DAYTON ND16FA-6についてもう少し

ND16FA-6

 昨日に引き続き新Tweeterのことについてもう少し述べたいと思います。このTwは非常に小さいということは申し上げた通りなのですが、これほどまでに小さいSPが可能になったのには、マグネットの進化ということがあります。世間一般的にマグネット・磁石というとフェライト磁石が安価で幅広く使われている他、かつてはアルニコ磁石も多く使われていました。オーディオの世界、特に名器といわれるSPユニットではフェライト<アルニコという傾向があるように思われます。サマリウムコバルト磁石というのはあまり存じ上げないのですが、ここのところ多く普及してきたと思われるのがネオジム磁石。小さいながらも強力なマグネットとして重宝がられているようです。
(←昨日の写真を再掲)
 ワタクシ、今回改めてこちらの箱に書かれているスペルを見ていて気がついたのですが、一般的にネオジム(ネオジウムは誤用なのですが、かなり通用しているようでGoogleの検索結果によるとネオジム:約 164,000 件(0.22 秒)に対し、ネオジウム:約 283,000 件 (0.16 秒) という結果です。ちなみにWikipediaによると、

ネオジム(Neodym)とは、ドイツ語の表記である。なお、ネオジムのことをネオジウムと呼ぶことが多いが、呼び名としては間違いである。

とあります。しかしながら、この箱に書かれている通り英語では"Neodymium"とありますから、英語の発音からするとネオディミァム、英語をカタカナ英語に変換する時の慣用からするとネオジミウム(カドミウム等と同等に)とするのが良さそうですが、どこかで都合良く発音しやすいようにネオジウムとなったようですね。
 さて裏にひっくり返してみました。プラスチック製のフレームでマグネット自体はシールの貼ってある部分だと思われますが、防磁型になっていてこのままだと鉄の部分にはくっつかないようになっています。
 また横浜ベイサイドネットというお店で公開されている仕様では

口径: 5/8インチ(16mm)
インピーダンス: 6Ω
出力: RMS 10W/MAX 20W
ボイスコイル径: 5/8インチ(16mm)
ボイスコイル インダクタンス: 5.0Ω
周波数レンジ: 3,500-27,000 Hz
fs: 2,200Hz
能率: 90dB 2.83V/1m
マグネット重量: -
重量: 0.03kg
フランジ径: 1-1/4インチ(32mm)
開口径: 1-1/4インチ(32mm)
奥行き: 5/8インチ(16mm)

 となっています。しかしながら今回色々と調べていると、こんなPDFファイルで仕様が公開されています。ND16FA-6 ND1 6F A -6 5/8" Neodymium Dome Tweeter
こちらの資料によると、外径は32.5mmとなっておりますし、奥行きはかなり違います(横浜ベイサイドネット:16mmに対しdaytonaudio.com:14.5mm)。

 ワタクシがこのユニットのための仮の設置台を作った時には、おおよその穴をホールソーで穴開けを下のですけれど、32mmのホールそーではキツ過ぎて入りませんでした。32.5mmなら無理もありませんし、画像を見ていただければお判りの通り何本かのスジが入っているので、ヤスリで削ってはめ込みにしました。もっとキチンと固定するならホットボンドや、なにかの接着剤でくっ付けてもいいのでしょうけれど、結構しっかり固定できるものです。