と、他人のことを見ているワタクシとて同じ状況です。この猛烈な風の中、テントを張ることなど不可能、ましてやキャンプを楽しむなんて出来るはずもありません。
 余程、このまま帰ってしまおうかとも思ったのですけれど地図を見ながら少し考えて比較的近場の森の中にあるキャンプ場へ移動することにしました。
 鹿野山から久留里を経由して走り続けることおよそ一時間。そろそろ辺りも暗くなって来ています。目的としていた場所はキャンプ場の表示はありましたが、どうも様子がおかしくデイキャンプ向けの場所のようです。ここまで来て、と途方に暮れましたが少々身体も疲れてきているのは事実です。無理をして走って帰ることも不可能ではありませんが、こんなことで無理をして危険を冒すのも馬鹿らしいので片隅をお借りしてテントを張ることにします。
 いつものように、テントを出して早速組み立てて、とテントの本体、ポールを出したまでは良いのですけれど、フライシートと呼ばれる外側の雨避けのシートを家に忘れて来たことに気がつきました。心が折れそうです。夜半過ぎから雨降りの予報ですから無しで済ませる訳には行きません。一旦片付けましたが近くに屋根付きの庵がありそこを借りることにします。もうすっかり暗くなってきているので、心は焦りますが準備を手早く片付けることが最優先です。ヘッドランプの灯りをつけて、キャンドルの灯りもともして、とライターを探りますが、いつものバッグの中に見当たらず、タンクバッグの中にも見当たりません。またまたご冗談でしょう?と独り言を呟きながらあちこちと探すのですが、非喫煙者のワタクシは常にライターを持っている訳ではないのです。愕然としながらも、その公園内の釜というか煙をまだ吐き出している焼却炉から火種をもらってキャンドルに移すのですけれど、思い掛けない突風で何度も吹き消される困難を味合わされるのでした。(別の時のユニセラTG)何とかそれでも火を熾し、ユニセラTGに火床を安定させようやく落ち着きました。そんな事情があり今回のキャンプの様子は画像ナシです。買い込んで来た鰹のたたきやホルモン焼きのセットを焼いて、ホッピーで流し込み、日本酒を飲めばもうすっかりその日の苦労も忘れてしまうというものです。いつしかラジオを子守唄代わりに聴きながら眠りについてしまいました。
 朝方、それまで吹き荒れていた風の音だけでなく雨垂れの音まで聞こえてきました。外を見ると猛烈な風と共に文字通り荒れ狂うような天気です。5時半には起き出して、速攻でテント撤収開始。慌てていたのでやってはイケナイことをしてしまいました。すぐ近くに水が来ていたので、コンクリートの上で重いものを載せたままテントを引きずってしまったのです。案の定帰宅して見てみるとあちこちに裂傷が出来ていました、ごめんよMyテント。
 早々に撤収を終えてレインウェアに身を包み出発できたのは6時半。時折強く降る雨の中、久留里街道を利用して、姉ヶ崎に出るとあとは一直線国道16号、14号で東京を目指し自宅には8時半着。色々と忘れ物をして大変な思いをしましたがこれが今年のキャンプ始めです(情けなっ)。今度は気持ちのいい朝を迎えたいものです。