さらば、XJRよ・・・

山梨・白州のキャンプ場にて

 こんなタイトルならすぐに内容が判ってしまうのですが、先日長年連れ添ったバイクのXJRとお別れをしました。買ったのが丁度4年前の4月末。知り合いの飲み屋のマスターに紹介してもらって、バイク買取の某大手から直で購入。XJからXJRになった初代の'93年式のモデルでしたからその時で既に13年落ち。それでもメーターが8,000Km前後だったことを後から考えるとメーターが99999.9Kmを越えていたのか、巻き戻しか、それともメーターのみ交換したのか、いずれにしても車体の他の部分からするとその走行距離はあり得ませんでした。それでもその前にのったセローの225ccという排気量とは比べ物にならないほどのトルクと、高速に入ってからの安定性はそれまでのフラストレーションを吹き飛ばしてくれました。
 購入後初めて遠乗りしたのは、友人と行った群馬・長野・山梨の旅。キャンプ道具を乗せても、まだ加速できるのが嬉しかったことを思い出します。セローでは道具を乗せてしまうと高速では一番左側でも、長い坂道だと80kmをキープするのがやっとでしたからねぇ(遠い目)。その後は、長野に知り合いが出来たりして何度も仕事上がりにそのまま旅に出たりして、チョコチョコ出掛けて、セローでは行くことのなかった東北地方や北陸にも足を伸ばしました。一時は、購入したその年が一番だったと思いますがすぐに10,000Kmを走るぐらい乗っていましたね。それでも、次第にエンジンの調子が思わしくなくなり、異音が聞こえるようになってしまいました。一度は車検を取って乗り続けたのですが、今回はもう車検を取るにも、エンジンのオーバーホールも検討しないと気分良く乗れないだろうということで、車検代金+OH代、それを購入した時の金額と天秤に掛けるともう馬鹿らしくなるぐらいで、他のを買った方が良くなっちゃうぐらいです。
 それでも、最近ではどこもあらかた行った、ということで関東から行くことができる(もちろん帰って来ることが出来る)目新しい目的地もなく、マンネリ化していました。賢明な長年の読者の方々ならお判りの通り、そうは言っても神奈川・静岡方面に足を伸ばしていないことは事実なのですが、どうもあちら方面は帰りの渋滞の凄まじさが頭をを過ぎってしまいつい及び腰になりがちなのです。
 また、件のETC割引により異常なまでの高速道路の渋滞、それに元々ワタクシのバイクにはETCの機械が取り付けていないので割引が受けられないという事情もあり高速を敬遠するようになりました。
 ・・・とつらつらと理由らしきものを書き連ねてきましたが、結局これは言い訳でしかないのです。最近では以前ほど熱心に出掛けることもなく出番を待つことが多くなったXJRの乗り納めは今回の茨城のキャンプで、と思って楽しんできたのですけれど、帰って来て荷物を降ろしながらふとナンバープレートを見遣ると、車検時期の書かれたステッカーには7の文字が。てっきり5月の車検だと思っていたのですけれども、7月だったんですね。それでもこれから梅雨に入ろうかという時期で、それほど出番もある筈もなく、今回のキャンプで、という腹積もりでしたので思い切って車検切れになる前にお別れしました。
 メーターを見ると、最後は46,767.7Km。4年間、約38,000Kmほどの走行でした。自動車では大したことのない距離ですが、バイクの場合はエンジンを高回転で回す分、その走行距離を倍にしたぐらいが自動車でのヘタリ具合と同等だと聞いたことがあります。何かと調子が悪いことも多かったけれども、大柄なボディに似合わず取り回しがしやすく、乗りやすかったこのバイクは大好きでした。さらば、XJRよ・・・いつか、また。