福岡県三都物語・久留米編

tominxanadu2014-05-27

 前夜飲み過ぎた胃をいたわって、という訳でもなくすこぶる快調に起きた翌朝。朝食は前の日から目をつけておいたすぐ近くのうどん屋さんへGo!

 弥太郎うどんという名前の24時間営業と掲げられているうどん屋さん。24時間のお店は東京では珍しくもなんともないですが、ゆで太郎のようなチェーン店なのでしょうか?現在ここで調べてみますとそうではないらしく個人店だそうですが。
弥太郎うどん(←食べログのページに飛びます)

 お、かけうどんは¥320ですね、大阪から遠ざかってきて少しずつ値段が上がっているのが気になるところ。っていうか大阪で食べたかけうどん¥170が安すぎたという話なんですけれども。他人だとか親子というメニュー想像はつきますが珍しいのかなと頭の中のチェック項目にインプット。鳥取でねこママさんと昼食中、ねこママさんが召し上がっていたのですけれど、曰く甘みのない親子丼のアタマが乗っかっていたそうです。こちらのお店ではどうかは定かではありませんが。

 定点観測という意味でのかけうどん¥320。冷蔵庫から取り出した角型の麺バットからむんずと麺をつかみお湯の中に入れ泳がされた麺は紛れもないゆで麺。お出汁が優しい味わい、なんですが、うーん見た目よりもやや塩味がきついかなぁ。それでも美味しく頂けましたけれど。どうしてもこちらの方に来るとついついお出汁を味わいたくて飲み干してしまうので塩分が気になるお年頃なのです。


 前日の『ホルモンみすみ』さんの御店主から頂いた情報で訪れましたフクショクC&C店。入り口にはどこのスーパーでもあるような光景の食材が山積みにされているので普通のスーパーかと思いましたが、意外と広い店内には様々な食品が並べられていて、いわゆるプロ向けの食材も多数揃えるお店でして、時間が許せば何時間でも居られそうです。
 ここでおもしろネタを買って、JR博多駅に向かいます。歩いては少々かったるい距離、博多のバスは天神からJR博多駅まで¥100で行けるので大変ありがたいです。天神からJR博多駅までは2km程は余裕で有りそうなので。

 実は久留米まではJRで行く他に西鉄で行く方法もありどちらか迷ったものの、地元民に聞いたらJRの方が安いとのことだったのでそれを信じていたら、後から知ったのですが結果西鉄の方が安かったです。JR>私鉄の構図がここでも鮮明に、知らない土地だから腹も立たないけれど。

 ということで、小雨降る中降り立った久留米駅。観光案内の人に尋ねると、歩いて散策するおススメのルートを幾つか教えてくれましたが、ワタクシの求めているのは旧市街、そして飲み屋街の猥雑な雰囲気。すると西鉄方面の方が栄えているとのことでしたので、のんびり歩いて行くことにします。翌日小倉に行く予定ですので念のためバスの時刻表をみてみますとありゃー、本数が限られていますね。早朝と夕方の2本のみ。これは使えないなぁとガックリ。

 駅前を少し探索すると良さそうなラーメン屋さんを発見します。久留米はとんこつラーメン発祥の地だそうでありますがでも、過去の経験から駅前周辺に名店があったためしがないのです。後から聞くと実はかなりの名店だったそうですが。でも入るのに二の足を踏んだワタクシは、2kmほど離れた西鉄久留米駅へと向けて歩き出すのでした。
 意外とモダンな久留米市役所を眺めながら駅前の通りをひたすら歩いていると、一本裏の通りにラーメンの幟はためくお店を発見。こういうのが意外と美味しかったりするんだよなぁと、急行したい気持ちを抑えて、ズンズンと歩を進めることしきり。他にお店も見つからなかったので先ほどのお店に入ることにします。


 来雷軒さんというお店です。何かこうアットホームな感じが致しますが、実に清潔感が溢れ、またホールのおかみさんの誠実な感じが伝わっていて心和むのでした。ラーメン¥500。少しだけ獣臭が残るように感じるのは、門外漢が訪れたからでしょう。嫌な感じは致しませんでしたよ。海苔が載っていたのはこちらでは初めてかも。東京ラーメンではデフォルトですよね。

 その後そぼ降る雨の中、久留米の街を散策しましたが、足元が気持ち悪くなるばかりなので、駅に併設の立ち飲み屋さんで一休み。大喜さんというらしいですが、バスターミナルの真ん前、駅ビルの外れの一角にあるので、ちょい飲みには最適。またしても瓶ビールに合わせるアテは、明太子と行きましょう。痛風まっしぐらな組み合わせに変な汗をかきそうです。もう何年も見ていない下らない昼下がりの情報番組をBGM替わりに、しばしの休憩。その後雨降りの中散策を続けつつ夕刻を待つのです。

 西鉄の方の観光案内の人に聞いたら、ここが良いとの御託宣でした『鉄砲 本店』さん。奥の赤ちょうちんです。行ってみると何ともまぁ並びに焼き鳥屋さんが二軒、計三軒が並んでいるという大激戦区です。到着したのは17時開店の5分ほど前でしたがOKを貰いました。

 そうは言っても炭というのはそう簡単に焼き具合のいいところまで持っていける訳ではないので、待つ間に餃子を注文。棒餃子が頭にあったからなんですがこちらは羽根つきの小ぶりの餃子。一口で食べられるのが短気な博多っ子にウケているとか何とか・・・。殆どクッツイちゃっていて皮と餡の一体感を味わえなかったのが残念。皮が薄いのはそういう意味でも表裏一体のリスクを背負うのでしょう。

 焼けてきた焼き鳥。実は久留米はとんこつラーメン以外にも焼き鳥でもその筋では有名な街なのです。っていうか、ワタクシ毎日食べても飽きないぐらい焼き鳥は好きなんですヨ。それにしてもさほどの大きさを感じない小ぶりな感じで、こんなもんかなぁという感じ。玉ねぎが挟んであるのはもはやお馴染み。

 昼間に見つけておいた駅近くにあった大衆食堂的なお店、松竹さん。いやぁ、ここは良かったです。早くこっちに来て入っていればよかったのにと思いましたですよ。正にワタクシ好み、ズバリドンピシャです。
 しばらく堪能して夜の街を再び徘徊。22時前にそろそろ今夜のしとねをば、と駅近くのネットカフェへと赴くとそのビルの定期点検だとのことで電気設備が一切使えなくなるとのことで、営業を終了するところでした。ということで急遽西鉄で博多へ舞い戻った夜なのでした。