川崎大師へ〜昼食編

tominxanadu2011-09-21

 さて、とりあえず目的地のお店が営業していることもわかって一安心、早速『琉球』さんに入ってみることにしましょう。間口の割にはそれほどパッと見には広くないような店内ですが、奥には座敷もあり全部で40人ぐらいは入れそうな感じ。沖縄色満載かというと、装飾的にはそれほどでもないのですけれどもやはり置いてある巨大な瓶入りのサーターアンダギーや、クルクル踊らせるような水槽になっている海ぶどうなどの食材や泡盛がボトルで置いてある様子をみるとやはり沖縄料理のお店らしさが感じられます。

 先客は昼食を取りに来ていた作業者の方々のようですがよく見ていた訳ではないので何とも言えません。ただ食事と共に生ビールを飲んでいたようなのでもしかしたら仕事ではなかったのかな?ワタクシも暑い中歩いて来たばかりでしたし、むしろ飲む気満々でしたのでビールを注文しようとするとどうも苦手なアサヒのよう。でもビールサーバーを見るとスーパードライの横にオリオンの文字があるので、尋ねると生以外にも缶ビールが一個だけ残っていたのでそれをもらうことにしました。

 メニューとしてテーブルに置かれたものを眺めてみると、様々なランチがありますが単品でも問題なく頂くことができます。かと言ってワタクシそれほど沖縄料理に詳しい訳でもないので散々迷った挙句に、飲む時のツマミとして最もふさわしくないような中身汁を注文してしまいました。ただ単純に強く心動かされただけですけれどもね。

 夜の単品メニューもこのようにずらりと並んでおります。値段と内容を見ていくとさほど安いというイメージはない*1のですが、まぁそこから羽田まで戻って飛行機に乗って、と考えるともちろん文句なし。っていうか、もはや旅気分で来ているのでまぁ仕方ないでしょう的な気分。下調べをして来るというのはワタクシの嫌いなパターンですから、真っ白に墨汁を一滴垂らした位の予備知識ぐらいしかないのですが、ヒラヤチーというのが全くもって謎のまま。今調べたらなるほどこんな感じのものなのですね。韓国料理のチヂミにとても良く似ています。想像していたのは揚げ物でしたから、ん〜かなり残念(自分の想像力に)。

 手書きのメニューにもお店側から色々なメッセージが込められていて、意味は分からないものの旅情を感じることが出来ました。『まーさっさー』とは美味しいよ、との意味だそうです。お店にいる間中ずっと考えていたけれど何かの食べ物かと思っていました。
 ビールが半分ほどなくなる頃に中身汁が運ばれてきました。ご飯は要らないのですかと尋ねられましたが、こちらは飲んでいるので単品で頂くことにしました。
 上のショウガを崩さぬようにそっと汁を口に入れると、塩味とも薄口醤油とも判らない、優しい味わいが広がります。モツのクサミもなくあっさりしたもつ煮のような感じです。他に具材は細切りのかまぼこ、椎茸、モツの他によく判らないものの、脂肪分の少ない肉が含まれていました。ショウガを突き崩すとまた味わいが変化して二度楽しむことができます。

 ビールもなくなってきたところですから、泡盛をいってみることにします。色々とお酒を楽しむワタクシですが泡盛は比較的苦手な部類。昔最初に飲んだのは美味しかったのですが、その後弟分からお土産に貰ったのはゲンナリするほどの代物だったので、すっかり苦手意識が芽生えてしまっていたのです。
 他にも聞いたことのある銘柄の泡盛があったのですが、ブランドはよく判らない古酒8年一合¥800に挑戦してみることにしました。琉球ガラスに入って運ばれて来ましたが、赤いのは珍しいのかこれは高いグラスなんですよ、と教えてくれました。
 口に含んでみると恐れるほどのものでもなく、独特の風味も楽しむことの出来るほどで、満足満足。追加したミミガーはもう他の居酒屋さんでもかなり定番になりつつ有るのではないでしょうか?キュウリの細切りと共に酢味噌で味付けしてあります。もう一つ注文したものではないのですが、各テーブルにある容器に入っているのは肉味噌だそうで、そういえば聞いたことがあります。ご飯にのせると良いと教わりました。舐めてみるとちょっと甘目のお味噌でした。
 時間が経つに連れて常連さんらしき人達も少しずつ集まり始め、何となく聞いていても判らない言葉が飛び交っています。やはりご出身の方達が自然と集まるのでしょうか?頃合いも良いので泡盛を飲み干してお会計を支払い外に出ます。

 外の暑さを感じつつ、歩いて数秒で隣りのラーメンショップに入ります。見つけるとつい入りたくなっちゃうんですよね、どういう訳か。北は青森の八戸から西では愛媛の松山近くを旅していて見つけると条件反射で入ってしまいます。
 食券を買って空いている席を探すと、もう大鍋前の一番熱い席のみ。奥の方が涼しい旨が告知されていますが、空いていないので仕方がありません。
 と運ばれてきて箸をつけようとしたらものの数分で続々と他の食べ終えたお客さんが帰り、暑い大鍋前に取り残されたワタクシは、外よりも暑い中でひたすらラーメンを啜るのでありました(ノД`)。

*1:一人でツマミとして頼む分にはという意味で。2・3人だと色々頼めて良さそうです