中域向上化計画

 ここのところ、少し控えめな生活を心掛けていたりして、物品の購入をしておりません。とは言うものの、普段の生活における食べ物であるとか、消耗品なんかはキチンと購入しておりますが、ここで言うのは趣味の物(CDであるとか、オーディオ関係)です。人間は買い物をすることによっても、ストレスを解消するという説もあるぐらいですが、行き過ぎると『買い物依存症』にもなりかねないので、ご注意を。
 さて、しばらく秋葉原にも行っていないなぁ、と思いつつ部屋に転がっている使っていないアンプ、壊れたままのCDプレーヤー、ユニットの外れているスピーカーBOX(エンクロージャー)etc。物入れにはまだ昔使っていたツイーターが余っていたり、組み合わせたら立派に別のシステムが出来上がってしまうぐらいです。色々と頭では構想を練っているのですが、激安の30cmウーファーを使って、余っているFT-96HやFT38Dといったものと組み合わせて、中域をフルレンジで・・・サブシステムを組むと言いながら、メインの中域を入れ替えてみるのも悪くありません。久し振りに街に出てみます。・・・って仙人か?
 昨日読んだ酒のほそ道20巻に、神保町の特集が載っていたので、刺激を受けていたところ、ついでに足を伸ばしてみます。
 とりあえず、昼過ぎにあまり天気がよくないのですが、両国方面にトボトボと歩きます。そう言えば、昼食はまだだったなぁと、地下鉄大江戸線両国駅に程近い古い中華料理屋が以前から気になっておりまして、日曜日はやっておりませんが、今日は土曜日。ここはつけ麺が名物らしく、近くに学校もあるのでその面の量も普通から大盛り、ダブルからトリプル、フォースなんてのもあります。ダースベイダーが出てきそう(may the force be with you!)
ところで、ワタクシはラーメンといえば有名なS市で生まれ育ったので、離乳食が味噌ラーメンだったりするのですが(嘘々^^)、つけ麺というものはあまり馴染みがないのです。それで、何度か食べましたが、熱いスープに、水洗いして〆た麺という組み合わせに少々疑問を持ちながらも(だってぬるくなるでしょう?)、何度か食べているのですが、正直今一つピンと来ません。池袋の大勝軒のものが有名ですし、学生時代に一度並んで食べようとしましたが、行列の長さに諦め、未だ食せず。その時が来てから評価したいのですが。
 さて、そのお味は、スープに酸味と若干の辛味がありまして、あとはお好みでラー油、酢、コショウ、七味等で味付けが変化します。麺は平打ちのやや太め、少々縮れあり。大盛り590円はあっという間に食べ切りまして、これなら、ダブル云々の麺の量も頷けます。四玉は幾らなんでも多過ぎますが@ワタクシには。
 さて、すぐ傍の地下鉄駅入り口から、一旦、森下に出て、都営新宿線に乗り換え、神保町へ。表に出ると雨がパラついてきます。
 久し振りにいつものお店をブラブラと。古本の安いお店が無くなっていたり、少しずつ変化はしていたものの、やはり、こちらで生活をするようになり最初にブラついた地は馴染み深くシックリ来ます。何軒か冷やかし、近所では売っていない日本酒を購入、自家用です。担いできたデイパックに入れて再び都営線に乗り、岩本町・秋葉原方面へ。
 外に出ると雨が心なしか強くなっておりますが、気にしない、気にしない。
 岩本町の駅から裏通りで、中央通りに向かって歩くと、ヒノオーディオがあります。スピーカーのお店を探して歩いているのですが記憶の場所にありません。スルーしてしまったか?と思い何度か往復、アンプのお店に入り聞いてみると、やはり閉鎖・合併してしまったとか。ここでは、あまり長い時間滞在しているとまた物欲の魔物に負けてしまいそうになるので(デジタル・チャンデバに釘付けになりそうでした)、サッサと次へ。
