三ノ輪界隈散策

串煮込み@弁慶・三ノ輪

 今日は、昨日からの雨が引き続いて降っているものの、いつものように散策に出掛けて来ました。行先は、一週おいて久し振りの日本堤は丸千葉さん。雨もそうですけれど、少し春めいていた矢先のこの寒さ。暇な散策とはいえ、雨の中ひたすら歩くのはどうかと思うので、浅草までは歩いて、東武浅草駅の浅草松屋前から北めぐりんという地域循環バスに乗って楽々コースで参りました。
 寒さと雨という悪条件のためなのか、いつもよりは混雑の度合いが低いような混み具合で、それでもすんなり座ることが出来るのは喜ばしいこと、奥の方から詰めてカウンター席に陣取りボトルを出してもらいます。やっちゃんも、一時はどうなるかと思ったら、ようやくお馴染みさんが集まってきたよ、と先客に話しています。ワタクシもすっかり仲間入りできたのでしょうか?お隣のご夫婦が召し上がっているまぐろのぶつ¥500がとても美味しそうなのですけれど、それを見て『じゃぁ、こっちも』とすんなり頼めるほど豪胆ではないので、思案した挙句に中落ち¥450を注文しました。ネットリとして、海苔の風味も良くこれもまた良いつまみになります。ポツリポツリとやって来るお客さんも、毎週のようにやって来るのか、同じような時間帯なら同じような顔ぶれであることに気がつきます。とは言っても、まだ常連顔して話し掛けるような事は致しませんけれど。
 いつものようにやっちゃんは少し何かを話したかと思うと、向こうで呼ばれオーダーを厨房に通して、との繰り返しですから一向に話題が進みませんが(苦)、ここのお店の雰囲気に浸るだけで何を話さなくとも気持ちの良い酔い心地に包まれるのです。何をきっかけにしてか忘れましたが、お隣のご夫婦の旦那さんと話し始め、彼らは西の方からやって来たということが判りました。やはりネットでの情報で丸千葉さんに辿り着いたとのことですけれど、その雰囲気に好印象を持って頂けている様で、関係者ではないのものこちらまで嬉しくなります。おススメのお店は武蔵小山の牛太郎と言うお店だそうで、これでまた宿題が出来ましたので近々行かなければなりませんね。
 今回初めて頼んだホルモン入り野菜炒め¥550は、少々濃い味付けながらお酒の進む戦略的な一品。こちらではホッピー外1で3杯、緑茶缶350ml*1で2杯ほど頂いて、そろそろお次のお店へ。ボトルが入っていたので、お会計も¥1,550でした。

大きな地図で見る
 この南千住から三ノ輪辺りで、大衆酒場・居酒屋・もつ焼き屋さんというと『丸千葉』さんの他に、『大林』さん、『大坪屋』さんなどいくらでも名前が挙がるのですけれど、ウェブで見ていると、三ノ輪の『弁慶』さん、もつやきの『ほりい』さんという名前も良くお見掛けします。

 地図を頭の中に入れて来ましたので、そぼ降る雨の中JRの線路の方に向かいます。この辺りを歩くのはしばらく前、丸千葉さんを見つけた時以来のことですけれど、明治通沿いにある『天風』さんという居酒屋に行ったのも懐かしく思うぐらいのことです。
 その『天風』さんの店影を確認しつつ、右側に折れて住宅地らしい地域に紛れ込みますと、線路から少し戻ったところに写真で見かけたままの黄色いテントも鮮やかに見つかりましたが、残念ながらお休みでした。こうした場所にある下町のお店というのは、日曜日はお休みのところが多いのでむしろ想定内の範囲。お店を見つけられただけで良しとしましょう。

 そのまま日光街道(国道4号線)に出ると、三ノ輪橋の駅に通じるジョイフル三ノ輪商店街の入り口がポッカリと口を開けています。頭の中の地図と実際の街の様子を照らし合わせると、何だか良さそうに感じた路地の中に『弁慶』さんがありました。やはり自分の勘を信じてもっと奥に進んでおけば発見できたのでした。火曜日定休で日曜でも営業しているという情報通りに赤提灯に明かりが灯っていてひと安心。早速入ることにします。




 どういうお店なのかは余り下調べもせずに来ましたが、ワタクシはあまりそうした予備知識がない方がすんなりと楽しむことができるのでわざと調べません。先入観が邪魔するときもあるのです。つとカウンターの向こうには大鍋があります、ここは煮込みのお店なのですね、これは願ったり叶ったりです。もちろん、煮込みを注文しますが、コチラは串に刺したタイプで4種類のネタがあります。良く判らないので一本¥50ということもありますので全種類一本ずつ頼みました。かなり濃い色合いの串ですけれど、口に運ぶと意外とそれほど味は濃くないのは、北千住の『藤や』さんと同じですね。それにサッパリとしていてこれならば結構本数が行ってしまいそうです。
初めて入るお店で気が引けたのですけれども、金髪の若いお兄さんに写真の許可を撮ると、お好きにして下さいと、特に気にもしていない様子。
 煮込みだけではなく、こちらではたこぶつも頂きました。これも新鮮で歯応えの楽しめるワタクシの好物の一つ。お会計の際に、計算しやすいようになのか、黄色や白のプラスティックの札を品物を運んでくるたびに置いて行きます。入ってくるお客さんも常連さんが中心なのか、お店のお兄さんも親しげに声を掛けているので、ワタクシも何回か行けば覚えられるのかも。本当に小じんまりとしたお店なので屋台がそのままお店になった感じです。また行ってみようっと。

 外に出ると日が延びたのもあるし、早くから飲んでしまっているので、まだまだ薄暗くなる手前。それにしても今日訪れたお店はどちらも早くからお酒が楽しめる良店ですねぇ。今度は日光街道を渡ってみましょう。ここもいつも気になるタカノさんという中華料理屋さんです。日光街道を都心方面に向かって走っていると、ここの看板が何ともそそるのですよね。柳麺300円、餃子200円ですから。

 まずは餃子を注文し、時間差でラーメンを追加すればそれぞれの出来上がる時間が揃うように、と目論んでいたのですけれど、見上げたところにあるメニューを見ると、値段がどうも違うようです。ウームこれは?と思うと、別メニューにセットでそのような組み合わせがあるので、もしやと確認するとやはりセットでのサービス料金ということなので、即座に追加しました(アブナイ、アブナイ)。


 まぁそんなことを案ずるよりも、実際にExif情報の時間を見ると、2分差でありますからそこら辺はもう手馴れたものなのでしょう。シンプルなラーメンは久々に白い魔法の粉が効いた昔ながらのもの。餃子はパリッと焼けていて、これで〆て¥500なら文句なしの組み合わせですね。
 食べ終えて外に出ると、ようやく夜の帳が下りてきました。今日は早く飲み始めたのですから、早めに帰ることにしましょう。日光街道明治通りの交差点にある三ノ輪の駅から日比谷線に乗り仲御徒町大江戸線に乗り換え無事帰還出来ました。

*1:缶と紙パックのサッポロのお茶があり、紙パックのほうが濃いのですが量的に多い1L