初めて使った高速バス

 今回の旅からしばらく経ってしまいましたが、少しだけまとめておこうかと思います。
 これまでの旅というと、自動車であったり(主に友人の)、自分の気の向くままに移動できるバイクであったり、遠ければ鉄道であったり、と。大阪や京都なんかは新幹線が多いですね。
 東京から関西方面だと一般的には新幹線か飛行機という選択肢が一般的。京都や神戸だと微妙だけれど空の便と新幹線は時間的には拮抗していると言われております。新幹線は東京駅に到着さえすれば、10〜20分間隔で発車しているようだし、新大阪に到着してからの移動が楽。飛行機だとワタクシの住む錦糸町からは羽田までのアクセスが余りよろしくない上に、搭乗の20分前にチェックインだとか煩わしいですし、到着の空港からバスにしても市内までのアクセスにやや手間取りそうと、ついつい新幹線を使ってしまう自分です。

 ところでもう一つ、高速バスを使うという手もあります。経験したことのある人に聞くと、若い内は良いけれどもね、と一様に苦笑いという反応。新宿あたりを深夜零時前に出発して、夜通し走り抜けて早朝の大阪市内に放り出されて、というのが辛いだとか、うるさくて眠れないとか座り続けで腰が痛いとか、口をついて出るのは苦行のような経験に辟易した愚痴ばかり。ということでワタクシは値段は安いものの敢えて選ばなくても、と敬遠していた訳なんです。
 今回の出発の際も、一応候補には挙がっていたのです。夜に出発して朝方到着、¥3〜4,000ぐらいで大阪まで行けるのはかなりの魅力。対して新幹線では今回、¥12,500。出発する時間が選び放題なのと、所要時間の短さが魅力。実際には前の晩もグズグズしていて、翌朝午前中一杯下らない用を足していて(長期旅行用にWagnerのオペラをPCに取り込んで、それを携帯に落としこんでいた)昼直前に自宅を出ると言う愚挙ですから。
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 さて、今回の旅の記事中でも述べましたが、そんなワタクシが高速バスを使うようになったのは、大阪市内から鳥取市内まで移動する時のこと。電車で移動することばかり考えていたワタクシですけれども、高速バスを使った方が、早く、そして楽に行けることを教わったからなんです。高速バスで約3時間の行程、乗り継ぎなしに対して、Googleで調べる限りJRだと最低でも¥5,680(2014年5月現在)とかなりの開きがあります。確かJRだと特急使ったり乗り継ぎが結構あったりと、値段の割に苦労しそう。ということで3時間揺られましたが、鳥取に着いた時にこれは使えるなぁと次の目的地までの行程を調べてみたくなったのでした。

 ということで、今回の利用状況をまとめてみます。(2014年5月現在のデータです。交通・道路状況により変わることもあります)

  • 大阪OCAT鳥取駅 ¥3,700  所要時間約3時間
  • 米子〜博多バスターミナル¥8,700 所要時間約8時間 ※鳥取駅発は¥9,700
  • 小倉〜熊本市内 ¥2,800(通常料金:¥3,390) 所要時間約3時間 ※小倉のチケットショップで回数券を購入したので割引価格です
  • 熊本交通センター長崎駅前 通常料金:¥3,700 所要時間約4時間弱 ※ワタクシは熊本の友人Uさんから回数券を頂いたのでタダ。
  • 長崎バスターミナル〜博多バスターミナル ¥2,250(通常料金¥2,570) ※チケットショップで回数券購入。
  • 博多バスターミナル新宿駅 ¥8,300 所要時間約14時間半 ※長崎や博多市内で探したけれどチケットショップに回数券の取り扱いなし、残念。金曜・週末や祝前日・繁忙期などで価格に変動がかなりある模様。またシートのゆったりさ加減によってもかなりの値段のバラつきがあります。今回は一番空いている時期、格安シートです(三段階あり)。次に上のクラスのシートだと¥3,000ぐらい違っていたようです。また今回は京阪高速の一部区間で集中工事ということで一部迂回したので1時間ほど多く掛かって居たようですが、このくらい長時間乗っていると、そんなことは余り重要とは思えません。そのくらいの達観した気分になれます(苦)。


 乗り物酔いをほとんどしないタイプなので、前後どこに乗っても問題ないのですが、後ろの人、前の方との兼ね合いで、シートを倒せるか倒しにくいかのこともありますので、ワタクシは一番後ろのシートが快適に過ごせました。後ろのことを気にすることもなくゆっくり過ごせますからね。ただエンジンの真上というのは痛し痒し。うるさいのはカナル型のイヤフォンや耳栓でかなり緩和されますが微妙に排ガス臭い&若干温度が高い気がしました。