 今回はALTECの安いフルレンジCF204-8Aを探しに行っていたんですが、コイズミ無線には在庫切れの表示で、代わりにエレクトロボイスの同型ユニットがあり、迷います。しばし、街中をグルグル回ります。大体において、自分の性格からすると、少し安いものを購入した場合、ヤッパリ本当に欲しかった物は、これぢゃなーい!と思いつつ、結局は買い直しというケースが多いので、やはり本当に欲しい物を購入すべきなのです。それでも、大した金額ではないのだし、一度買って試してみたら?という悪魔の囁きに、再びお店に戻ると、結構混雑していて。お店の人を待つ間に、ふと、MAXのミッドレンジ・ユニットなるものを発見。MAXのウーファーを使っている身としては何とも気になる品です。フレームは薄くてあまり大きくはないものの、手に持つとズッシリ来ます。ただスペックが8Ω、40wとしか判らず、周波数特性が判りません。値段も手頃で何とも興味がそそられます。
 香港から来たバイヤーらしき人物が怪しげな日本語で買い付けしていて、サッパリ店員が空かないので、下のお店に行き、いろいろ相談に乗って貰いまして、ようやく突き止めたのですが、あまり主流ではない商品ゆえ、はっきりしたスペックが判りません(カナダ製、輸入元もあまり把握していないみたいでした)。他のお客も何人か来ていてオジサンも忙しそうなので、これは買うなとの天からの啓示だと思うことにして、辞去いたしました。
 さて、何だか何も購入せず、目的を果たせぬ物足りなさを感じ、夕暮れを迎えたので、今夜の一杯をと。
 色々思案した挙句、一旦は神田方面にしようかと思いましたが、小伝馬町付近でも行ってみたい横丁が有ったなぁと、方向転換。しかし、神田・小伝馬町辺りというのは、オフィス街のようなもので、土日はほぼ人出がありません、夜は特に。案の定、目標としていたお店はことごとく閉まっていて、馬喰町経由で、浅草橋を目指します。秋葉原からなら10分程の距離を4倍ぐらい掛けて歩きました。暫らく振りの立ち飲み屋で、馴染みの店員と談笑しながら、もつ焼きを食べウーロンハイを飲み、一駅総武線に乗り、再び両国へ。駅前のなかなかの優良店で、一杯引っ掛け(ニゴリ酒、お新香)、ふとそう言えば、ここら辺に佐渡蔵(さあどうぞと読むらしい by 楽笑さん)があったなぁと、見ると、何と隣りのお店に『立ち飲み』の提灯が。先程の浅草橋もそうですが、しばらく行かない間に立ち飲み屋が増えていたりして、うれしい限りです。いい加減歩き疲れているにもかかわらず、立ち飲みの看板・提灯を見ると行きたくなり、入ってみました。『あまのじゃく』という地下のお店の入り口の脇を通り抜け、秘密基地に入り込む感覚です。もともとお店にする感じのスペースではないので、カウンターの手前に梁が出っ張り、頭をぶつけてしまいました。ほぼ3坪ほどのスペースに収容人数10人ほどか?\1,000でチケットを購入、\200、\300のメニュー(ドリンク・フード共)から選びます。多くはないものの、一通りはあります。ウーロンハイを飲み、マスターと話しているとどうやら社長さんらしいです。立ち飲みスペースの出来た事情を伺いながら、マグロぶつ(\300)を頂くと、下の居酒屋から運ばれてきます。これは、お得です!\1,000分使い切るまでもなく、次回持ち越し、いい加減酔って来ます。
 お店を出ると、何となく清澄通りの向こう側にあるお店が目に飛び込んできます。以前からあるのは知っておりましたが、『ごんろく』というラーメン屋さんです。しっかりしたものを食べていないので、やはりそそられます。つけ麺が売りらしいです。入ると右手に食券機があるので早速購入。普通盛りから中盛り、大盛りまで同じお値段。それならということで、大盛り。しかもつけ麺。昼とはまた違った味でしたが、いまだ険しいつけ麺への道でございました。