HDDの増設

増設したHDD

 思い起こせば数年前に買って増設した外付けのHDD(ハードディスクドライブ)。250GBとその当時ではそれほど大きくは無いものの決して小さいとはいえない程の容量でこれが一杯になる日なんて来るのか、なんて呑気なことを考えていたのですけれども、その後写真を撮ることに興味を持ち始めたお陰で、カメラも何台か所有し、また同時に記録メディアの価格下落により銀塩カメラのフィルムに相当する枚数が飛躍的に増大し枚数を数えながら写真を写す必要がなくなってしまいました。長期の旅行でもなければメディアを画像で埋め尽くすなどほぼ不可能、それよりもズームの多用、電源のオンオフ、確認の意味で再生したりしてバッテリー切れになる確率の方が余程高くなりました。
 そんな訳で我らが『にこけん』の飲み会、キャンプへバイクで旅行したりと写真をバシバシ撮る内にいつしか、無限のように思えた容量も徐々に減って来てしまいました。ワタクシのPCはノート型と言われるものなので、HDは外付けにするしかなく今回もそろそろ増設せねばと3ヶ月近く前から思うようになって来ました。というのも1TBという、昔でいえば途方も無い容量のHDDも『清水の舞台から飛び降りる』ほどでもない値段で買えるようになって来たからなのです。
 実際、昨日2009年10月5日時点で、価格.comで調べてみると1TBのHDDはメーカー・機種を問わなければ一万円を切る価格で手に入ります。秋葉原で休日にでも捜し歩けば、価格.comで最安値のお店よりも安く手に入れることも可能かもしれません。ヨドバシカメラのHPで見てみると、やはりポイント還元があるとは言え、やや割高なのは否めません。しかし仕事帰りに秋葉原に出て捜し歩く手間、交通費(といっても¥500で充分お釣りが来ますけど)、そして行ったついでに、とまた他に散財する可能性が増すことを考えると、地元の錦糸町ヨドバシカメラで探した方が良さそうです。
 果たして、会社帰りに直行するとやはりBuffalo、IODATA等の大手メーカーの外付けHDDは軒並み1TBで¥14,800〜とウェブで調べた底値からは程遠い感じ。それでも、前回買い増しした外付けHDDが250GBで同価格だったことを考えるといかにメモリー・メディア関係の価格下落が進んでいるかが判ります。
 普段は行かない奥のコーナーまで行くと、それこそ秋葉原にありがちな様々な部品のコーナーがありました。そういえば、とタワー型のPCに組み込むHDをケースに入れて使えると何かの記事で読んだのを思い出しました。早速探して見てみると結構安いものがあります。HDもピンキリですが、1TBのものはやはり人気が高いのか品切れのものもあります。バルク品と呼ばれるその後の保証が無いもの(初期不良は対応OK)はやはりお安いようです。
 店員さんを捉まえて、色々と質問をぶつけて結局はメーカー製の安心感を取るか、値段を取るかと最終的には自分の判断でしたが、ワタクシのポイントは7,800ほどありましたので、現金の出費を抑えられるヨドバシカメラで買うことにしました。
 んで、結局買ったのは

  • 3.5インチHDDケース:Groovy SATA2-CASE3.5SL ¥1,980
  • 3.5インチHDD:Western Digital WD10EADS 1TB ¥8,770

 というラインナップ。これだけで部品としてはOKなのです。〆て¥10,750でしたが、ポイントを差し引いて¥3,000でお釣りが来ました(嬉)。


 ケースは工具不要で1分で組み立て完了、というのが謳い文句。これに唆されたわけでもなく、アルミのケースで見た目もなかなか良さそうだし、何といってもこのお値段¥1,980というのは魅力的ですね。他に売られていたのは殆んどが倍以上していましたから。




 箱から出すとこんな感じです。実際のアルミケースの質感は悪くありません。プラスチック部分はチープさを滲み出させていますが、それはいかんともしがたいものです。プラスチックとはそういうものですから。
 ケースの横についているスライダー部品。Openと記されているとおり素直に引き出して見ます。
















 スライダーを抜き去ると、アルミとプラスチックの部品がこの丸い突起物によってはめ込まれているので、何か先の丸いもので押し下げながら引き抜くとスポッと抜けます。無理やりやると割れてしまう危険性が増すので力任せにしない方が良いですね。







 このように抜けた部品は電源部が内蔵されています。これだけ備わっていれば後は繋いでいくだけです。








 さて緊張の一瞬。生まれて初めて触るHDDの中身です。簡易包装のダンボールから取り出すと、ピンクのプチプチに包まれていた半透明のビニール袋に包まれていたHDD。PC関係は静電気が悪さをするということを聞いたことがあるので、念のため身体から静電気を抜きたかったのですけれど、そのようなグッズもなく家電の繋がっているアース線に触ることにしてビニール袋を開けます。
 




 端子、ハンダ付け部分に触らないように慎重に取り扱い袋から出すと、説明書に従いHDD本体に開いている穴に付属の部品を差し込みます。これはガイドになってケースに収まる寸法らしいのです。





 電源部と接続してみます。データ用のケーブルも間違わないように接続します。まぁ普通の感覚なら間違わないような判り易いものですけど。よほど疑心暗鬼に駆られる性格でなければ。






 HDDをアルミのケースに押し込み、電源部の付いた部品をはめ込むとほぼ完成ですが、HDDの出っ張り部分が干渉して素直に入りません。押し込むと入ったのですけれども何だか中央部が浮き上がるようなので、もう一度抜いて良く見ながら検討した結果180度捻って先程とは上下逆さまにするようなら干渉しないようなのでそのまま押し込んで、今度は変な浮き上がりも無くいい感じ。



 説明書を見ながら慎重にユックリと、また工程ごとに写真を撮るので『1分で終わる』はずが30分ほど掛かりました(遅っ)。スライダーを入れて(結局プラスチックの取り外しボタンを隠すだけのもの)完了。
 縦置き・横置きどちらでもイケますが横置きにして今までのHDDの横に設置してみました。奥行きはあるもののグッと低くて容量がアップしているのにコンパクトに纏まりました。
 ところが、これでめでたしめでたし、とはいかなかったんです。(続く)