耐入力とエッジ

 ワタクシの使っているスピーカーは、自作のものでかねてから、申し上げているとおりMAXのPR1266というウーファーを二発並列で収めたエンクロージュア(箱の事)を使用しております。このユニットはPAに使えるぐらい、耐入力が大きく定格400W、瞬間最高800Wというとてつもない大入力に耐えることが可能。並列なので実際にはインピーダンスは下がりますが、いずれにしても高耐入力なんです。
 実際鳴らした感じでは、普通に鳴らして1W、少し大きめに鳴らして3W、30Wも出すとウチのビル(マンション)が揺れる感じで、アンプの出力をフルに使ったら、恐ろしい結果となることでしょう。
 そんなユニットなんですが、以前使っていたFW187というFostexのユニットはエッジが、ウレタンだったのに較べて布に何かしらの薬品というか塗料を染み込ませたようなエッジ。ウレタンは湿気や紫外線の影響で数年でボロボロになるのですが、布エッジは触ってもかなりガッチリしていてそういう恐れが少なさそう。しかし、逆にガッチリしているので低入力では振幅があまり取れず、思ったような低音が出ないのです。もっと出力(ボリューム)を上げてやればいいのですが、そんなに馬鹿でかい音を出せるような環境ではありませんからね。以前のFW187の柔らかいエッジの方が低い方まで伸びていた感じがします。
 この間、コイズミ無線(購入したお店)のおじさんと話すと、やはり、そういった傾向があるそうで、小さい音で鳴らしていても、それほどエージング(老化、とも訳されますが、鳴らし込み、慣らし運転のような意味合い)は進まないとのこと。それでも、2年半使っていてそれは、無いんじゃないかという事でもう少し強制的に鳴らすことにします。マルチで鳴らしているので低域(〜200Hz)のアンプを−10dB→−5dBに上げてみました。バランスが崩れるのですが、少しの間これで鳴らしこみを進めて元に戻してみようと思います。上げた結果、どうなったかというと、やはりかなりタップリとした低音でダブ、打ち込みのハウス系では小さい音でもだぶついた低音が出ています。